シスウェーブホールディングス、メキシコにおけるスーパーソルガ...

シスウェーブホールディングス、メキシコにおける スーパーソルガムを用いた種子販売及び液糖事業の検討開始

コーンと比較して、単位栽培面積当たり約4倍の 糖換算収量が見込めるため、低コスト・高収量の液糖収量が可能

株式会社シスウェーブホールディングス(所在地:神奈川県川崎市、代表取締役社長:宮嶋 淳、以下 当社)は、当社グループならびに、当社の事業パートナーである株式会社日本ソルガム(以下 日本ソルガム)と共同で、メキシコ合衆国(以下 メキシコ)でのスーパーソルガムの種子販売及び液糖事業の検討を開始することといたしましたので、以下の通りお知らせいたします。

1haの作物から得られる糖成分比較表
1haの作物から得られる糖成分比較表

■本件概要
当社は、2013年6月5日開催の取締役会において、当社のバイオエネルギービジネスに関する事業パートナーである、日本ソルガムの発行済株式全株を取得し、同社を完全子会社とすることを決議いたしました。

なお当社は、日本ソルガム株主であるMarvel Seeds Pte. Ltd.(URL: http://www.marvelseeds.com.sg/ 、以下 Marvel Seeds)が保有する同社全株式を取得いたします。(譲渡予定日:2013年8月20日、詳細につきましては、2013年6月5日公表の「子会社の異動(株式の取得)に関するお知らせ」をご参照ください。)

先般当社は、日本ソルガムの現株主であり、世界的に種子ビジネスを展開しているMarvel Seedsより、メキシコ国内にてコーン及びソルガムを5,000ha規模で既に生産しているSistemas y Logistica en Forrajes社(所在地:Camino a Las Comparanas,Acatic,Jalisco,Mexico、代表者:Genaro Santoscoy)の紹介を受けました。

メキシコは、サトウキビでは世界第5位(国際連合食糧農業機関による。)、コーンでは世界第6位(World Markets and Tradeによる。)の生産国であり、世界有数の糖類の輸出国です。サトウキビは砂糖の原材料として用いられますが、コーンもハイフルクトース・コーンシロップ(High-Fructose Corn Syrup、以下 HFCS)(※1)と呼ばれる液糖の原材料として生産されております。HFCSは日本では異性化糖と呼ばれ、清涼飲料水などの多くの製品の添加物として世界中で使用されております。

当社事業パートナーである日本ソルガムはメキシコにおいて、紹介を受けたSistemas y Logistica en Forrajes社と共同でスーパーソルガムの試験栽培や、新たな品種改良を行ってまいりました。その中で、メキシコの気候や環境に適合し、かつ、液糖生成に適した新たな品種の開発に成功いたしました。

この品種は、メキシコの圃場において、コーンから液糖を生成する場合と比べ、単位面積当たりの生産量が非常に多く、1年間で2回の栽培が可能です。また、でんぷんからHFCSを生成するのに比べ、でんぷん液化・糖化工程が省けるため(※2)、製造コスト低減ものぞめます。

今後、メキシコにおけるスーパーソルガムを利用した種子販売及び液糖事業の検討を開始します。

※1
ハイフルクトース・コーンシロップ(High-Fructose Corn Syrup、「HFCS」)について
HFCSとは、コーンやじゃがいも等のでんぷんを酵素で糖化した果糖及びぶどう糖を主成分とする液糖のことで、液糖中の果糖濃度によってHFCS42、HFCS55、HFCS90の3種類に分類され、中でもHFCS55は主に清涼飲料水の甘味料として広く使用されています。

※2
コーンやじゃがいもからHFCSを生成する場合、原料からでんぷんを抽出したのち、酵素反応で糖に変換する液化、糖化という工程が必要となりますが、スーパーソルガムは搾汁液そのものから糖分が抽出でき、液糖の成分自体もコーンと比較して単位栽培面積当たり約4倍の糖換算収量が見込めるため、低コストで高収量の液糖収量が可能と期待できます。


■1haの作物から得られる糖成分比較
スーパーソルガムの糖成分は、品種により異なるものの、ショ糖約50%、果糖約25%、ぶどう糖約25%から構成されております。下表は、スーパーソルガムと他作物との糖成分比較表となります。

他作物の栽培収量と糖収量は、ALIC(独立行政法人農畜産業振興機構)と農水省のデータを基に平均データを求め使用しております。また、各糖(ショ糖・果糖・ぶどう糖)の含有比率については、スーパーソルガムの性能と比較するために、一般的なデータを基に当社が独自に割り当てたものとなります。

スーパーソルガム・インドネシアモデルの数値は、インドネシアでの栽培結果を基に収穫量(年3回)と糖収量を求めており、メキシコモデルについては、年2回収穫とし収穫量と糖収量を求めております。スーパーソルガムの各糖の含有比率は、当社が外部機関に成分調査依頼をした結果となります。スーパーソルガムの1ha/yearの栽培から得られる糖収量は、砂糖キビ 1ha/yearから得られるショ糖の量とコーン 1ha/yearから生成される果糖の量の両方を同時に満たしていることがわかります。

1haの作物から得られる糖成分比較表:
http://www.atpress.ne.jp/releases/36937/1_1.png


■株式会社シスウェーブホールディングス 会社概要
商号     : 株式会社シスウェーブホールディングス
所在地    : 神奈川県川崎市中原区小杉町一丁目403番地
         小杉ビルディング
代表者    : 代表取締役社長 宮嶋 淳
設立     : 1970(昭和45)年12月4日
JASDAQ    : 証券コード6636
関連・関係会社: 株式会社シスウェーブ
         株式会社シスウェーブトレーディング
         株式会社シスウェーブテクノ
         株式会社上武
         株式会社リアルビジョン
         株式会社ソアーシステム
URL      : http://www.syswave-hd.jp/


■会社概要 日本ソルガム
商号  : 株式会社日本ソルガム
所在地 : 東京都港区赤坂二丁目13番5号 赤坂會館ビル5階
代表者 : 川本 幸夫
設立  : 2011(平成23)年9月15日
事業内容: 1.エネルギー用植物の作出、増殖及び販売
      2.エネルギー用植物のポテンシャル評価、選抜、品種改良、
       増殖及び販売並びにこれらに関わる試験の受託
      3.バイオエタノールの製造及び販売
      4.バイオディーゼルフューエル原料の輸入、精製及び販売
URL   : http://sorghum.co.jp/

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