宮部みゆきが生涯書き続けたいと語る「きたきた捕物帖」 2年ぶ...

宮部みゆきが生涯書き続けたいと語る「きたきた捕物帖」 2年ぶりの続編『子宝船』5月に刊行決定

【3/3発売】第一巻を文庫化、読者プレゼントも実施

株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2022年5月下旬に宮部みゆき著『子宝船 きたきた捕物帖(二)』を刊行します。本書は、著者にとって「生涯、書き続けたい捕物帖」で、連作時代小説シリーズの最新刊です。作家デビュー後、時代小説に挑戦するきっかけとなった『半七捕物帳』(岡本綺堂著)への畏敬の念から、「帳」の字を変えたタイトルで発刊した『きたきた捕物帖』以来、2年ぶりの続編となります。『子宝船』の発刊に先立ち、3月3日に文庫判『きたきた捕物帖』を発売します。
文庫『きたきた捕物帖』表紙
文庫『きたきた捕物帖』表紙
『子宝船』カバーデザインは一部変更になる場合もございます
『子宝船』カバーデザインは一部変更になる場合もございます

スーパーヒーロー不在。新感覚の捕物帖

2020年5月に刊行した単行本『きたきた捕物帖』は、江戸深川を舞台に、二人の「きたさん」が事件に翻弄されつつ成長していく物語です。ヘタレで半人前の岡っ引き見習い・北一は16歳。湯屋の釜焚き・喜多次との凸凹バディ「きたきたコンビ」が奮闘する姿に、「こんな捕物帖、読んだことがない」「応援したくなる」など、読者や書店員からの声が続々と寄せられています。謎解きに怪異、江戸庶民の人情も堪能できる連作時代ミステリーとして人気をよび、10万部を超えるベストセラーとなりました。

『子宝船』あらすじと読みどころ

3話を収録

◎第一話「子宝船」
赤子を亡くした家の宝船の絵から弁財天が消えていた。大騒動が起きるなか、北一が、絵を描いたという男の家へ行ってみると……。
◎第二話「おでこの中身」
弁当屋の一家三人が殺された――。悲惨な現場を見ていられず、外に出た北一は、見物人のなかに怪しげな女がいるのに気づく。
◎第三話「人魚の毒」
北一が、検視の与力・栗山のもとで弁当屋の事件の真相を探っていると、木更津湊でお上の御用を務めているという男が訪ねてくる。

政五郎親分&おでこ登場

第一巻で宮部ファンを喜ばせたのが、『桜ほうさら』の富勘長屋の面々や、『<完本>初ものがたり』の謎の稲荷寿司屋など、登場人物のクロスオーバーです。二巻目の『子宝船』にも「ぼんくら」シリーズの政五郎親分やおでこなど、既刊本の人気キャラクターが顔を出し、その期待に応えます。

文庫化を記念してプレゼントフェアを実施

PHP文芸文庫の『<完本>初ものがたり』『桜ほうさら(上)(下)』は、『きたきた捕物帖』に連なる世界観が楽しめる物語です。同文庫ラインナップに加わる『きたきた捕物帖』の発刊を記念して、プレゼントフェアを実施します。対象書籍をお買い上げいただいた方の中から抽選で150名様に、『きたきた捕物帖』特製の付箋とボールペンのセットを差し上げます。当選者の発表は、5月下旬を予定している賞品の発送をもって代えさせていただきます。
『きたきた捕物帖』特製の付箋とボールペン
『きたきた捕物帖』特製の付箋とボールペン
【対象書籍】『きたきた捕物帖』『<完本>初ものがたり』『桜ほうさら(上)』『桜ほうさら(下)』
【応募方法】上記書籍いずれかの帯袖から応募券1枚を切り取り、郵便ハガキに貼って応募
【宛先】PHP研究所『きたきた捕物帖』文庫化記念 読者プレゼント係
【締切】締切は2022年4月30日(当日消印有効)

「きたきた捕物帖」シリーズについて

私はいま、「三島屋変調百物語」シリーズをライフワークとして書き綴っています。
それは江戸の怪談なのですが、『きたきた捕物帖』は、謎解きに怪談の要素が加わった物語。
「三島屋」シリーズとともに、私が現役であるかぎり書き続けていきたいと思っています。
(宮部みゆき 談)

著者

宮部みゆき(みやべ・みゆき)
1960年、東京生まれ。87年、「我らが隣人の犯罪」でオール読物推理小説新人賞を受賞してデビュー。92年、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、93年、『火車』で山本周五郎賞、97年、『蒲生邸事件』で日本SF大賞、99年、『理由』で直木賞、2007年、『名もなき毒』で吉川英治文学賞を受賞。著書は、時代物に『桜ほうさら』『〈完本〉初ものがたり』『あかんべえ』『この世の春』『荒神』、「三島屋変調百物語」「ぼんくら」のシリーズ、現代ものに『模倣犯』『小暮写眞館』『ソロモンの偽証』などがある。

PHP文芸文庫 シンクロする宮部作品

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