スマートワイヤレス、照明の影響を受けない新しい顔認証技術を開...

スマートワイヤレス、照明の影響を受けない新しい顔認証技術を開発

報道関係者各位
プレスリリース                      2005年2月18日
                      スマートワイヤレス株式会社
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   照明の影響を受けない新しい顔認証技術を開発、暗闇でも顔を識別
新しいセキュリティ技術として、金融機関向け偽造キャッシュカード対策に
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双子(一卵性双生児)識別
双子(一卵性双生児)識別

スマートワイヤレス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:嶋田 浩之)
は、生体認証(バイオメトリックス)(*注1)分野における新しいセキュリティ
技術として、赤外線技術を活用した新しい『顔』識別システム
“ProFacer FaceGuard-IR”を開発いたしましたので、下記のとおりお知らせ
いたします。

<開発の目的>
情報漏洩防止に配慮するため、当社では最新の顔認証(*注2)エンジンを利用し、
重要な場所への外部からの不審者(顔データ未登録者)の侵入を自動検知、即
時に警報を発する新世代のバイオメトリックス監視システム
『ProFacer Intruder Block』を、NTTグループが運営するPCデータ消去センター
に導入するなど、当社では新しい形のバイオメトリックス・セキュリテイシス
テムを開発してまいりました。
昨今金融機関において多発する偽造キャッシュカードの対策として、生体認証
(バイオメトリックス)技術が大いに注目されるなか、コストパフォーマンス
にも優れ、消費者に負担をかけず、生体情報の登録に抵抗がない、高精度・ハ
イセキュリティの新しい生体認証(バイオメトリックス)技術が市場から強く
求められておりました。

<顔識別・顔認証エンジン“ProFacer FaceGuard-IR”の特徴>
・赤外線技術を活用した高精度顔識別技術
・照明の影響を受けず、暗闇の環境下でも顔識別可能
・顔写真を全く認識しない初めての顔識別技術

<他の生体認証技術との違い>
他の生体認証技術とは、以下のような相違点があります。

・指紋認証:生体情報登録にかなり抵抗有、被認証者が認証用装置に完全に
      接触する必要有
・虹彩認証:生体情報登録に抵抗有、認証用装置が高価、被認証者が認証装置
      に接近する必要(数cm程度)
・静脈認証:認証用装置が比較的高価、被認証者が認証装置に接近する必要有
      (1~数cm程度)

◆FaceGuard-IR:生体情報の登録に抵抗が少ない、認証用ハードが比較的安価、
        認証距離1m程度

<従来の顔認証技術との違い>
従来の顔認証技術は、照明の影響を受けやすく、顔データを登録した際の環境
と異なる環境(日光下、暗闇)での認証は難しいとされ、その利用現場が一定
の好条件の場所に限定されていました。また顔を撮影した写真をカメラにかざ
すと生身の人間と誤認識してしまう可能性や、双子(一卵性双生児)の識別が
かなり難しい点で、メーカーのカタログスペックとは裏腹に、実用的な場面に
おいては他の生体認証技術(指紋、虹彩等)と比較すると認証精度面で課題が
あるとされ、その普及は限られた一部のアプリケーションに限定されているの
が現状でした。

“ProFacer FaceGuard-IR”は従来の顔認証の既成概念を覆す全く新しい技術
で、認証時に照明の影響を受けず、あらゆる環境下における安定した高精度顔
識別を実現、顔写真も全く認識しない世界で初めての顔識別技術です。
顔画像は独自テンプレートデータに変換・保存され、万一の情報漏洩の際でも
生体情報登録者の特定は不可能です。ProFacerはカジノでの不審者・不正者監
視システムでも既に導入され、中国の金融機関向けセキュリティ強化技術とし
ても採用が内定しています。

<本技術の今後の活用分野>
・公的身分証明書(免許、旅券<パスポート>、住基カード等)の偽造防止
・金融機関向け偽造キャッシュカード対策、貸金庫向けドア制御
・高いセキュリティを必要とする施設などにおける入退出管理
・ピッキング対策など次世代ホームセキュリテイ向け認証装置
・ICカードとの併用による各種認証セキュリティ強化
・ハンズフリーの認証が必要とされている物流センターや倉庫での監視
 セキュリティ強化

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【注釈】
注1:生体認証(バイオメトリックス)
従来様々なセキュリティ技術が開発されてきましたが、近年個人のみが持って
いる生体情報(バイオメトリクス)を利用したセキュリティ認証技術が注目さ
れてきております。顔認証以外の生体認証(バイオメトリクス)技術としまし
ては、指紋認証、虹彩認証、静脈認証などがありますが、これらの認証システ
ムは被認証者が認証装置に接触する、あるいは識別装置の至近距離まで接近す
る必要があるなど操作上の課題の他に、被認証者の行動動線に一定の制約が課
せられる点、認証時間が長い点、生体情報の登録に抵抗がある点、コスト面な
どが課題となっていました。

注2:顔認証
目鼻の位置関係など、顔の特徴点を利用した個人認証方式。生体情報の登録に
抵抗がなく、被認証者に負担をかけずに、ハイセキュリティ性を確保する顔認
証システムが近年求められています。また世界各国では今後パスポートの偽造
防止用として顔認証の採用が内定しております。従来の顔認証技術では、照明
や日光の影響を受けやすく、暗闇では認証できない、写真を生身の人間と誤認
識してしまうなど、実用面での精度が大きな課題となっていました。

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【本件に関するお問い合わせ】
スマートワイヤレス株式会社 技術開発本部 中村/影山
Tel: 03-5733-4050
http://www.smartwireless.jp/
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