コロナ禍における美容室の客数と客単価「減少」は半数以上 <ビ...

コロナ禍における美容室の客数と客単価「減少」は半数以上  <ビューティーキャリア>が 顧客ニーズ・美容師の働き方の変化を調査

株式会社ゲインが運営する、美容師/美容室の求人・転職専門サイト<ビューティーキャリア>は、美容師・一般顧客 各計200名に対し「コロナ禍においてお客様のニーズや美容師の働き方はどう変化した?」かの調査を実施しました。


状況が日々刻々と変化するコロナ禍のような環境下で美容室の店舗経営をするには、お客様のニーズや美容師の働き方の変化を捉えていくことが大切です。そこで、コロナ前後で美容室にどのような影響があったのか、1都3県在住の美容師およびお客様にアンケート調査を行いました。


掲載URL: https://beauty-career.jp/special_contents/page/186


【調査概要】

調査対象者:1都3県在住/美容師および一般顧客(インターネットを利用している男女)

回答数  :美容師・一般顧客 各計200名

調査期間 :2021年4月2日~2021年4月8日、2021年4月13日~4月22日


【質問事項】

・コロナ前後での客数と客単価の変化

・コロナ前後でのお客様の依頼メニューや費用の変化

・コロナ前後での美容室の選び方の変化

・コロナ前後での出勤スタッフ数の変化

・コロナ前後での転職活動に対する意識の変化



■コロナ前後での客数と客単価の変化

まずは、コロナ前後で美容室の「客数」と「客単価」にどのような変化があったのか、美容師を対象に行なったアンケートの結果を見ていきましょう。


Q.コロナ前後で客数にどのような変化がありましたか?(回答者:美容師)


グラフ1


Q.コロナ前後で客単価にどのような変化がありましたか?(回答者:美容師)


グラフ2


外出自粛の影響が大きいのか、客数・客単価ともに、アンケートに回答した美容師の約60%が「減った」と回答しています。

一方で「増えた」と回答した美容師は、客数・客単価のいずれも全体の10%強にとどまりました。美容業界にとって、コロナ禍は逆風となっていることがうかがえます。


それでは、お客様のニーズは、コロナ前後でどのように変化しているのでしょうか。



■コロナ前後でのお客様の依頼メニューや費用の変化

次に、コロナ前後でお客様が依頼するメニューにどのような変化があったか、アンケート結果を見てみましょう。


Q.コロナ前後で依頼するメニューにどのような変化がありましたか?(回答者:一般顧客)


グラフ3


お客様が美容室で依頼するメニューには、コロナ前後で明らかな変化が見られました。コロナ前はわずか2%だった「カットのみ」の人が、コロナ後は75%と大幅に増えたのです。

一方で、コロナをきっかけに、各種セットメニューを依頼する人は減少しています。コロナ前後で比較すると、「カット+カラー」は25%、「カット+カラー+パーマ」は19%、「カット+トリートメント」は18%、「カット+パーマ」は11%も減少しました。


なぜ、コロナ前後でお客様の依頼メニューに変化が表れたのでしょうか。その理由については、以下のグラフをご覧ください。


Q.注文するメニューを変化させた理由を教えてください(回答者:一般顧客)


グラフ4


アンケートで「注文するメニューを変化させた理由」について質問すると、62%のお客様が「費用を抑えたいと考えたから」と回答しました。その次に多い理由は「身だしなみを以前よりも意識しなくなったから」の17%です。

お客様は「コロナで外出の機会が減ったため、身だしなみにかける費用を最低限に抑えたい」と考えているようです。


「美容室の費用を抑えたい」というお客様の意向は、次で紹介する「美容室1回あたりの費用」のアンケート結果にも表れています。


Q.コロナ前後で美容室1回あたりの費用はどのように変わりましたか?(回答者:一般顧客)


グラフ5


1回あたりの費用が「3,000円以下」または「3,000円~5,000円」と回答した人がコロナ前は32%であったのに対し、コロナ後は72%と、40%も増加しました。

コロナ禍をきっかけに、美容室ではなるべく安価なメニューを選び、来店1回あたりの費用を5,000円以下に抑えようとするお客様が増えてきているようです。



■コロナ前後での美容室の選び方の変化

それでは、コロナ前後で、お客様の美容室の選び方がどう変わったのかを見てみましょう。


Q.美容室を選ぶにあたって何を重視していましたか?(回答者:一般顧客)


グラフ6


お客様に「美容室を選ぶうえで重視する点」を聞いたところ、「通いやすさ」を重視する人の割合に大きな変化が見られました。

コロナ前は「通いやすさ」を重視していた人が13%でしたが、コロナ後は38%と25%も増えたのです。一方で「技術力」を重視する人の割合は、コロナ前後で20%も減少しています。

今後の美容室運営では、通いやすさに重点を置くべきかもしれません。そのためにも、広告文の見直し、地元エリアの集客強化、出店場所の見直しなどを検討するのもよいでしょう。



■コロナ前後でのスタッフ数の変化

コロナ禍においては、集客と同じく、スタッフの出勤調整に悩まされる美容室が多いのではないでしょうか。

美容師を対象に、コロナ前後での出勤スタッフ数の変化を調査してみると、59%が「減らした」と回答しました。

先述のとおり、「コロナ前後で客数が減った」と答えた美容師が59%いることから、出勤スタッフ数の減少には、客数の減少が少なくとも影響していると考えられます。または、店内のソーシャルディスタンス確保のために、出勤スタッフを減らしている美容室もあるかもしれません。


Q.コロナ前後で出勤スタッフ数を増やしましたか?減らしましたか?(回答者:美容師)


グラフ7


出勤スタッフを減らす場合は、お客様満足度の低下やスタッフの負担増加を防ぐために、少ない人数で対応可能なオペレーションを考える必要があるでしょう。

それにともない、スタッフの教育体制の見直しも求められます。



■コロナ前後での転職活動に対する意識の変化

コロナの影響により、美容業界にはさまざまな変化が見られますが、現場で働く美容師の転職活動に対する意識は変わったのでしょうか。


Q.コロナ前後で転職活動に対する意識に変化はありましたか?(回答者:美容師)


グラフ8


アンケートによれば、コロナ前後で「転職を検討するようになった」という美容師は36%、「転職を控えるようになった」という美容師は45%でした。

つまり、「コロナは81%の美容師の転職活動に、なんらかの影響を与えた」といえます。スタッフに安心して長く働いてもらうためには、教育体制や働きやすい環境の整備により力を入れる必要があるでしょう。



■まとめ

今回のアンケート結果から、美容室に対するお客様のニーズはコロナをきっかけに変化し、「費用を抑えること」や「通いやすさ」を重視する傾向にあるとわかりました。

今後は、お客様のニーズを踏まえて、価格やメニュー、コロナ対策について改めて考えてみるとよいかもしれません。

また、働くスタッフについては、コロナで転職活動になんらかの影響を与えたという結果になりました。働き方について話し合ったり、研修を行うなどして、フォローするとよいでしょう。

コロナ禍に負けずに、お客様とスタッフ、どちらも過ごしやすい店舗運営を目指しましょう。


掲載URL: https://beauty-career.jp/special_contents/page/186



■会社概要

商号  : 株式会社ゲイン

所在地 : 愛知県名古屋市中区大須3-8-1

代表  : 取締役社長 犬塚 大志

設立日 : 1987年3月20日

事業内容: 出版事業・メディア運営・広告代理事業等

URL   : https://www.gain.co.jp/

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