「数検」グランプリ表彰式典を4年ぶりに開催 表彰式では文部科...

「数検」グランプリ表彰式典を4年ぶりに開催  表彰式では文部科学大臣賞と「数検」グランプリ会長賞を授与

算数・数学の実用的な技能を測る、実用数学技能検定「数検」(数学検定・算数検定、以下「数検」)を実施・運営している公益財団法人日本数学検定協会(所在地:東京都台東区、理事長:高田 忍、以下「当協会」)は、2022年度に数検を受検し優秀な成績を収めた個人・団体を表彰する、第31回実用数学技能検定「数検」グランプリ表彰式典(会場:学士会館/東京都千代田区)を、2023年7月28日(金)に、2019年以来4年ぶりに開催いたしました。なお表彰式典には、文部科学大臣賞、そのほか一部の受賞者にご列席いただきました。


「文部科学大臣賞」個人賞の表彰の様子

「文部科学大臣賞」団体賞の表彰の様子


■個人では6歳から87歳の受検者が金賞を受賞

個人賞では、「文部科学大臣賞」7人、「会長賞」14人、「金賞」20人、「生涯学習功労賞」55人が受賞しました。受賞者の最年少は6歳、最年長は87歳と幅広い年齢の受検者が受賞しており、生涯学習の一環としても幅広く数検が活用されていることがうかがえます。また、「文部科学大臣賞」の受賞者は、7人全員が小中学生で、若年層が数検合格を目標に自発的な学習で高い数学力を身につけ、優秀な成績を収めていることもわかります。


「数検」グランプリ会長賞の表彰の様子1

「数検」グランプリ会長賞の表彰の様子2


■団体賞では26団体が受賞。文部科学大臣賞は5部門において各1団体が受賞

団体賞には、「高等教育」「高等学校」「中学校」「小学校」「公教育団体」「一般団体」の6部門があり、「文部科学大臣賞」は、そのうち5部門5団体に贈られました。「金賞」は5部門21団体が受賞しました。


第31回実用数学技能検定「数検」グランプリ 受賞者一覧

https://www.atpress.ne.jp/releases/364486/att_364486_1.pdf



■受賞者代表あいさつ

<「文部科学大臣賞」団体賞 東京女学館小学校 小野寺 美賀(おのでら みか)教諭>

本日は、このような文部科学大臣賞というすばらしい賞をいただきましたことを、光栄に思っております。算数検定は、2005年以来18年にわたり、年に一度実施しています。算数検定を長年実施してきて感じるのは、検定に合格することで自信を持つことができ、算数への興味関心が高まり、自力で問題解決したいという気持ちが発していることです。また、自分のがんばりに評価をいただけることが、次へのステップ、モチベーションになっていることに間違いありません。さらに、情報収集力・情報分析力を身につけることは、情報化社会で生きるこのご時世においては、とても大切なことです。収集した情報の背景にある問題を読み解く力、論理的思考を育てるのは、小学校の算数の学びが重要と考えています。大事な基礎力を身につけるという前提で、算数検定は算数に興味を持つための大きな役割となっています。

このたび、長く続けることによって文部科学大臣賞を受賞したことは、子どもたちにとっても、学校全体にとっても、大きな励みとなりました。今後も、算数検定をぜひ続けていきたいと考えています。ありがとうございました。


<「文部科学大臣賞」個人賞 三島 宏介(みしま こうすけ)さん>

このたびは、文部科学大臣賞をいただき、とてもうれしく思います。また、受賞できたのは、数学に打ち込める環境があったおかげであり、とても感謝しています。数学をとおして得られる物事を論理的に考える力や全体を見据えて考える力は、数学だけでなく、さまざまな場面で通じる力です。数学を学ぶことは、数学だけでなく、いろいろな物事に役立つのではないでしょうか。数学では論理性が常に求められ、いま考えていることが本当に正しいのか、常に疑いながら考えることが必要です。そして、これを実践していくことで、論理的に考える力が身につきます。数学において、今わかっている情報は、今求めたいものとすぐに結びつくものばかりではありません。問題を解くためには、どのような道筋をたてればよいか、全体像を今わかっている情報と照らし合わせて、また情報を組みたてながら考えていくことが必要です。そして、それをくり返していくことで、結果を見据えて考える力が身につきます。

