SMBCコンシューマーファイナンス調べ 「預貯金をしている」...

SMBCコンシューマーファイナンス調べ  「預貯金をしている」高校生では57%と前回調査より 10ポイントの大幅上昇、大学生等では64%  預貯金額の平均  預貯金をしている高校生では116,725円、 大学生等では267,718円

10代の金銭感覚についての意識調査2022

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(代表取締役社長:金子 良平、https://www.smbc-cf.com/corporate/、サービスブランド「プロミス」)は、2022年7月8日~11日の4日間、15歳~19歳の学生を対象に「10代の金銭感覚についての意識調査2022」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルの集計結果を公開しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)


[アンケート調査結果]

【10代の収入と預貯金】

10代の収入状況 「お小遣い以外の収入がある」は高校生の29%、大学生等では72%

ひと月あたりの収入額 大学生等では平均43,883円、前回調査より24%の大幅増加


全国の15歳~19歳の学生1,000名(全回答者)に対し、収入状況について質問しました。

まず、全回答者(1,000名)に対し、現在の収入状況を聞いたところ、「収入はない」は17.3%、「収入はお小遣いのみ」は36.5%、「お小遣い以外の収入がある」は46.2%となりました。

学生区分別にみると、高校生では「収入はお小遣いのみ」が52.4%、「お小遣い以外の収入がある」が28.9%、大学生・短大生・専門学校生・予備校生(以下「大学生等」)では「収入はお小遣いのみ」が12.7%、「お小遣い以外の収入がある」が72.1%でした。


また、ひと月あたりの収入額を聞いたところ、高校生では平均11,813円、大学生等では平均43,883円でした。

前回の調査結果と比較すると、ひと月あたりの収入額の平均は、高校生では1,160円の増加(前回調査10,653円→今回調査11,813円)、大学生等では8,495円の増加(前回調査35,388円→今回調査43,883円)と、大学生等では24.0%の増加となりました。“ウィズコロナ”のもと、社会経済活動が徐々に活発化していることが、10代の収入額増加の背景になっているのではないでしょうか。


ひと月あたりのお小遣い額の平均 高校生は4,417円、大学生等は10,140円

1ヶ月のアルバイト代の平均 大学生等は32,903円、前回調査より6,468円の大幅増加


次に、お小遣いとアルバイト収入について質問しました。

全回答者(1,000名)に、家族からもらっているお小遣いは、ひと月あたり、いくらくらいか聞いたところ、高校生では平均4,417円、大学生等では平均10,140円でした。

前回の調査結果と比較すると、家族からもらっているお小遣い額の平均は、高校生では870円の増加(前回調査3,547円→今回調査4,417円)、大学生等では1,871円の増加(前回調査8,269円→今回調査10,140円)となりました。


また、1ヶ月のアルバイト代はいくらくらいか聞いたところ、高校生では平均6,961円、大学生等では平均32,903円でした。

前回の調査結果と比較すると、1ヶ月のアルバイト代の平均は、高校生では267円の増加(前回調査6,694円→今回調査6,961円)、大学生等では6,468円の増加(前回調査26,435円→今回調査32,903円)となりました。商業施設や飲食店の多くが通常営業を再開し、アルバイトを行う学生が増えたことにより、収入額が増加したことが考えられます。


「預貯金をしている」高校生では57%と前回調査より10ポイントの大幅上昇、大学生等では64%

 預貯金額の平均 預貯金をしている高校生では116,725円、大学生等では267,718円

預貯金をする理由 「将来のため」がダントツ

 「買いたいものがあるため」は前回調査より7ポイント下降、「投資をするため」は前回調査より4ポイント上昇


続いて、現在の預貯金の状況について質問しました。

全回答者(1,000名)に、預貯金をしているか聞いたところ、「している」は59.9%、「していないが、したいと思う」は34.7%、「していないし、したいと思わない」は5.4%となりました。

預貯金をしている人の割合は、高校生では57.3%、大学生等では63.8%と、どちらも半数を超えました。


前回の調査結果と比較すると、預貯金をしている人の割合は、高校生では10.0ポイントの上昇(前回調査47.3%→今回調査57.3%)、大学生等では1.8ポイントの上昇(前回調査62.0%→今回調査63.8%)と、特に高校生での上昇幅が大きくなりました。コロナ禍での社会や経済の先行き不透明感が、将来への備えに対する高校生の意識に大きな影響を及ぼしているのではないでしょうか。


預貯金をしている人(599名)に、今、どのくらいの預貯金を持っているか聞いたところ、高校生では平均116,725円、大学生等では平均267,718円でした。

前回の調査結果と比較すると、預貯金額の平均は、高校生では29,952円の増加(前回調査86,773円→今回調査116,725円)、大学生等では51,503円の増加(前回調査216,215円→今回調査267,718円)と、大幅に増加しました。社会の経済活動再開が進む一方で、社会情勢の不透明感が貯蓄行動を促し、預貯金額の増加につながっていると考えられます。


