日比野設計+幼児の城、第15回キッズデザイン賞で「優秀賞 経...

日比野設計+幼児の城、第15回キッズデザイン賞で 「優秀賞 経済産業大臣賞」を含む8冠を達成! 地域交流や子どもの体力向上に着目した園舎づくりが評価される

核家族化・閉鎖的な保育環境・遊びの室内化といった、 子どもを取り巻く環境が変化する中で、 地域交流が生まれる仕掛けや、遊びの中で自然と運動量が増える仕掛けを設けた、 幼児施設8件がキッズデザイン賞を受賞しました

株式会社日比野設計+幼児の城(所在地:神奈川県厚木市、代表取締役会長:日比野 拓)は、2021年8月25日(水)に発表されたキッズデザイン協議会主催の「第15回キッズデザイン賞」において、8件のプロジェクト「IZY Kindergarten and Nursery」「保育園KIDS SMILE LABO」「キッズロマンスカーパーク」「下堀こども園」「幼保連携型認定こども園桃瀬幼稚園」「OM Nursery」「認定こども園二葉保育園」「FS Kindergarten and Nursery」が「キッズデザイン賞」を受賞し、そのうち「IZY Kindergarten and Nursery」は2021年9月29日(水)の表彰式において、優秀賞 経済産業大臣賞に選ばれました。


IZY Kindergarten and Nursery


今回の8件は、すべて「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」部門の受賞となりました。核家族化・閉鎖的な保育環境・遊びの室内化といった、子どもを取り巻く環境を課題と捉え、日常的に様々なモノ・コトに触れながら、主体性や感性、健康的な体を育むことができる環境づくりが評価されました。


株式会社日比野設計+幼児の城として、10年連続「キッズデザイン賞」を受賞し、今回の8件を含めて合計59件となりました。



■「キッズデザイン賞」とは

キッズデザイン賞は「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」そして、「子どもたちを産み育てやすいデザイン」というキッズデザインの理念を実現し、普及するための顕彰制度です。乳幼児用品や玩具等の子ども向けの製品・サービスに限らず、大人・一般向けに開発されたものでも、子どもや子育てへの配慮がなされた良質な商品や施設、プログラム、調査研究活動等も対象としており、受賞作品には「キッズデザインマーク」の使用が認められます。



■受賞内容

【IZY Kindergarten and Nursery】優秀賞 経済産業大臣賞

所在地 :愛知県

部門  :子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門

応募団体:株式会社日比野設計+幼児の城/社会福祉法人南部保育園


昭和20年頃に農繁期託児所としてお寺の本堂を市民に開放したことから始まった歴史ある園の建て替え計画。境内と園庭の間にあった柵を取り除き、縁側でつなぐことにより、再びお寺と園舎が近づき、多世代が交わる場所と変化した。人と人とのつながりが新たに生まれ、日常的に様々なモノ・コトに触れることで子どもたちの感性が育まれる環境となっている。また、園舎内外の色彩やデザインに寺院建築の要素を取り込むことで、子どもたちが地域の歴史や文化に興味を持つことを促している。


<審査員の審査コメント>

登録有形文化財の寺の境内全体を園庭とみなして活用し、なかでも縁側テラスは、訪れる人々や地域の多世代住民との様々なコミュニケーションを常に生み出す開かれた場になっており、地域や他者との交流が減っている現代の保育環境において、地域文化への理解を深め、幅広い興味や関心を誘発するに違いない。大工の手仕事による木構造の室内遊具は意匠も美しく、子どもたちの居場所をつくっている。多様な交流を促すことで五感や感性を育む空間デザインとして高く評価した。


【保育園KIDS SMILE LABO】

所在地 :神奈川県

部門  :子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門

応募団体:株式会社日比野設計+幼児の城/株式会社KIDS DESIGN LABO


株式会社日比野設計が運営する企業主導型のビルイン型保育園。ビルイン型保育園の多くは、食の環境・設備が乏しく、暗くて狭くフラットな保育室が多いため、社会との接点も少なく豊かな心と身体を育むことが難しい。

このような課題に対して、ハード面では、地域に広がる自然の要素を取り込み室内に段差や回遊性を持たせることで、遊びの中で体を動かし、室内でも季節の変化を感じながら自ら遊びを見つけられる環境を整えた。ソフト面では、2343 FOODLABO( https://2-3-4-3.com )が監修する給食、地元の陶芸家が作る本物の器、シェフや地元農家による食育体験、外部の企業やデザイナーとのコラボ企画などを行う。園内外の豊かな環境や経験を通して、社会との繋がりを感じながら、本物の「自然」「食」「アート」「香り」に触れることで、子ども達の豊かな感性と身体が育まれる環境となっている。


【キッズロマンスカーパーク】

所在地 :神奈川県

部門  :子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門

応募団体:株式会社日比野設計+幼児の城/株式会社KIDS DESIGN LABO/

     小田急電鉄株式会社/UDS株式会社


小田急電鉄「ロマンスカーミュージアム」内キッズゾーンにある「キッズロマンスカーパーク」。従来の鉄道博物館等のキッズエリアでは、自発的な遊びが生まれる余地が少なく、子どもが主体となって鉄道の世界を体験する場が少ない。この現状に対して、立体的に空間を構成することにより回遊性をもたせ遊びを連続させたり、抽象的にロマンスカーの世界を作ることにより子ども達が自ら遊びを生み出す余地を残した。このように、「あたま」と「からだ」を使う遊びが実現したことで、ロマンスカーに親しみを持ちながら子ども達が自発的に遊べる環境となっている。