最後になりますが、これからも本日の経験を糧にして、より一層努力していきたいと思います。また、数学オリンピックなどにも出場し、数学をより楽しんでいきたいと考えています。本日はありがとうございました。


<「数検」グランプリ 会長賞 角 俊作・春架(かど しゅんさく・はるか)さん>

今回は、このようなたいへんすばらしい賞を家族でいただき、驚きとともにうれしく思っております。普段、自分は高校で数学を教えている立場なのですが、生徒にはよく数検にチャレンジしてみようと言うわりに、自分自身が数検を受検したことがなく、なかなか重い腰をあげられずにいました。ただ、息子のはるかもだんだんと大きくなってきましたので、幼稚園で「かず・かたち検定」に合格して喜んでいて、さらに小学校にあがって11級も受けることになりました。そのときに、家族合格表彰というものを知り、これはおもしろいと思い、記念にもなるし、自分もがんばってみようかということになりました。家族合格表彰をめざして、どうせなら一番上の1級をめざそうと一生懸命勉強をはじめました。最初は家に帰って勉強するのがとてもたいへんだったんですが、勉強を進めていくうちにおもしろくなって、毎日問題を解くたびに発見があって、数学はやっぱりおもしろいなと思いました。そして、1年かかったのですが、なんとか合格することができました。毎日が新しいことの発見ということで、新しいことに挑戦することのおもしろさや、すばらしさを経験させていただきました。このような経験をさせていただいて、とても感謝しています。今日はどうもありがとうございました。

(春架さんのあいさつ:つぎの級もがんばりたいです。今日はありがとうございました。)

※名字の「角」は、正しくは中央の縦線が突き抜けたもの



当協会は、今後も、学校教育における数学指導がさらに充実し、国民のみなさまの数学への関心が高まるとともに、生涯を通じた数学学習がますます盛んになるよう事業の運営に邁進してまいります。



◆「数検」グランプリの選考基準について

年間(4~3月)の数検合格者ならびに実施団体を対象に、下記の選考基準によって賞を授与します。


<個人賞>

●金賞(1~5級を対象)

〇継続して数検を受検し永く学習活動が続けられていること。

〇各階級の数検合格者から優秀な成績を収めたもので当協会の顕彰評価会議が認めた方(満点合格者が該当しない階級がある場合には、満点に準ずる成績優秀者から選考)。


●文部科学大臣賞(1~5級を対象に各階級1人)

〇上記金賞受賞候補者のなかからさらに卓越して成績優秀であった合格者を対象に、当協会の顕彰評価会議が認めた方。


●会長賞

〇継続して数検を受検し学習活動が続けられていること。

〇親子等で受検し、ともに優秀な成果を収めた家族。

〇優秀な成果を収めた合格者のなかから、生涯学習にふさわしく、当協会の顕彰評価会議が認めた方。


●生涯学習功労賞

団体賞のなかから永く数学の指導に携わり、指導の成果を挙げられ、当協会の顕彰評価会議が認めた方。


<団体賞>(高等教育、高等学校、中学校、小学校、公教育団体、一般団体の6部門)

●金賞

〇継続して数検を活用され数学の学習活動が盛んであること。

〇奨励賞として選出された団体(年間を四半期に分け、各期間に実施された団体の中から優秀団体を奨励賞として表彰)のなかから合格率が上位50団体(目安)であること(ただし、合格率が同率の場合、団体の規模、学年、受検階級を考慮する)。

〇当協会の顕彰評価会議が認めた団体であること。


●文部科学大臣賞(高等教育、高等学校、中学校、小学校、公教育団体、一般団体の6部門の中から各部門1団体)

