賃貸住宅市場レポート 首都圏版 2013年7月 および 関西圏・中京圏版 2013年7月 を発表

    調査・報告
    2013年7月25日 10:30
     不動産評価Webサイト「TAS-MAP」( http://www.tas-japan.com/ )を運営する株式会社タス(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:立野 良太郎)は、「賃貸住宅市場レポート 首都圏版 2013年7月」および「賃貸住宅市場レポート 関西圏・中京圏版 2013年7月」を発表しました。  首都圏版では「東京23区における市場滞留期間と賃料下落率【1】」および「2013年5月期の1都3県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率)」を掲載しています。  また関西圏・中京圏版では「市場競争力の低い20m2未満の賃貸住宅(大阪府)」および「2013年5月期の関西圏・中京圏賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率)」を掲載しています。  これらの分析はアットホーム株式会社の賃貸住宅データを用いて行われています。 詳細PDF:「賃貸住宅市場レポート 首都圏版 2013年7月」 http://www.tas-japan.com/pdf/news/residential/Vol43_residential20130725.html      「賃貸住宅市場レポート 関西圏・中京圏版 2013年7月」 http://www.tas-japan.com/pdf/news/residential/Vol15_resikansai20130725.html 1.首都圏版の概要 (1) 東京23区における市場滞留期間と賃料下落率【1】  東京23区では、賃料変更がほとんど発生しない募集開始後2ヶ月までは、当初募集賃料が維持されます。賃料変更が増加し始める3ヶ月目から値引きが開始され、市場滞留期間が長くなるほど値引き額、率とも高くなっていきます。  募集開始1年後には平均で約8,000円、率にして約5.5%の値引きが行われます。その後半年ほどは、賃料が維持されますが、募集開始18ヶ月を超えると、さらに大幅な値下げが行われ、いわゆる「たたき売り」の状態となります。  賃貸住宅の供給は2012年の後半から増加傾向にあります。アベノミクス効果、消費税・相続税の増税対策などの影響で、当面、賃貸住宅供給量の増加傾向は継続すると考えられます。供給量の増加は空室ストック増加に直結します。今後、市場滞留期間が長い、競争力の弱い物件への賃料値引き圧力が強まると考えられます。 図 東京23区の滞留期間と賃料値引き額と値引き率へのリンク http://www.atpress.ne.jp/releases/37358/1_1.JPG (2) 2013年5月期1都3県賃貸住宅指標  空室率TVIは東京市部、神奈川県、千葉県で悪化傾向にあります。特にアパート系(木造、軽量鉄骨造)の空室率TVIは全地域で悪化に転じています。着工数の増加が継続しているため、今後も空室率の推移には注意が必要です。 <東京都全域> 空室率TVI(ポイント):11.82 募集期間(ヶ月)   : 3.05 更新確率(%)    :44.60 中途解約確率(%)  :37.49 <東京都23区> 空室率TVI(ポイント):11.53 募集期間(ヶ月)   : 3.01 更新確率(%)    :44.11 中途解約確率(%)  :37.93 <東京都市部> 空室率TVI(ポイント):15.22 募集期間(ヶ月)   : 3.28 更新確率(%)    :46.96 中途解約確率(%)  :35.70 <神奈川県> 空室率TVI(ポイント):12.81 募集期間(ヶ月)   : 3.46 更新確率(%)    :45.94 中途解約確率(%)  :37.60 <埼玉県> 空室率TVI(ポイント):15.37 募集期間(ヶ月)   : 3.31 更新確率(%)    :48.80 中途解約確率(%)  :34.43 <千葉県> 空室率TVI(ポイント):13.28 募集期間(ヶ月)   : 3.20 更新確率(%)    :52.25 中途解約確率(%)  :34.44 ※これらの指標は、アットホーム株式会社の賃貸住宅データを用いて分析されています。 詳細はPDFファイルをご参照ください。 「賃貸住宅市場レポート 首都圏版 2013年7月」 http://www.tas-japan.com/pdf/news/residential/Vol43_residential20130725.html なお、バックナンバーは以下のページから取得可能です。 http://www.tas-japan.com/news/news.html 2.関西圏・中京圏版の概要 (1) 市場競争力の低い20m2未満の賃貸住宅(大阪府)  2012年に流通した大阪府の単身者向け賃貸住宅のうち、15m2未満が全体の約4.5%、15m2~20m2が同約30%、20m2~30m2が同約56%、30m2以上が同約9.5%です。部屋面積が小さくとも、賃貸住宅の1戸当たりの月額賃料の相場に併せて募集を行う傾向にあるため、ある程度m2が小さくなると、m2単価が急激に高くなる傾向にあります。つまりm2単価で比較すると、20m2未満の賃貸住宅は割高になるケースが多くなります。また、大阪府において、20m2未満の賃貸住宅の約8割は築10年以上であり、新規供給の著しい単身者向け賃貸住宅市場において、老朽化により市場競争力が低くなった物件が多くなっています。  大阪府においては、20m2以上の賃貸住宅の更新確率は概ね45%ですが、20m2未満の賃貸住宅の更新確率は32%と、とびぬけて低い値となっています。更新確率の値が低いということは、テナントの回転率が高く、空室や募集費用が発生するリスクが高いことを示しています。空室率TVIにおいても、20m2未満の物件の空室率は際立って高い値となっており、厳しい市場環境にさらされていることがわかります。 図 大阪府の面積別更新確率推移へのリンク http://www.atpress.ne.jp/releases/37358/2_2.JPG (2) 2013年5月期 関西圏・中京圏賃貸住宅指標  マンション系(S造、RC造、SRC造)の空室率TVIは、全地域で悪化傾向にあります。また、アパート系(木造、軽量鉄骨造)の空室率は、大阪府は改善傾向にありますが、それ以外の地域では悪化傾向にあります。 <大阪府> 空室率TVI(ポイント): 8.06 募集期間(ヶ月)   : 4.42 更新確率(%)    :40.20 中途解約確率(%)  :48.69 <京都府> 空室率TVI(ポイント):14.25 募集期間(ヶ月)   : 5.70 更新確率(%)    :12.42 中途解約確率(%)  :75.79 <兵庫県> 空室率TVI(ポイント):11.75 募集期間(ヶ月)   : 5.20 更新確率(%)    :33.67 中途解約確率(%)  :57.71 <愛知県> 空室率TVI(ポイント):15.37 募集期間(ヶ月)   : 5.44 更新確率(%)    :25.88 中途解約確率(%)  :67.54 <静岡県> 空室率TVI(ポイント):23.40 募集期間(ヶ月)   : 5.69 更新確率(%)    :18.21 中途解約確率(%)  :75.17 詳細はPDFファイルをご参照ください。 「賃貸住宅市場レポート 関西圏・中京圏版 2013年7月」 http://www.tas-japan.com/pdf/news/residential/Vol15_resikansai20130725.html なお、バックナンバーは以下のページから取得可能です。 http://www.tas-japan.com/news/news.html ■株式会社タスについて  インターネットによる不動産評価、及び不動産情報サービス等を提供する「TAS-MAP」を運営するトヨタグループ会社のアプリケーションサービスプロバイダー(ASP)です。 会社名  : 株式会社タス(英語名 TAS Corp.) 所在地  : 東京都中央区八丁堀2-25-9 トヨタ八丁堀ビル7F 設立年月日: 2000年8月28日 資本金  : 1億8千万円 出資   : トヨタ自動車株式会社        朝日航洋株式会社        株式会社三友システムアプレイザル        豊田通商株式会社 Web    : http://www.tas-japan.com/
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