【下堀こども園】

所在地 :富山県

部門  :子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門

応募団体:株式会社日比野設計+幼児の城/

     株式会社KIDS DESIGN LABO/社会福祉法人わかば福祉会


立山連峰に見守られる富山県のこども園。園から見える立山連峰にはいくつもの登山コースがあり、そこでは様々な動植物や美しい自然に出会うことができる。子ども達の冒険心と好奇心を刺激するそれらの要素として、6つの登り口、7本の道、21の遊び場を園内に取り込むことで、子ども達がその中を山登りのように自由に冒険できる環境となっている。また一つ一つの遊び場は作り込みすぎず、遊び方に自由度を持たせることで、子ども達の自由な発想で、遊び方や楽しみ方を見つけることができる。このように、自分で探して、自分で決めた場所で、自分で工夫して遊び方を見つけることで、子ども達の創造力を育む環境となっている。


【幼保連携型認定こども園桃瀬幼稚園】

所在地 :群馬県

部門  :子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門

応募団体:株式会社日比野設計+幼児の城/株式会社KIDS DESIGN LABO/

     学校法人斎藤学園


群馬県の認定こども園の増築。保育の機能ばかりが優先された画一的な保育環境を課題と捉え、昔ながらの日本家屋の要素を取り入れることで、風や光の変化といった自然の変化を感じられる、子どもの感性を育む心地のよい環境を作ることを目的とした。

日本の伝統的な家は、縁側、土間、深い軒など、自然の力をうまく用い快適に過ごす工夫がされている。季節によって風や光の入れ方を変えたり、自然素材の調湿効果を利用することで、サスティナブルで心地よく過ごせる園舎となっている。このように自然に近い環境で過ごすことで、子ども達が本来持つ身体機能を育める環境となっている。


【OM Nursery】

所在地 :茨城県

部門  :子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門

応募団体:株式会社日比野設計+幼児の城/株式会社KIDS DESIGN LABO/

     社会福祉法人若葉会


茨城県の保育園。周囲の自然の要素を取り込み、子どもたちが天候に関係なく運動でき、それが自然と習慣化するような環境を目指した。園の中央を通る広い廊下を中心に、ネット遊具、ピロティ等、雨天時でも子どもが体を目いっぱい動かせる遊び場を園内外の随所に設け、子どもの日常生活と運動の距離を近づけた。これにより、季節や天候に左右されずに体を動かすことができ、子ども達の体力を育む園舎となっている。


【認定こども園二葉保育園】

所在地 :鹿児島県

部門  :子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門

応募団体:株式会社日比野設計+幼児の城


鹿児島県の認定こども園。子どもたちの遊び場である公園や園庭は一般的に平らに整備されているため、身体の動きが限られていることを課題と捉え、園内外で様々な種類の動きが得られる環境作りを目的とした。地域に広がるシラス台地の凸凹の地形をモチーフに、園舎をお堀で囲い、上下運動が生まれる遊び場を随所に用意した。これにより、平屋であっても園庭の傾斜で高低差のある動きが生まれ、子ども達の身体能力の向上を促す環境となっている。


【FS Kindergarten and Nursery】

所在地 :大分県

部門  :子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門

応募団体:株式会社日比野設計+幼児の城/株式会社KIDS DESIGN LABO/

     社会福祉法人珠光会


大分県の認定こども園の建替え計画。既存園舎で愛されていた自然豊かな園庭の要素を新園舎に引き継ぎ、自然を感じながら子ども達が主体的に遊べる環境を目指した。

具体的には、保育室をフレキシブルに使える大きな空間や、子どもが隠れて遊ぶことのできる狭い空間など、様々な性質の遊び場を設けた。これにより、画一的な使い方ではなくいつでも好きなところで自由に遊べる保育室となり、主体的に物事に関わろうとする姿勢が育まれている。また保育室の窓を園庭に対して大きく開くことで、園庭の自然を日々の生活の中で意識できるような環境となっている。園舎、園庭、周囲の自然すべてから変化や興味を感じ取り、挑戦心や探究心を刺激される機会が増えることで、主体的に物事に関わろうとする姿勢が育まれている。



■日比野設計について

幼児施設設計を専門とする日比野設計+幼児の城( https://e-ensha.com/ )と、福祉施設設計を専門とする日比野設計+福祉施設研究所( https://hibino-fukushi.com/ )での2つの専門分野で構成された建築設計事務所。2021年3月に自社で設計・運営をする保育園「KIDS SMILE LABO」( https://kidssmilelabo.com/ )をオープンさせ、保育環境の研究と実践を行い、保育環境の総合的なコンサルティングも行う。


商号   : 株式会社日比野設計

代表   : 代表取締役会長 日比野 拓

設立   : 1972年12月

本社所在地: 神奈川県厚木市飯山2343

HP    : https://hibinosekkei.com/

事業内容 : 建築設計監理業務、幼児施設及び福祉施設のコンサルティング

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