預貯金をしている人・預貯金をしたいと思っている人(946名)に、その理由を聞いたところ、「将来のため」(57.9%)が特に高くなりました。将来の夢・目標の実現のためや将来不安に対する備えのため、計画的な貯蓄を実践しようと考えている人が多いのではないでしょうか。次いで高くなったのは、「買いたいものがあるため」(38.6%)、「万が一のときのため」(37.0%)、「一人暮らしをするため」(25.4%)、「旅行に行くため」(22.9%)でした。

前回の調査結果と比較すると、「買いたいものがあるため」は7.4ポイントの下降(前回調査46.0%→今回調査38.6%)となったのに対し、「投資をするため」は3.8ポイントの上昇(前回調査4.6%→今回調査8.4%)となりました。経済の先行き不透明感や急激な物価上昇は、現在の消費意欲を減退させる一方で、将来へ投資する意欲を増進させるのかもしれません。


【10代のお金の使い方】

10代がお金を使うことが多いもの 男性1位「自分らしいもの」、女性1位「コスパがいいもの」

10代が信用できると思う商品・サービス

 高校生1位「家族や友人が使っているもの」、大学生等1位「メーカー・ブランドが有名なもの」


全回答者(1,000名)に、どのようなものにお金を使うことが多いか聞いたところ、「コスパがいいもの」(43.5%)と「自分らしいもの」(43.0%)が高くなりました。お金をかけるときに費用対効果を意識する人や、自分らしさを表現できるものにお金をかける人が多いようです。次いで高くなったのは、「一目惚れしたもの」(37.5%)、「長く使い続けられるもの」(36.0%)、「とにかく安いもの」(26.5%)でした。

男女別にみると、男性では1位「自分らしいもの」(40.0%)、2位「コスパがいいもの」(36.6%)、3位「長く使い続けられるもの」(33.6%)、女性では1位「コスパがいいもの」(50.4%)、2位「自分らしいもの」(46.0%)、3位「一目惚れしたもの」(45.4%)でした。


信用できると思う商品・サービスはどのようなものか聞いたところ、「家族や友人が使っているもの」(36.5%)が最も高くなりました。身近な人の評価を参考にしている人が多いのではないでしょうか。次いで高くなったのは、「メーカー・ブランドが有名なもの」(33.3%)、「商品・サービスレビューが高評価なもの」(27.7%)、「SNS(TwitterやInstagram)で紹介されたもの」(23.6%)、「昔からあるもの(伝統・歴史がある商品・サービスなど)」(21.8%)でした。

学生区分別にみると、高校生では1位「家族や友人が使っているもの」(38.4%)、大学生等では1位「メーカー・ブランドが有名なもの」(34.2%)でした。また、高校生では「動画配信サイト・アプリ(YouTubeやTikTok)で紹介されたもの」が24.4%と、大学生等(17.7%)と比べて5ポイント以上高くなりました。


「自己投資をしている」高校生の25%、大学生等の35%

ひと月あたりの自己投資額の平均は6,156円、前回調査より2,028円の大幅増加

 取り組んでいる自己投資 TOP3は「外見磨き」「資格取得」「教養・知性磨き」


自己投資(自分の成長のためにお金や時間をかけること。外見や内面の自分磨きに関することも含む)について質問しました。

全回答者(1,000名)に、自己投資をしているか聞いたところ、「している」は29.0%、「していないが、したいと思う」は39.8%で、合計した『前向き(計)』は68.8%となりました。

自己投資をしている人の割合は、女性では37.0%と、男性(21.0%)と比べて16.0ポイント高くなりました。

また、自己投資をしている人の割合は、大学生等では34.9%と、高校生(25.0%)と比べて9.9ポイント高くなりました。

前回の調査結果と比較すると、自己投資に前向きな人の割合は、男性では9.0ポイントの上昇(前回調査55.8%→今回調査64.8%)、女性では4.0ポイントの上昇(前回調査68.8%→今回調査72.8%)、高校生では4.4ポイントの上昇(前回調査58.5%→今回調査62.9%)、大学生等では9.4ポイントの上昇(前回調査68.1%→今回調査77.5%)となっており、いずれの層においても上昇傾向がみられました。10代では、自身の目指す理想像に向け、自己研鑽や自分磨きに積極的に取り組みたいと考える人が増えているようです。


自己投資をしている人(290名)に、自己投資に、ひと月あたり、いくらくらいお金を使っているか聞いたところ、「10,000円~20,000円未満」(25.2%)に最も多くの回答が集まったほか、「1,000円~2,000円未満」(17.9%)や「5,000円~10,000円未満」(16.6%)にも回答がみられ、平均は6,156円でした。

前回の調査結果と比較すると、平均は2,028円の増加(前回調査4,128円→今回調査6,156円)となりました。


また、どのような自己投資を行っているか聞いたところ、「外見磨き」(75.9%)が突出して高くなり、「資格取得」(27.6%)、「教養・知性磨き(読書など)」(25.2%)、「健康維持」(23.8%)、「身体能力の向上(筋トレなど)」「コミュニティづくり(友人など)」(いずれも21.0%)が続きました。


