Endress+Hauserが行った実機による負荷テストで、 新技術「Ethernet-APL」の性能が確認  4月14日には、関連するオンラインセミナーも開催

Endress+Hauser AG(本社:スイス、ライナハ CEO:Matthias Altendorf)は、Endress+Hauserが行った実機による負荷テストで、「Ethernet-APL」の性能が確認されたことを発表しました。


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フィールド機器をEthernet-APLシステムに統合



新しい物理層に対するプロセス業界の期待は非常に大きく、今回のテストで、Ethernet-APLがその期待に応えられることが明らかになりました。計測機器メーカーのEndress+Hauserは、さまざまなメーカーのコンポーネントを使用した現実的なEthernet-APLセットアップの負荷テストを2回実施し、成功しました。この結果は、産業用通信のゲームチェンジャーとしての新技術の期待を裏付けるものでした。


負荷テストは、異なるメーカーのコンポーネントを組み合わせて、Ethernet-APLをベースとした信頼性の高い堅牢なシステムを構築できることを証明するために、顧客の仕様に基づき設計されました。世界的な化学会社であるBASF社は、顧客の視点からその要件を定義しました。ハードウェアサプライヤーの側では、Endress+HauserがPepperl+Fuchs社、Honeywell社、ABB社とともに参加しました。そしてそれらのコンポーネントが協調して動作することが確認されました。



■負荷テストに成功し、Ethernet-APLの市場対応力を証明

最初のテストは、流量、圧力、温度、レベル各々のセンサーを含む240台近いEndress+Hauserの計測機器で実施されました。これらは、Pepperl+Fuchs社のフィールドスイッチとHoneywell社の制御装置を備えたシステムに統合され、すべてEthernet-APLとPROFINETを使用しました。2回目のテストでは、ABB社が制御システムを提供し、同様のフィールドスイッチと計測機器と一緒にテストされ、テスト結果によりEthernet-APLは現実的な状況下で使用可能であることが証明されました。



■概要

Ethernet-APLは、制御レベルや現場レベルを超えて、プロセスプラントのインフラ全体を変えることができる新しい技術です。プロセスオートメーション用に特別に設計されたEthernet-APLは、イーサネットの高度な物理層で、危険場所でも1本のケーブルで電力供給とデータ通信をフィールドで行えます。

プロトコルについては、ISOのOSIモデルに従って、上位層は物理層から独立しています。したがって、あらゆる種類の産業用イーサネットプロトコルと標準的なイーサネットアプリケーションがEthernet-APL上で動作します。



■Ethernet-APLの特徴

1. 危険場所で使用でき、電力供給可能な本質安全防爆に対応した2線式Ethernet

2. 各国の認証を取得したグローバルに対応した製品ポートフォリオを用意

3. 様々なAPL製品ベンダーとの相互運用性を確保



■Ethernet-APL誕生の背景

プロセスオートメーションの現場で使われる従来からのアナログ信号を中心としたシステム構成では、これ以上の効率化は、すでに限界に近くなっている一方、制御システムバスが個別に物理層を定義していたものが、TCP/IPベースのものが一般的になりました。プロセスオートメーションにおけるフィールドバスにも、TCP/IPベースのフィールドデバイスが利用できるようになれば、ゲートウェイが必要なくなり、インテグレーションもシンプルにでき、オートメーションピラミッドのネットワークすべてを統一できるというニーズに応える技術がEthernet-APLです。



■Ethernet-APLの使い方・利用シーン

事例1:エンジニアリング

HMI/SCADA、プロセス制御、インフラ、フィールドデバイスをシステムボーダーレスに計画・設計が可能となります。また、ゲートウェイ、プロトコルコンバーター不要となりコスト削減に貢献。簡単な防爆構造(2-WISE)は、柔軟なトポロジーと冗長性コンセプトはエンジニアリング作業の簡素化に貢献。


事例2:コミッショニング

デバイスのパラメータ自動設定、リモートアクセスによる機器の詳細なパラメータ設定、ネットワーク診断機能により、設置が容易になり、時間を大幅に短縮。


事例3:運転

より多く、より速く、より高解像度のプロセスデータによる生産効率の最適化の他、フィールド機器の診断情報の積極活用で、保守費用の最適化と、プラント稼働率の向上に貢献。特別な装置なしに、デバイスの情報を取得しクラウドなどでのデータ解析や活用可能。


事例4:MRO

迅速なデバイス交換とパラメータのバックアップ/リストアに対応。また、設定、検証、診断が容易なリモートアクセスに対応し、柔軟に工場の拡張にも対応。



■セミナーについて

Endress+Hauserグループの日本法人であるエンドレスハウザー ジャパン株式会社(本社:東京都府中市、代表取締役社長:泉 俊彰)は、「Ethernet-APL」の性能が確認されたことに関連するオンラインセミナーを、2023年4月14日に開催いたします。


セミナー詳細ページ

https://www.jp.endress.com/ja/events/online-seminars/ethernet-apl-basic-webinar?t.tabId=details



■会社概要

社名  : Endress+Hauser AG

代表者 : CEO:Matthias Altendorf

所在地 : Kaegenstrasse 2

      4153 Reinach BL, Switzerland

設立年 : 1953年

事業内容: プロセスオートメーション分野における各種計装制御機器

      およびソリューションの提供

URL   : https://www.endress.com/

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