北海道小樽市とマクニカ、将来的なバス路線維持を目指し小樽市初の自動運転EVバス実証運行を開始!

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    2025年8月8日 11:00
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    北海道小樽市(市長:迫 俊哉)と株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将、以下マクニカ)は、バスの乗務員不足を背景に、将来的にバス路線を維持していく手段の一つとして、自動運転EVバス導入の可能性を検討するために、実証運行を行うことを本日発表いたします。

    ■自動運転EVバス実証運行について
    小樽市とマクニカは、自動運転EVバスの社会実装を想定した公道での試運転・試乗会を行うことにより、運行上の課題や地域の受容性について検証・把握を行うことを目的に、新技術の実証として、小樽市初となる自動運転EVバスの実証運行を行います。

    今回の実証は、自動運転レベル2にて実施するため、基本的に自動運転で走行しますが、車両にはオペレータが乗車し、その監視下で運行します。基本的に自動で運行するものの、障害物を車両が検知するなど危険な状況と判断した場合は自動停止し、オペレータが手動で運行をサポートします。

    マクニカは、AIやIoT、自動運転など世界最先端のテクノロジーを使い、パートナー企業、研究機関、そして自治体などと協業して、様々な社会課題に取り組んでいます。その取り組みの一つとして、自動運転EVバスの実証実験などを入口に、安全安心で住みよい未来のまちづくりを、全国の自治体と進めています。

    ■自動運転技術等の活用による新たなモビリティの実証運行
    自動運転とは、カメラやセンサー、GPSの位置情報システムなどにより、周囲の状況を認知し、自動運転システムが予測・判断をして、ハンドルやアクセル、ブレーキの操作をするものです。この度使用する車両は、ハンドル・アクセル・ブレーキペダルのない自動運転EVバス「NAVYA EVO(ナビヤ エヴォ)*1」です。

    小樽国際インフォメーションセンターから小樽運河や小樽堺町通り商店街周辺を循環する3.7kmのルートにて、1日7便運行します。公共交通空白地帯での導入を視野に、路上に停めた車など障害物がある中においても安定した運行が可能かを確かめます。また、車両の走行データをマクニカ製遠隔運行管理システム「everfleet*2」に連携し、自動運転EVバスの走行情報をリアルタイムに離れた場所で確認します。自動運転EVバスを使うことで、市民の交通手段確保や増加、運転手不足対策にも繋げます。

    ■北海道科学大学の学生によるバスラッピングデザイン
     今回、小樽市と連携協定を結んでいる北海道科学大学との連携で自動運転EVバスのラッピングデザイン行いました。学内でデザイン公募の結果、9名の応募があり、関係者による選考及び小樽市職員の投票により、1名のデザインを採用。「小樽切子」というガラス工芸をモチーフに波や灯台を表現しています。

    応募いただいた作品のパネル展を実証中に開催します。
     期間:8月18日(月)~8月31日(日)
     場所:小樽国際インフォメーションセンター
    <体験試乗会概要>
    ・運 行 日 :2025年8月18日(月)~8月31日(日) 計14日間
    ・運行時間:9:00~16:40(1日7便/時間運行、約40分)
    ・乗車料金:無料
    ・乗車方法:市民は奇数便で予約が可能。<予約サイト https://reserva.be/otaruev
    偶数便は当日先着順(予約不可)。予約便でも空きがあれば乗車可能。
    ※予約は国際インフォメーションセンターからの乗車のみ受け付けます。
    乗車の際、住所が市内にあることを証明する書類の提示を求めることがあります。
    ・対 象 者 :どなたでも
    ・乗車定員:1便当たり8名
    ・時 刻 表 :

    ・運行ルート:小樽国際インフォメーションセンター~色内大通り・堺町本通り
    (下図参照) ~道道17号小樽港線通り(臨港線)~小樽国際インフォメーションセンター

    *1:自動運転EVバスEVO(Navya Mobility社製)
    EVOは自動運転システムを搭載した自動運転シャトルバスです。EV(電気自動車)となり、1回の充電で約9時間(100km)の自動走行が可能です。
    全長:4,780mm
    全高:2,670mm
    全幅:2,100mm
    重量:2,600kg
    車両総重量:3,450kg
    乗客人数:最大15人(今回は乗客定員8名で運行)
    動力源:電動モーター
    最高速度:25km/h(運行時は平均速度15km/h程度)
    自動運転レベル:レベル2(技術的にはレベル3相当)
    その他:緊急時は同乗のドライバーが手動介入

    本実証実験にて使用する自動運転EVバスは、マクニカと芙蓉総合リース株式会社及び芙蓉オートリース株式会社が共同で構築した「自動運転実証実験支援サービスプログラム」により提供します。詳細は以下URLをご参照ください。
    https://www.macnica.co.jp/business/maas/news/2021/136501/

    *2: everfleet(エバーフリート)
    自動運転を実用化するためには、車室内の乗客や車両周辺の状況を遠隔地から監視することが求められます。everfleetではモビリティの位置情報や車内外のカメラ映像に加え、車速・ステアリング・バッテリー残量などの車両データを統合して一元的に可視化し、信号機などの交通インフラと協調した外部データとの連携も可能です。これにより、運行状況を遠隔地からリアルタイムに把握し、安全・安心に自動運転モビリティを運用することができるようになります。さらに、複数地域の多種多様なモビリティを同時に群管理することや運行時の異常をシステムによって自動的に検出・通知することができるため、ひとりの遠隔監視者によって、効率よく自動運転モビリティを運行管理することで、オペレーションの省人化を実現し、交通採算性の改善にも貢献します。

    ※本文中に記載の製品名は、各社の商標または登録商標です。
    ※ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご承知ください。

    <本実証運行に関するお問い合わせ先>
    小樽市 総合政策部 官民連携室 公共交通担当
    TEL:0134-32-4111 
    MAIL:kotsu@city.otaru.lg.jp

    株式会社マクニカ 官公ソリューション推進室 北海道担当
    TEL :045-470-9191
    MAIL :gpo-h@macnica.co.jp

    北海道小樽市について

    小樽市は、北海道西海岸のほぼ中央、後志地方の東側に位置し、札幌市など4市町村に接しています。
    東西約36キロメートル、南北約20キロメートルで、市街地の一方が日本海に面し、他の三方を山々に囲まれた坂の多いまちです。
    海岸線は約69キロメートルで、その中央には天然の良港である小樽港があり、西側の勇壮な海岸は「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」に指定されています。
    気候は北海道にあって寒暖の差が小さい海洋性であるため、住みやすく、春は桜と新緑、夏はゴルフやマリンレジャー、秋は紅葉、冬はスキーと、四季を通じて豊かな自然を満喫できます。
    小樽市のプロフィル:https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2020120700879/

    株式会社マクニカについて

    マクニカは、半導体、サイバーセキュリティをコアとして、最新のテクノロジーをトータルに取り扱う、サービス・ソリューションカンパニーです。世界28か国/地域91拠点で事業を展開、50年以上の歴史の中で培った技術力とグローバルネットワークを活かし、AIやIoT、自動運転など最先端技術の発掘・提案・実装を手掛けています。
    マクニカについて:www.macnica.co.jp

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