昨年に続き実施!絶滅寸前種「フジバカマ」を嵐電の駅に展示

昨年に続き実施!絶滅寸前種「フジバカマ」を嵐電の駅に展示

2年目を迎えた「嵐電沿線フジバカマプロジェクト」 ~沿線の学校や妙心寺への植栽などさらなる拡がりを見せる連携の輪~

 嵐電沿線のボランティアの皆様、学校法人立命館(京都市中京区、理事長:森島朋三)の教職員・学生および京福電気鉄道株式会社(京都市中京区、社長:大塚憲郎)の社員で構成する「嵐電沿線フジバカマプロジェクト」は、昨年に引き続き、京都府の絶滅寸前種に指定される「フジバカマ」(キク科の多年生植物)の開花を迎える鉢植を、10月2日(日)~10月17日(月)の期間、嵐電嵐山本線の有栖川駅、車折神社駅、嵐山駅、北野線の全駅(帷子ノ辻~北野白梅町)に展示します。

 学校法人立命館と京福電気鉄道株式会社は、「協力・連携協定」(2020年3月13日締結)のもと、SDGs達成への取り組みとして、2021年、地域の皆様、大学の教職員・学生、京福電気鉄道の社員なども参画した「嵐電沿線フジバカマプロジェクト」を立ち上げ、立命館大学衣笠キャンパスでフジバカマを挿し芽で増やし、開花を迎えた10月に嵐電の北野線全駅に展示しました。

 2年目となる本年は、立命館大学に加え、嵐電の沿線小学校の京都府立聾学校(6月3日(金))と京都市立御室小学校(6月4日(土))にも挿し芽を増やしました。さらには沿線の大本山妙心寺塔頭退蔵院(7月13日(水))の敷地内にも挿し芽を植栽いたしました。

2021年嵐電北野線での設置作業の様子


京都府立聾学校での挿し芽イベントの様子



 今回は、立命館大学で栽培したフジバカマを、嵐電の北野線全駅のほか、新たに嵐山本線の有栖川駅、車折神社駅、嵐山駅にも展示し、沿線を彩ります。今後も「フジバカマ」という希少植物が繋ぐ地域のネットワークをさらに拡げ、SDGs達成に貢献してまいります。


<実施概要>

内  容:立命館大学衣笠キャンパスで栽培した

     京都府指定絶滅寸前種「フジバカマ」の嵐電の駅での展示

数量等 :計約70鉢 

展示場所:嵐電嵐山本線3駅(有栖川、車折神社、嵐山)

     北野線全10駅(帷子ノ辻、撮影所前、常盤、鳴滝、宇多野、

             御室仁和寺、妙心寺、龍安寺、

             等持院・立命館大学衣笠キャンパス前、北野白梅町)

展示方法:消防署で使用していた消防ホースを再生したエコプランターに設置

展示期間:2022年10月2日(日)~10月17日(月)



以 上


 


<ご参考>

■フジバカマ(キク科)

「秋の七草」のひとつで、万葉集や源氏物語をはじめ古典文学などで、古くから人々に親しまれてきたフジバカマ(キク科の多年生植物)は、都市化や環境の変化で激減し、現在京都府の絶滅寸前種に指定されており、府内では、様々な住民団体や社寺などが、フジバカマの育成・保護活動を行っています。


■アサギマダラ(タテハチョウ科)

アサギマダラは、前翅長40~60mmの可憐なチョウです。アサギマダラの「アサギ(浅葱)」は青緑色の古い呼び名で、翅(はね)の薄水色に由来しています。幼虫は「キジョラン」など、ガガイモ類の葉を食べます。また、雄の後翅には、雌にはない黒褐色の性標があり、それにより雄雌の区別ができます。「フジバカマ」や「ヒヨドリバナ」「オタカラコウ」など、キク科の植物で吸蜜することが多い。


■学校法人立命館と京福電気鉄道株式会社の連携・協力協定

立命館大学などを運営する学校法人立命館(法人本部:京都市中京区、理事長:森島朋三)と京福電気鉄道株式会社(本社:京都市中京区、社長:大塚憲郎)は、2020年3月13日(金)に地域社会の発展および人材育成への貢献等を目指し、連携・協力に関する協定を締結しました。

同協定に基づく具体的な連携事業として、「地域貢献に関すること」や「SDGs推進に関すること」を掲げており、今回の「嵐電沿線フジバカマプロジェクト」もその一環として実施しています。

立命館大学は、「アサギマダラ(フジバカマの花の蜜を好む渡り蝶)が飛来する街づくり」をテーマに、SDGsの目標15にある「生物多様性の損失阻止」に向けた取り組みとして、2020年に公益財団法人京都市都市緑化協会(京都市東山区)から苗を譲り受け、衣笠キャンパスでフジバカマを栽培しています。



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