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【OMO7大阪】「令和4年度おおさか環境にやさしい建築賞」を受賞しました|受賞日:2023年1月20日

「なにわラグジュアリー」を体感できる「街ナカ」ホテル「OMO7大阪(おも) by 星野リゾート」は、2023年1月20日に大阪府・大阪市が主催する「令和4年度おおさか環境にやさしい建築賞」において「商業施設その他部門賞」を受賞しました。

「おおさか環境にやさしい建築賞」とは

大阪府・大阪市では、地球温暖化やヒートアイランド現象防止等、環境への配慮に優れた建築物を表彰する顕彰制度を行っています(*1)。CASBEE大阪みらい(大阪市建築物総合環境評価制度)において優秀な評価を得た建築物を広く市民に情報発信することにより、快適で環境にやさしい建築物の建設を促進するため、CASBEE大阪みらいに基づき届け出された民間の建築物のうち、特に評価が高い作品を、完了した年度ごとに「おおさか環境にやさしい建築賞」として表彰しています(*2)。
*1 参照:[大阪府ホームページ]{https://www.pref.osaka.lg.jp/kenshi_shinsa/casbee_index_html/setubi_osb_osb_estab.html} *2 参照:[大阪市ホームページ]{https://www.city.osaka.lg.jp/toshikeikaku/page/0000160077.html}

審査講評コメント

JR新今宮駅前に広がる広大な敷地の大部分を緑化広場として整備し、都市のヒートアイランド抑制に貢献するとともに、約200本の植栽と1,700平方メートルの芝生を、傾斜をうまく活用して配置することにより、周辺地域や駅、電車の窓からも緑豊かな景色が楽しめるようになっており、地区の景観向上に寄与している。また、客室のある高層棟の外装には、「フッ素樹脂酸化チタン光触媒」という膜材を設置することによって、建物に入射する日射熱を遮蔽するという独創的なアイデアが採用されており、商業施設その他部門賞に相応しいと評価できる(*3)。
*3 引用:[大阪府ホームページ]{https://www.pref.osaka.lg.jp/kenshi_shinsa/casbee_index_html/xyasashii_r04_hyosyo.html}


OMO7大阪の環境に配慮した技術について

1 外装に膜を張り、外皮遮熱による日射負荷低減

当ホテルは建物の外装に白い膜を張ることで日射負荷の低減につなげる建築設計を取り入れています。アルミのフレームに膜を張り、建物の外観を覆う設計は国内初です。外装膜の膜材は「フッ素樹脂酸化光触媒膜」という材料を用いており、日射などの外部からの光のうち、12.7%を透過・拡散し、78.5%を反射・拡散します。外装膜がない場合と比較をした検証結果によると、窓から入る日射量を30~45%軽減できることが分かりました。日射量の軽減により、チェックイン開始時間の15時頃の冷房立ち上げエネルギー消費量の軽減にも繋がっています。


2 ヒートアイランド現象(*4)の緩和

当ホテルが建物の壁面を覆うように張っている外装膜は、ヒートアイランド現象の緩和に寄与しています。近年、日本の都市部ではヒートアイランド現象による気温上昇が危惧されており、大阪では20世紀の100年間で年平均気温が2.1度上昇しました(*5)。ヒートアイランド現象の原因のひとつに、熱容量が大きいアスファルトやコンクリートなどが昼間に太陽熱を蓄え、夜間に熱を放出することが挙げられます。そこで、当ホテルでは、建物の外装を熱容量が小さい膜材で覆うことで、熱容量が大きい外装のコンクリートがむき出しにならないように設計しました。これにより、ガーデンエリア「みやぐりん」に対して、放射熱を低減する効果があります。また、外装膜がある場合とない場合で、簡易的な外装躯体の表面温度を解析したところ、膜の日射遮蔽効果により温度が下がることが分かりました。
*4 参照:[環境省ホームページヒートアイランド対策ガイドライン]{https://www.env.go.jp/air/life/heat_island/guideline/h24.html}
*5 参照:[大阪府ホームページ]{https://www.pref.osaka.lg.jp/chikyukankyo/jigyotoppage/heat_toha.html}


3 ガーデンエリア「みやぐりん」による冷却効果

当ホテルには敷地の約半分の面積の7,600平米を有するガーデンエリア「みやぐりん」が広がり、緑地による冷却効果をもたらしています。みやぐりんは、約1,700平米の芝生、高木約200本の植栽、パーゴラ(*6)を設置したテラスデッキで構成されており、冷却効果の理由として、地表面緑化による高温化を抑制、樹木やパーゴラによる日射遮蔽、植栽への潅水(*7)などが挙げられます。
また、真夏の強い日差しに照らされ、高温化したアスファルトなどの路面により、気温が30度でも体感温度は40度近くになることがあります。しかし、緑陰や日除けをすることで3~7度、地表面等を緑化または保水化することなどで1~2度、体感温度が低下すると言われています(*9)。みやぐりんの緑地と舗装、および周辺道路と街区などの地表面1メートル上空部分の体感温度をシミュレーションにより再現した結果、アスファルト面と比べて樹木やパーゴラ下で約5度、芝生で約1度の温度低下を確認することができました。

*6 木材やアルミで組む屋根
*7 草木、農作物などに水をそそぎいれること
*8 空間の快適性を評価する指標として検討された指標で、定義は「温熱感覚および放熱量が実在環境におけるものと同等になるような相対湿度50%の標準環境の気温」のこと
*9 参照:環境省ホームページ まちなかの暑さ対策ガイドライン(改訂版 平成30年3月より)


SDGsへの貢献について

星野リゾートは経済価値と社会価値を両立するCSV経営(CSV:共通価値の創造)が重要だと考えています。そこで、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)を、CSV経営を促進するためのフレームワークとして捉え、環境経営を推進しています。環境に配慮した技術を建築に導入することは、SDGsにおける、目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」に貢献する取り組みと考えます。


「OMO(おも)」とは

「OMO」は、全国に 11 施設を展開する、テンションあがる「街ナカ」ホテルです。地域と一体となって街を楽しみ尽くす旅を追求しています。全ての OMO で、街歩きをサポートする Go-KINJO サービスを展開。全国各地の施設から「都市観光」の楽しさを発信していきます。


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数字・アイコンでわかる、サービスの幅

「OMO」の後ろにある数字・アイコンは、サービスの幅を示しています。この数字・アイコンがあることで、旅の目的や過ごし方に合わせて最適なホテルを選ぶことができます。幅広い都市観光の旅をOMOがサポートしていきます。


OMO7大阪(おも) by 星野リゾート

2022年4月22日に開業した、OMOブランド10施設目のホテルです。新今宮駅の目の前に位置し、交通の便が良く、観光スポットへのアクセスも抜群です。当ホテルでは、「なにわラグジュアリー」を合言葉に、「笑い」と「おせっかい」を採り入れた大阪らしいおもてなしと、個性的なファシリティを通して、上質で贅沢な旅を提案します。
〒566-0003 大阪府大阪市浪速区恵美須西3丁目16-30/客室数 436室
[https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo7osaka/]{https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo7osaka/}

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