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    オムロン リレーアンドデバイス株式会社

    世界最小・最軽量の環境対応車・蓄電器向けDCパワーリレーを発売

     オムロン リレーアンドデバイス株式会社(本社:熊本県山鹿市、代表取締役社長:高橋 正憲)は、次の新商品を、2012年10月1日より発売開始いたします。

    形G9EN DCパワーリレー


    【形G9EN DCパワーリレー】

     今回発売する新商品は、オムロン独自の封止技術、および新磁気制御方式(※1)を用いた世界最小、最軽量(※2)の高容量DCパワーリレーです。DCパワーリレーとは、コンタクタ/遮断器による開閉が一般的である直流回路の高電圧・高容量負荷領域を開閉可能としたリレーです。
     近年の環境保護への全世界的な意識の高まりの中、地球温暖化、大気汚染、あるいは資源枯渇などの環境問題に対する解決策として、再生可能エネルギーの活用やCO2削減などに対する取り組みが様々な分野で加速されています。特に、自動車業界ではハイブリッドカーや燃料電池自動車をはじめとするクリーンエネルギー自動車の市場供給が拡大しております。また、カーメーカーにとっては、高容量のバッテリーを搭載するクリーンエネルギー自動車ならではのDC(直流)負荷制御への対応技術が重要かつ不可欠であり、同時に車両の走行距離伸長ニーズへの対応が必要となっています。そのため、回路設計の柔軟性を高め、搭載機器の小型・軽量化を実現するためのコンポーネントが必要との声を多くのお客様からいただいてきました。
     オムロンは、2001年にDCパワーリレー 形G9EA(60-100A)、G9EB(25A)、2004年にG9EC(200A)を発売して以来、長きに渡り多くのお客様にご愛顧いただいています。今回発売の「形G9EN(60A)」により、さらなる小型・軽量化のニーズにお応えいたします。


    ■形G9ENの主な特長

    (1)容積・重量ともに1/2の小型化・軽量化を達成(当社同クラスタイプ比)
    (2)接点回路(接点端子)の無極性化を実現(当社同クラスタイプ初)

     この特長により、この商品は搭載される機器の小型・軽量化に貢献し、配線・取り付けやすさの向上を実現しています。
     現在、さらに高容量の150Aクラスのメインリレーと、気中開閉タイプ(※3)のプリチャージ用リレーのリリース準備を進めております。今後も商品ラインアップを充実させ、お客様の様々なご要求にお応えいたします。


    ■主な用途

    (1)ハイブリッドカー、電気自動車に代表される高電圧バッテリーを有する環境対応車のメインリレー、プリチャージリレー(BDU(※4)内)
    (2)電気自動車、プラグインハイブリッド車の充給電器、補器
    (3)燃料電池コージェネシステムや太陽光発電システムなどの給電回路、蓄電器
    (4)産業機器(エレベータ、産業ロボット、各種試験装置など)

    (※1)オムロン独自の磁気吹き消し用磁石配置と開閉部設計。
    (※2)2012年8月現在 当社調べ。高容量パワーリレーにおいて。
    (※3)ガス封入タイプではありません。
    (※4)Battery Disconnect Unitの略。バッテリー遮断ユニット。


    ■技術説明

    ◎気密封止構造
     DCパワーリレーは、アーク(※5)を冷却することにより、アークの流れを阻害できる加圧ガスを封入しています。この加圧ガスの封止状態を保持するために必要とされてきた『セラミック筐体による封止構造』を、従来の『箱型セラミック』から『板状セラミック』と『金属ケース』の組合せとすることにより、主接点回路(接点端子)構成における気密空間内部容積を同クラスタイプ同等以上確保し、リレー本体の小型化・軽量化を実現しています。

    ⇒ 同クラス(DC400V、60A)比較で、体積比1/2、質量比1/2

    (※5)アークとは低電圧・高電流の状態で電極間にある気体に発生する放電の一種。アークが発生すると非常に高温になるため、接点に損傷を与えたり、接点間に一時的に電流が流れ、遮断特性が悪化する。


    ◎新磁気制御/アーク消孤方式
     DC負荷遮断時に発生するアークを狭接点ギャップで消孤するために、使用するアーク引き延ばし用永久磁石と接点開閉部の配置・スペース・形状を独自に設計しました。
     これにより電流方向に左右されない高速アーク遮断を可能にし、従来のアーク磁気吹き消し型の直流型リレーでは困難であった主接点回路(接点端子)の無極性化を実現。極性がないため、取付け時に接続方向を考慮する必要がなくなり、ユーザにおける配線・取り付け時の取り扱いやすさの向上と、誤配線に対するフールプルーフ化に貢献。
     受給電など双方向の通電が必要なアプリに有効です。


    【特長】
    ● クラス最小サイズ:28×40×50mm
    ● クラス最軽量  :約140g
    ● 主端子(接点)  :無極性


    【開閉技術】
    ● 密閉空間での開閉 ⇒ 接点/駆動部を密封構造化
    ● アークのガス冷却 ⇒ 不活性ガスを加圧封入
    ● アークの磁気制御 ⇒ アーク制御用磁石を採用


    【販売目標】
    形G9ENタイプ単独
    2013年~2014年:50万台(単年度)
    2015年~   :100万台(単年度)


    【価格】
    オープン価格


    【担当工場】
    オムロン リレーアンドデバイス株式会社 本社(熊本県山鹿市)


    【当商品の紹介ホームページ】
    日本語: http://www.omron.co.jp/ecb/products/pry
    英語 : http://www.omron.com/ecb/products/pry


    【会社概要】
    会社名:オムロン リレーアンドデバイス株式会社
    本社 :熊本県山鹿市杉1110
    代表者:代表取締役社長 高橋 正憲
    資本金:300,000,000円
    設立 :2003年4月1日

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