株式会社NTTデータ経営研究所

    フードテック官民協議会 初のビジネスコンテスト  ~未来を創る!フードテックビジネスコンテスト~ 本選大会 2月4日(土)開催結果のご報告

    調査・報告
    2023年2月17日 09:30

    株式会社NTTデータ経営研究所は、農林水産省令和4年度新事業創出・食品産業課題解決プラットフォーム運営事業のうち、フードテック官民協議会運営等委託事業における「フードテック官民協議会」事務局を担っています。

    「フードテック官民協議会」では、フードテックの認知度向上と本分野における新ビジネスの創出を目的とした「令和4年度未来を創る!フードテックビジネスコンテスト」を初めて開催しました。令和4年10月3日よりビジネスプランの募集を開始し、書類審査、動画審査を通過した11組による本選大会を、令和5年2月4日(土)に開催しました。


    フードテックビジネスコンテスト出場者


    ■概要

    世界的に消費者の健康志向や環境志向など、食の価値観が多様化している中で、フードテックを活用した新たなビジネスの創出に関心が高まっています。このため、農林水産省は令和2年10月に立ち上げた「フードテック官民協議会」に設置した作業部会での専門的な議論を通じ、食に関する課題の解決や、フードテックを活用した新たなビジネスの創出に向けた官民連携の取り組みを推進しています。


    このたび、その一環として、フードテックの認知度向上と本分野における新ビジネスの創出を目的として「未来を創る!フードテックビジネスコンテスト」を開催し、食に関する社会課題を解決するビジネスアイデアを、個人・企業の皆さまから幅広く募集し、書類審査、動画審査を通過した以下11組によるファイナルピッチ選考会を開催しました。



    ■実施日:令和5年2月4日(土曜日)13:00~17:00



    ■会場:PASONA SQUARE(東京・南青山)



    ■登壇者とビジネスプランの概要(登壇順、敬称略)

    ●アイデア部門

    米Time for Your Health

    安孫子 眞鈴(山形大学大学院)

    高齢者の口腔機能を向上させることを目的としたグミ「米Time」を開発。咀嚼することで高齢者の寝たきり・認知症を予防する。


    お菓子専用のデジタル自販機

    増田 真凜・立野 未紗(成城大学)

    フードロスの削減を目的とした菓子専用デジタル自販機。小売店から廃棄される菓子類に「第二の販売の場」を提供する。


    セミの幼虫の自動収集装置の開発と加工・商品化

    伊藤 洋平(セミたま)

    将来予想される世界的なタンパク源不足への解決策として、セミの幼虫の食材活用を提案。身近にある「眠った資源」で新たな食文化を創出する。


    シン・ゴハン『まあるいご飯のおやつ』

    小南 藤枝(衣笠屋)

    コメの消費減少と貧困層の子どもの栄養不良という二つの課題の解決策として、コメを活用した安くて栄養のあるおやつを開発。


    ●ビジネス部門

    ペプチド養殖を実現するための革新的ペプチド高効率生産プロセスの開発

    上田 真澄(三洋化成工業株式会社)

    魚類の成長や免疫等を制御するペプチドに注目。研究を重ね採算性の合う方法論を構築し、実用化によって「ペプチド養殖」を目指す。


    ナノバブルによる生産性向上と循環社会実現

    奥山 祐一(株式会社カクイチ)

    ナノバブル技術で有機栽培を支援し、地域を活性化する。農業のあり方を変え、人にも地球にも優しいビジネスモデルを提案する。


    全国の蔵元から厳選した日本酒缶ブランド

    玄 成秀(株式会社Agnavi)

    1合サイズの缶入り日本酒ブランド「一合缶(R)」「CANPAI」を開発。蔵の大小にかかわらず、地方の優良な酒蔵の魅力を発信する。


    すべての人の未来に寄り添う「AI食」

    小山 正浩(株式会社ウェルナス)

    「AI食」は、個人の食と体のデータを解析し個別に健康改善をサポートするオーダーメイド食。スマートフォン向けアプリで気軽に利用できる。


    イエバエによる資源循環~養虫産業の創出~

    木下 敬介(株式会社フライハイ)

    イエバエを活用して、食品廃棄物やバイオマスを食品や飼料、肥料に再資源化する技術。広がりが期待される昆虫利用の分野に新たな産業を生み出す。


    地球環境にやさしい宙(そら)ベジの普及

    木村 俊介(株式会社TOWING)

    高機能バイオ炭の活用によって農家の有機栽培を支援し、作物を「宙ベジ」としてブランディングすることで消費者へのメリットも創出する。


    雌雄産み分けによる高効率な精密畜産技術の開発

    白川 晃久(ルラビオ株式会社)

    世界初の豚の雌雄産み分け技術。世界的な食肉需要の増加に対応するため、生産の効率化によって持続可能な養豚産業を目指す。



    ■審査結果

    それぞれのプレゼンテーションに審査員による質疑応答が行われ、別室での審査を経て下記の通り各賞が発表されました。


    最優秀賞 木村 俊介さん/地球環境にやさしい宙(そら)ベジ

    優秀賞 小山 正浩さん/すべての人の未来に寄り添う「AI食」

    学生賞 安孫子 眞鈴さん/米Time for Your Health

    特別賞 玄 成秀さん/全国の蔵元から厳選した日本酒缶ブランド

    特別賞 小南 藤枝さん/シン・ゴハン『まあるいご飯のおやつ』



    ■フードテックビジネスコンテスト開催レポート

    当ビジネスコンテストの開催レポートは、こちらのページを御覧ください。

    https://foodtech-evolve.jp/business-contest/report



    ■当ビジネスコンテストファイナルピッチ選考会に関するお問合せ

    未来を創る!フードテックビジネスコンテスト開催窓口

    株式会社パソナ農援隊 地域創生事業部 東日本ユニット

    担当 : 中島・清水

    Tel  : 03-6734-1260

    E-Mail: foodtech@pasona-nouentai.co.jp



    ■本事業に関するお問い合わせ

    株式会社NTTデータ経営研究所

    フードテック官民協議会事務局

    担当 : 新見・増田・久保・橋本・木下

    E-Mail: foodtech-council@nttdata-strategy.com

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