<自転車の安全利用促進委員会レポート>高校生の自転車事故を防...

<自転車の安全利用促進委員会レポート> 高校生の自転車事故を防ぐ指導ポイントを学ぶ  愛知県内教員向け『交通安全指導者研修会』に 自転車ジャーナリストの遠藤 まさ子氏が登壇しました

自転車のルール・マナー等の正しい利用方法や安全安心な自転車の選び方、メンテナンスの重要性を啓発する自転車の安全利用促進委員会と一般社団法人自転車協会は、2021年6月25日(金)に愛知県教育委員会主催の『交通安全指導者研修会』にて県内の高等学校等の教員177名(午前の部81名・午後の部96名)に対する自転車通学指導セミナーを実施致しましたのでご報告致します。



愛知県は、高校通学時の自転車事故が多く、当委員会の調査では2019年に発生した1万人あたりの通学時の自転車事故件数は33.96件、また高校通学時の自転車事故のうち加害者(第1当事者)となった割合が27.7%と、ともに全国でワースト8位となっています。約3件に1件は生徒自身が加害者(第1当事者)の事故となっており、交通安全教育指導の重要性が高まっています。


本セミナーでは、まず愛知県警察本部交通部交通総務課 交通死亡事故抑止総合戦略室 澤田 慶介氏より、「高校生の自転車事故実態と自転車の通行ルール」についてお話いただいた後、当委員会メンバーの遠藤 まさ子氏が、愛知県の自転車事故の特徴や事故データに触れながら、自転車通学指導の重要性を解説致しました。


また、事前アンケートで収集した参加教員の交通安全指導の課題・悩みに対して回答する形式で、自転車通学指導のポイントや他県等の指導好事例などを具体的に紹介致しました。生徒の安全な自転車利用の意識向上に対しては、「各学年の適切なタイミングで、繰り返し指導していく必要があります。交通ルールだけではなく、なぜ必要なのかを伝えていくことが重要です。特にイメージしづらい事故の加害者になってしまうケースは、リアルな情報を伝えることで、重大さの理解につながります。」と解説致しました。さらに自転車自体の安全性について指導していくことの重要性に触れ、「安全基準をクリアしたBAAマークの貼られた自転車を選ぶことや、日ごろのメンテナンスの重要性を指導していくことで、事故を未然に防ぐことができます。」と説明致しました。



【参加した教員の感想】

・生徒に加害事故の重大性を意識し、自分事化させることで、ヘルメットの重要性の認識にもつながると思いました。

・動画や具体的な事例が多くとてもわかりやすかったです。教えて頂いた情報を活用し、生徒へ説明する機会を設けようと思いました。


交通安全指導者研修会の様子1


交通安全指導者研修会の様子2


■参考資料

<自転車の安全利用促進委員会とは>

自転車の安全利用促進委員会とは、一般社団法人自転車協会の協力を受け、安全安心な自転車利用のための啓発活動を行う団体です。自転車の利用者の方々に快適な自転車生活を送っていただくため、購入時に知っておくべき自転車の選び方から購入後のメンテナンス、正しいルール・マナーなどの情報発信を行っています。また、活動の一環として教職員や学生を対象とした、自転車通学指導セミナーも全国で開催しています。



<BAAマークとは>

BAAマークは、一般社団法人自転車協会が制定し、同協会が定める自転車安全基準に適合した自転車に貼られています。自転車安全基準の検査項目は全部で約90項目もあり、安全・安心な自転車の目印として認知されています。


BAAマーク


<登壇者>

講演

遠藤 まさ子(えんどう・まさこ)

自転車の安全利用促進委員会メンバー、自転車ジャーナリスト。自転車業界新聞の記者や自転車専門誌の編集などを経てフリーランスへ転向。自転車・育児用品を中心に取材を行い、各誌に寄稿している。テレビ・新聞・雑誌などの各種メディアでコメンテーターとして登場する機会も多い。


遠藤 まさ子氏

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