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    ユニ・チャーム株式会社

    2015年問題(※1)をふまえ、ケアマネジャーへの適切な情報提供が急務!  ケアマネジャーへの排泄ケアに関する調査報告 2012年8月実施

    調査・報告
    2013年5月20日 11:00

    ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、社長:高原 豪久)は、「高齢者の排泄ケア」における家族介護者が抱える問題を明らかにし、改善の方向性への示唆を得るため、ケアマネジャー(※2)に対し、アンケート調査を行いましたのでご報告いたします。

    介護者が困難と感じている介助活動

    ※1 2015年問題とは、団塊世代が2015年にすべて65歳以上を迎え、このあいだに高齢者人口が急増することによっておこる問題。
    ※2 ケアマネジャーとは、2000年4月から始まった「介護保険制度」において、要支援または要介護と認定された人が、適切な介護サービスを受けられるようにするために、介護サービス計画を作成する専門職のこと。介護支援専門員ともいう。


    ■調査概要
    実施時期:2012年8月
    調査方法:インターネット調査
    対象  :現在ケアマネジャー業務に従事しているケアマネジャー 計500名


    ■調査目的・背景
    昨年、総務省がここ5年間で「団塊の世代」が65歳を迎え、いわゆる高齢者とされる65歳以上の人口が3,000万人を超えたと発表したことで、今後ますます介護に関する問題が深刻化してきます。介護の中で「入浴・食事・排泄ケア」が三大介護とされていますが、「家族介護者の実態と支援方策に関する調査研究事業報告書」によりますと、家族介護者が困難と感じている介助項目では、「排泄介助」が1位で突出しており、介護者の負担が特に大きいことがわかります(※3)。そのような中、近年では自立支援や在宅ケアへの方向付けが強化されつつあり、ケアマネジャーへの役割に対する期待が高まっております。そこでこの度、「排泄ケア」においての家族介護者の相談内容やケアマネジャーの対応についての実態を明らかにする為に、ケアマネジャーを対象に排泄管理に関するアンケート調査を行いました。

    ※3 「介護者が困難と感じている介助活動」グラフ参照
    http://www.atpress.ne.jp/releases/35562/1_1.jpg


    ■調査結果
    (1) あなたは担当の利用者・ご家族から、排泄に関してどのような悩みを相談されることが多いですか?(複数回答)
    →ご家族の方からの相談内容で最も多かったのが「認知症の方の排泄ケア」70%で、次いで「夜間の排泄ケア」67%でした。
    http://www.atpress.ne.jp/releases/35562/2_2.jpg

    (2) あなたは相当の利用者・ご家族からの排泄に関する悩み相談もふまえて、どのようなサービスをケアプランに導入していますか?(複数回答)
    →最も多かったのが「福祉用具貸与」65%で、次いで「特定福祉用具販売」64%となりました。
    http://www.atpress.ne.jp/releases/35562/3_3.jpg

    (3) あなたが利用者・ご家族からの排泄に関する悩み相談に対してアドバイスを行う場合、以下のそれぞれの項目に対して適切なアドバイスをできる自信はどれだけありますか?
    →どの項目でも「非常に自信がある」というケアマネジャーはわずか数%であり、福祉用具関連や医療系知識は「自信がある(非常に・やや)」人の割合が50%以下となりました。
    http://www.atpress.ne.jp/releases/35562/4_4.jpg


    ■調査結果(1)~(3)のデータは、全てユニ・チャーム調べ


    ■当社の考察
    今回の「排泄ケア」に関する実態調査では、ご家族の方の介護における「排泄ケア」に関する相談に関しては、認知症の方の排泄ケアや夜間の排泄ケアが突出して高いことから、家族の生活全般に影響を及ぼすことに対する悩みが多いことが考察されます。
    またケアマネジャーの方々は福祉用具貸与・販売のアドバイスを行っているものの、適切なアドバイスができる自信の程は不十分な状態であり、ケアマネジャーへの福祉用具関連や、医療系知識の適切な情報提供の必要性が示唆されました。
    この結果は、現在厚生労働省で行われている「介護支援専門員(ケアマネジャー)の資質向上と今後のあり方に関する検討会」で指摘された「利用者の状態像や課題に応じた適切なアセスメントができていない」「医療などとの連携が不十分」といった問題にも関連があると考えられます。
    今回の調査結果を踏まえ、当社ではケアマネジャーへの適切な情報提供に対しても取り組むことで、公益貢献の責任を果たしていきたいと思います。
    (本調査の結果は、第26回日本老年泌尿器科学会(2013年5月17日~18日)で発表しました)


    ■会社概要
    社名  :ユニ・チャーム株式会社
    設立  :1961年2月10日
    本店  :愛媛県四国中央市金生町下分182番地
    本社  :東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館
    社員数 :1,228名[グループ合計10,287名](2012年3月)
    事業内容:ベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品、
         ヘルスケア関連製品、化粧パフ、ハウスホールド製品、
         ペットケア関連製品、産業資材、食品包材等の販売

    ユニ・チャーム株式会社 ホームページアドレス
    http://www.unicharm.co.jp/

    タグ

    介護
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