10代のエシカル消費経験 「エシカル消費をしたことがある」62%、前回調査より10ポイント上昇


エシカル消費(人・社会・地域・環境に配慮した買い物)について質問しました。

全回答者(1,000名)に、エシカル消費の経験を聞いたところ、エシカル消費をしたことがある人の割合は62.1%でした。

前回の調査結果と比較すると、エシカル消費をしたことがある人の割合は9.7ポイントの上昇(前回調査52.4%→今回調査62.1%)となりました。学校教育を通じて“SDGs”に対する理解が深まるなか、エシカル消費に積極的な10代が増えているのではないでしょうか。居住エリア別にみると、東海では19.9ポイントの上昇(前回調査48.8%→今回調査68.7%)と、上昇幅が特に大きい結果となりました。


エシカル消費をしたことがある人(621名)に、エシカル消費として買ったことがあるものを聞いたところ、「リサイクル素材を使った商品」(59.6%)が突出して高くなり、「地産地消になる商品」(37.8%)、「省エネ商品」(34.8%)、「フェアトレード商品(児童労働や労働搾取の撤廃につながるもの)」(32.5%)、「寄付付きの商品」(21.4%)が続きました。


【10代のマネートラブル経験と金融リテラシー】

10代の9人に1人が「詐欺などのトラブルの被害にあったことがある」、経験した詐欺被害1位は「ワンクリック詐欺」


詐欺などのお金に関するトラブルについて質問しました。

全回答者(1,000名)に、これまでに、詐欺などのトラブルの被害にあったことがあるか聞いたところ、「あったことがある」は11.6%、「あったことはない」は88.4%となりました。

詐欺などのトラブルの被害にあったことがある人の割合は、男性では13.0%、女性では10.2%でした。


これまでに、詐欺などのトラブルの被害にあったことがある人(116名)に、被害にあったことがあるトラブルを聞いたところ、特定ページの閲覧後に契約成立の宣言画面が表示され金銭を要求・請求される「ワンクリック詐欺」(25.9%)が最も高くなり、「フィッシング詐欺」(20.7%)、「無料商法」(19.8%)、「キャッチセールス」(16.4%)、「ネットオークション詐欺」「マルチ商法・ねずみ講」(いずれも14.7%)が続きました。


学校の授業で教えてほしいと思う“社会の中で生きるための知識”

 TOP5は「ローン・クレジットの仕組み」「お金のトラブル」「生活設計」「保険・リスク管理」「家計管理」


全回答者(1,000名)に、学校の授業で教えてほしいと思う“社会の中で生きるための知識”を聞いたところ、「ローン・クレジットの仕組み」(36.0%)が最も高くなり、「お金のトラブル」(35.4%)、「生活設計(人生設計と人生に必要な資金の計画)」(32.7%)、「保険・リスク管理(事故・災害・病気などへの備え)」(32.3%)、「家計管理」(28.8%)と、お金に関する知識が多く挙がりました。また、近年注目されている「SDGs」(19.8%)や「異文化・多様性」(18.5%)は5人に1人が挙げました。

学生区分別にみると、高校生では1位「お金のトラブル」(34.9%)、2位「ローン・クレジットの仕組み」(33.2%)、3位「生活設計(人生設計と人生に必要な資金の計画)」(31.4%)、大学生等では1位「ローン・クレジットの仕組み」(40.1%)、2位「お金のトラブル」「保険・リスク管理(事故・災害・病気などへの備え)」(いずれも36.2%)となりました。


成年年齢引き下げで新たに18歳からできるようになったものは?

 「親の同意なしでクレジットカードをつくる」「親の同意なしで携帯電話を契約する」「親の同意なしで一人暮らしの部屋を借りる」「親の同意なしでローンを組む」に対する正答率が大幅上昇


2022年4月から成年年齢が18歳に引き下げられました。

まず、成年年齢引き下げによって、新たに18歳からできるようになったものを聞いたところ、「親の同意なしでクレジットカードをつくる」(63.6%)と「親の同意なしで携帯電話を契約する」(60.1%)、「親の同意なしで一人暮らしの部屋を借りる」(53.4%)は半数以上が正しく理解していたのに対し、「男性が結婚する」(21.9%)や「普通自動車運転免許を取得する」(21.5%)は2割強が挙げており、もともと18歳でできていたことを“18歳で新たにできるようになったもの”と誤って理解している人が少なくない結果となりました。

前回の調査結果と比較すると、「親の同意なしでクレジットカードをつくる」(前回調査40.3%→今回調査63.6%)と「親の同意なしで携帯電話を契約する」(前回調査39.0%→今回調査60.1%)、「親の同意なしで一人暮らしの部屋を借りる」(前回調査33.1%→今回調査53.4%)、「親の同意なしでローンを組む」(前回調査27.1%→今回調査47.1%)は20ポイント以上上昇しました。成年年齢の引き下げにより18歳から新たにできるようになったことを正しく理解できている人は増加しているようです。


※調査結果全文は、添付のPDFファイルよりご覧いただけます。

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