コロナ後の働き方と住まい選びはどのように変化するか  ~コロナ後の首都圏住宅市場の見通し(後編)  ~賃貸住宅市場レポート  首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2021年8月~

    調査・報告
    2021年8月31日 10:30
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    不動産評価Webサイト「TAS-MAP」( http://www.tas-japan.com/ )を運営する株式会社タス(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:尾暮 敏範)は、「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2021年8月」を発表しました。



    「コロナ後の首都圏住宅市場の見通し(後編)」および「2021年6月期の1都3県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率、賃料指数)」および「2021年6月期の関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率、賃料指数)」を掲載しています。


    詳細PDF:「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版2021年8月」

    https://go.tas-japan.com/l/592651/2021-08-24/342sc9



    ■レポートの概要

    (1)コロナ後の首都圏住宅市場の見通し(後編)

    企業の動向と従業員の意向を総合すると、コロナ後の働き方は、「メインオフィス+(時々)テレワーク」もしくは「メインオフィス+(一部)サテライトオフィス+(時々)テレワーク」に集約されそうです。なお、コワーキングスペースなどでの勤務もテレワークに含みます。これに伴い住まい選びは、メインオフィスへの通勤を主に、若干サテライトオフィスへの出社頻度やテレワーク頻度を意識したものに変わっていくと考えられます。前編において、コロナ後には9割がたコロナ前のトレンドに戻るのではないかと述べました。企業動向からも同じ結論が導かれます。

    ワクチン接種が進み、コロナ禍が収束するにつれて、控えられていた東京23区への人口移動も回復すると考えられます。政策的に企業を分散させない限り、東京一極集中のトレンドは揺るがないということが、図らずもコロナ禍で証明されることになりました。

    今後のリスク要因としては、さらに強力な変異種が発生するなどして、コロナ禍が数年継続することです。そのような状況になれば、本格的に地方分散やテレワークの拡充に舵を切る企業が増加する可能性もあるでしょう。


    コロナ後の住まい選び


    (2)2021年6月期1都3県賃貸住宅指標

    第3回緊急事態宣言が6月20日で解除されたことにより、対面授業の増加が期待されたことから東京市部に転居する学生が増加した可能性があります。


    [東京都]

               全域   23区   市部

    空室率TVI(ポイント):12.89    13.11   14.82

    募集期間(ヶ月)   :2.76    2.72   3.05

    更新確率(%)    :42.90    42.10   50.06

    中途解約確率(%)  :38.86    38.91   37.68

    賃料指数      :108.84   109.85  99.51

    (2004年1Q=100)


    [神奈川県]

    空室率TVI(ポイント):18.33

    募集期間(ヶ月)   :3.23

    更新確率(%)    :39.51

    中途解約確率(%)  :44.70

    賃料指数      :101.04

    (2004年1Q=100)


    [埼玉県]

    空室率TVI(ポイント):15.81

    募集期間(ヶ月)   :3.09

    更新確率(%)    :41.88

    中途解約確率(%)  :43.86

    賃料指数      :104.74

    (2004年1Q=100)


    [千葉県]

    空室率TVI(ポイント):13.64

    募集期間(ヶ月)   :2.50

    更新確率(%)    :32.90

    中途解約確率(%)  :47.13

    賃料指数      :107.19

    (2004年1Q=100)


    分析:株式会社タス



    (3)2021年6月期 関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標

    自動車の下請け企業の多い愛知県はコロナ禍だけでなく、EV化や半導体不足による減産の影響を受けています。


    [大阪府]

    空室率TVI(ポイント) :9.81

    募集期間(ヶ月)    :4.81

    更新確率(%)     :18.55

    中途解約確率(%)   :67.61

    賃料指数※      :107.80


    [京都府]

    空室率TVI(ポイント) :14.56

    募集期間(ヶ月)    :5.21

    更新確率(%)     :38.99

    中途解約確率(%)   :45.38

    賃料指数※      :108.13


    [兵庫県]

    空室率TVI(ポイント) :13.41

    募集期間(ヶ月)    :5.95

    更新確率(%)     :45.72

    中途解約確率(%)   :44.41

    賃料指数※      :108.59


    [愛知県]

    空室率TVI(ポイント) :18.91

    募集期間(ヶ月)    :5.99

    更新確率(%)     :33.98

    中途解約確率(%)   :52.39

    賃料指数※      :105.87


    [静岡県]

    空室率TVI(ポイント) :26.73

    募集期間(ヶ月)    :8.24

    更新確率(%)     :48.38

    中途解約確率(%)   :42.00

    賃料指数※      :99.88


    [福岡県]

    空室率TVI(ポイント) :11.13

    募集期間(ヶ月)    :5.26

    更新確率(%)     :49.16

    中途解約確率(%)   :38.22

    賃料指数※      :113.88


    ※賃料指数

    関西圏    :2009年1Q=100

    中京圏、福岡県:2010年4Q=100


    分析:株式会社タス



    詳細はPDFファイルをご参照ください。

    詳細PDF:「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版2021年8月」

    https://go.tas-japan.com/l/592651/2021-08-24/342sc9



    過去のレポートについてはこちらをご覧ください。

    https://corporate.tas-japan.com/news/report



    ■株式会社タスについて

    株式会社タスは、不動産に係る専門情報を誰でも簡単に扱えることを目指すトヨタ自動車グループのイノベーションカンパニーです。トヨタ自動車、豊田通商、朝日航洋、三友システムアプレイザルの4社の出資で2000年に設立された不動産テックの老舗ともいうべき会社です。

    日本で初めて、Webベースの不動産評価サービスを開始したTAS-MAPや、ビックデータを活用した不動産市場分析サービスのほか、お客様のご要望に応じて個別に分析を行うカスタム分析のサービスも提供しています。


    会社名  : 株式会社タス(英語名 TAS Corp.)

    所在地  : 東京都中央区八丁堀3丁目22番13号 PMO八丁堀4F

    設立年月日: 2000年8月28日

    資本金  : 1億8千万円

    出資   : トヨタ自動車株式会社

           朝日航洋株式会社

           株式会社三友システムアプレイザル

           豊田通商株式会社

    Web    : https://corporate.tas-japan.com/