〇上記金賞受賞候補団体のなかからさらに卓越して優秀であった団体を対象に、当協会の顕彰評価会議が認めた団体。



◆表彰について

受賞者、受賞団体には、以下のとおり賞状および記念品が贈呈されます。

<個人賞>

○文部科学大臣賞/文部科学大臣賞状、記念品

○金賞/賞状、記念品

○会長賞/賞状、記念品

○生涯学習功労賞/賞状


<団体賞>

○文部科学大臣賞/文部科学大臣賞状、記念楯

文部科学大臣賞状と記念楯(見本)

○金賞/賞状、記念楯


文部科学大臣賞状と記念楯(見本)


◆「第31回実用数学技能検定『数検』グランプリ表彰式典」開催概要

開催日時:2023年7月28日(金)14:00~16:00

主催  :公益財団法人 日本数学検定協会

後援  :文部科学省

会場  :学士会館(東京都千代田区)

※表彰式典には、文部科学大臣賞、そのほか一部の受賞者にご列席いただきました。



【「数検」について】

実用数学技能検定「数検」(後援=文部科学省。対象:1~11級)は、数学・算数の実用的な技能(計算・作図・表現・測定・整理・統計・証明)を測り、論理構成力をみる記述式の検定で、公益財団法人日本数学検定協会が実施している全国レベルの実力・絶対評価システムです。おもに、数学領域である1級から5級までを「数学検定」と呼び、算数領域である6級から11級、かず・かたち検定までを「算数検定」と呼びます。第1回を実施した1992年には5,500人だった年間志願者数は、2006年以降は30万人を超え、また、数検を実施する学校や教育機関も18,000団体を超え、公費での活用も広がっています。以来、累計志願者数は700万人を突破しており、いまや数学・算数に関する検定のスタンダードとして進学・就職に必須の検定となっています。日本国内はもちろん、フィリピンやカンボジア、インドネシア、タイなどでも実施され(累計志願者数は40,000人以上)、海外でも高い評価を得ています。※志願者数・実施校数はのべ数です。



【ビジネス数学検定について】(当協会の行うその他のおもな公益事業)

「ビジネス数学検定」は、ビジネスの現場で必要となる実用的な数学力・数学技能を測定する検定です。実務に即した数学力を5つの力(把握力・分析力・選択力・予測力・表現力)に分類し、ビジネスのシチュエーションを想定した問題で、これらの力の習熟度を測定します。インターネット上で受検できるWBT(Web Based Testing)方式を採用。2006年に第1回を実施し、現在では企業の採用試験や新人研修、管理職登用試験などに活用する事例も増加しています。



【データサイエンス数学ストラテジストについて】(当協会の行うその他のおもな公益事業)

「データサイエンス数学ストラテジスト」は、データサイエンスの基盤となる数学スキルとコンサルティング力を兼ね備えた専門家として認定する資格制度で、2021年9月に新設しました。資格試験は、中級と上級の2つの階級があり、5肢択一のIBT(Internet Based Testing)形式で行います。データサイエンスの基盤となる基礎的な数学(確率統計・線形代数・微分積分)と実践的な数学(機械学習系・アルゴリズム系・ビジネス系数学)の理解度・習熟度を測定します。



【法人概要】

法人名 : 公益財団法人 日本数学検定協会

所在地 : 〒110-0005 東京都台東区上野5-1-1 文昌堂ビル6階

理事長 : 高田 忍

会長  : 甘利 俊一(帝京大学 先端総合研究機構 特任教授、

      理化学研究所 栄誉研究員、東京大学名誉教授)

設立  : 1999年7月15日

事業内容:(1)数学に関する技能検定の実施、技能度の顕彰及びその証明書の発行

      (2)ビジネスにおける数学の検定及び研修等の実施

      (3)数学に関する出版物の刊行及び情報の提供

      (4)数学の普及啓発に関する事業

      (5)数学や学習数学に関する学術研究

      (6)その他この法人の目的を達成するために必要な事業

URL   : https://www.su-gaku.net/



※「数検」「数検/数学検定」「数検/Suken」は当協会に専用使用権が認められています。

※「ビジネス数学検定」は当協会の登録商標です。



【「数検」グランプリに関するお問い合わせ先】

公益財団法人 日本数学検定協会 カスタマーリレーションセンター

TEL:03-5812-8341

カテゴリ:
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