世界のバリアフリー活動のアワード 「ゼロ・プロジェクト・アワ...

世界のバリアフリー活動のアワード  「ゼロ・プロジェクト・アワード2024」を受賞 PCやスマホ画面の色覚補助ソフトウェアを、 2005年から7万件以上無償提供

株式会社両備システムズ(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長:松田 敏之、以下 当社)は、世界中でバリアフリーに向けた取組みを行っている企業や団体を表彰する「ゼロ・プロジェクト・アワード2024」を受賞することが、本日2023年12月4日(月)に決定いたしました。


両備システムズ ゼロ・プロジェクト・アワード2024を受賞


「ゼロ・プロジェクト・アワード」は、オーストリアのエスル財団が、2008年に始めたプロジェクト(以下 同プロジェクト)です。この国際賞は、国連障害者権利条約に基づき、世界のバリアフリー活動などを称えるものです。毎年オーストリア・ウィーンにある国連事務所で大規模な会議を開き、世界各国の取組みを発表するとともに、「ゼロ・プロジェクト・アワード」の表彰を行っています。

97か国から526のノミネートがあり、審査の結果43か国から77件が受賞することを、同プロジェクトが発表しました。



● バリアフリーへの取組み

当社は、色覚補助ソフトウェア「Visolve(ヴィソルブ)」を、2005年から、当社コーポレートサイト上にて無償で公開しています。また、バリアフリーに配慮する製品・サービスづくりを行っている会社にチェックツールを有償で提供し、収益化に向けた活動を行っています。

Visolveは、デジタル機器のディスプレイの色を、色がわかりにくい(色覚異常がある)方にとって見やすく変換するソフトウェアです。

先天性で色が分かりにくい方は、日本人では男性の5%、女性の0.2%で、男性では20人に1人、女性では500人に1人の割合です。白人における発生頻度は8~10%とされています。(※1)

※1 引用元:冊子「色覚異常を正しく理解するために」

   公益社団法人 日本眼科医会

   ( https://www.gankaikai.or.jp/colorvision/detail/post_9.html )


米国海洋大気局 ナショナルウェザーサービスや教育機関など、海外の公的なWebサイトにリンクが掲載されており、ダウンロード数は72,000件を超えています。

・NOAA's National Weather Service ( https://www.weather.gov/credits )

・科学雑誌 Nature Methods ( https://www.nature.com/articles/nmeth.1618 )

・W3C アクセシビリティツール集 ( https://www.w3.org/WAI/ER/tools/ )

・MERLOT(カリフォルニア州立大学)

( https://www.merlot.org/merlot/viewMaterial.htm?id=1158893 )

・Winthrop(ウィンスロップ大学)

( http://faculty.winthrop.edu/kosterj/WRIT501/morethanwords/byrd/KGBbasics.htm )

・OSU(オレゴン州立大学)

( http://cgrb.oregonstate.edu/core/microscopy/microscopy-useful-links )



● Visolveの特長

1. 色変換

区別が難しい色を、明るさの違いによって区別できるようになります。さらに、変換ルールを覚えておけば、元の色が推測できるようになります。

例えば、赤緑が見えにくい方の場合、オリジナル画像(A)は(B)のように見えます。そこで、Visolveでの変換後(C)は(D)のように見え、明るくなった部分が赤だと推測することができます。


色変換例


2. フィルタリング

指定した色以外を暗くして、その色を目立たせます。例えば、赤フィルタを指定した場合、赤色が見つけやすくなります。

赤を見つけたい場合、右図のように、目立っている色が赤だと推測できます。


フィルタリング例


3. ハッチング

色に応じて異なるハッチングパターン(細かい模様)を用いて描画し、色の領域を区別しやすくします。

例えば、色で表現された図(左)に対し、描画を加えた図(右)で分かりやすくします。

引用元: https://www.weather.gov/


ハッチング例


● Visolve 製品ページ

https://service.ryobi.co.jp/business_innovation/visolve-gate/



● 今後について

2024年2月21日~24日、ウィーンの国連事務局にて開催されるThe Zero Project Conference 2024(#ZeroCon24)で、Visolveの開発者である、当社社員 下田 雅彦(しもだ まさひこ)が発表する機会をいただいています。Visolveを起点にした色覚のバリアフリーを持続的に進めていくための提案を行う予定です。



【株式会社両備システムズ 会社概要】

社名       : 株式会社両備システムズ

本社所在地    : 岡山県岡山市北区下石井二丁目10-12

           杜の街グレースオフィススクエア4階

代表者      : 代表取締役社長 松田 敏之

設立       : 1969年12月

資本金      : 3億円

事業内容     : 公共、医療、社会保障分野および

           民間企業向け情報サービスの提供

           (システム構築、アウトソーシング事業)、

           ソフトウェア開発、データセンター事業、

           ネットワーク構築サービス、セキュリティ事業、

           ハードウェア販売および保守サービス、

           AI・IoTなど先端技術研究開発

コーポレートサイト: https://www.ryobi.co.jp/

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