東京2020オリンピック・パラリンピック開催記念 特別企画「...

東京2020オリンピック・パラリンピック開催記念 特別企画 「スポーツ NIPPON」 東京国立博物館 平成館企画展示室にて 2021年7月13日(火)~9月20日(月・祝)に開催

日本のスポーツをたどる、めぐる

東京国立博物館、秩父宮記念スポーツ博物館、読売新聞社は、東京2020オリンピック・パラリンピック開催記念 特別企画「スポーツ NIPPON」を開催します。

本展では、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催を記念して、日本におけるスポーツの歴史と文化をご紹介します。東京国立博物館と秩父宮記念スポーツ博物館が所蔵する美術工芸品や近現代スポーツ資料などを通して、江戸時代以前と明治時代以降の日本スポーツの源流と発展をたどり、その魅力に迫ります。


東京2020オリンピック・パラリンピック開催記念 特別企画「スポーツ NIPPON」キービジュアル


■展示構成と主な作品

【前期展示】7月13日(火)~8月15日(日)【後期展示】8月17日(火)~9月20日(月・祝)

第1章 美術工芸にみる日本スポーツの源流

日本のスポーツの歴史は古く、原始・古代までさかのぼります。そのルーツは、貴族の宮廷行事、武士の武芸、庶民の遊戯 、そして神事や芸能など多種多様であり、相撲・流鏑馬・蹴鞠といった伝統文化や、剣道・弓道などの武道として、現代まで受け継がれています。これらはまた、心身を鍛え、ルールのもとで互いの技を競い合うという意味では、現代のスポーツやオリンピック精神にも通じているといえます。第1章では、こうした江戸時代以前の日本スポーツの源流を、東京国立博物館が所蔵する絵画や工芸などの美術作品によって紹介します。


重要文化財 男衾三郎絵巻(部分)


重要文化財 男衾三郎絵巻(おぶすまさぶろうえまき)

鎌倉時代・13世紀 東京国立博物館蔵【前期展示】

東国武士が弓馬の鍛錬に励む様子を描いた場面で有名な絵巻物です。弓術と馬術は武士の武芸として重視されました。


重要文化財 獅子螺鈿鞍


重要文化財 獅子螺鈿鞍(ししらでんくら)

平安~鎌倉時代・12~13世紀 嘉納治五郎氏寄贈 東京国立博物館蔵

鎌倉武士が用いた重厚かつ華麗に飾られた鞍です。「柔道の父」といわれる嘉納治五郎氏が東京国立博物館に寄贈しました。


刀 長曽祢虎徹


刀 長曽祢虎徹(かたな ながそねこてつ)

長曽祢虎徹作 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵

優れた切れ味で名高い長曽祢虎徹の刀です。よく鍛えられた刀身に明るく冴えた刃文を焼入れています。


追羽子


追羽子(おいはご)

石川豊信筆 江戸時代・18世紀 東京国立博物館蔵【前期展示】

追羽子(羽根つき)は、2人で向かい合い、羽子板を使って羽根を打ち合う正月の遊びです。


加治ケ浜 関の戸 行司木村庄之助


加治ケ浜 関の戸 行司木村庄之助(かじがはま せきのと ぎょうじきむらしょうのすけ)

勝川春章筆 江戸時代・天明4年(1784) 東京国立博物館蔵【後期展示】

日本古来の格闘技である相撲は、江戸時代には庶民の娯楽として人気を集め、錦絵(浮世絵)にも描かれました。



第2章 近現代の日本スポーツとオリンピック

第2章では、近代から現在に至るまでの日本スポーツの歩みを取り上げます。日本には古くから伝統的な文化と密接に結びついた「スポーツの源流」というべき、身体を伴うさまざまな活動がありました。明治以降、「スポーツ」という概念が海外より受容されます。とくに、オリンピックは日本にスポーツを普及・啓発する上で重要な役割を果たしました。ここでは、日本における初期のスポーツ用具や用品、オリンピックへの参加、そして招致・開催を実現していった過程を、秩父宮記念スポーツ博物館の所蔵資料を中心に紹介します。


重要文化財 埴輪 短甲の武人


重要文化財 埴輪 短甲の武人(はにわ たんこうのぶじん)

古墳時代・6世紀 埼玉県熊谷市上中条出土 東京国立博物館蔵

古墳時代の武人をあらわした埴輪。1940年に開催予定であった幻の東京大会のポスターデザインに採用されました。


三島弥彦 陸上ユニフォーム、シューズ


三島弥彦(みしまやひこ) 陸上ユニフォーム、シューズ

明治45年(1912) 秩父宮記念スポーツ博物館蔵

日本が初参加した1912年ストックホルム大会の陸上競技400m走などに出場した三島弥彦選手が使用したものです。


1964年東京大会 聖火トーチ、ホルダー


1964年東京大会 聖火トーチ、ホルダー

昭和39年(1964) 秩父宮記念スポーツ博物館蔵

1964年東京大会で使われた聖火トーチです。火薬を詰めた円筒のトーチ部分を、黒いアルミ合金のホルダーに差して使用されました。


1964年東京大会 聖火ランナー用シャツ、パンツ(男性用)


1964年東京大会 聖火ランナー用シャツ、パンツ(男性用)

昭和39年(1964) 秩父宮記念スポーツ博物館蔵

聖火リレーの走者には、男性はランニング、女性は三分袖シャツに、パンツとシューズが支給されました。シャツとパンツはポリプロピレン混紡糸で、白の清潔さを印象づけました。


ベラ・チャスラフスカ(旧チェコスロバキア女子体操選手) ユニフォーム


ベラ・チャスラフスカ(旧チェコスロバキア女子体操選手) ユニフォーム

昭和39年(1964) 秩父宮記念スポーツ博物館蔵

アジア初のオリンピック開催となった1964年東京大会の女子体操で、個人総合金メダルを獲得したチャスラフスカ選手のユニフォームです。


1964年東京大会 金メダル


1964年東京大会 金メダル

昭和39年(1964) 秩父宮記念スポーツ博物館蔵

1964年東京大会のメダルで、表面には月桂冠を掲げる勝利の女神像、裏面には胴上げされる優勝者が描かれています。


大江季雄・西田修平(棒高跳) 友情のメダル 1936年ベルリン大会


大江季雄(おおえすえお)・西田修平(にしだしゅうへい)(棒高跳) 友情のメダル

1936年ベルリン大会

昭和11年(1936) 秩父宮記念スポーツ博物館蔵

1936年ベルリン大会の棒高跳で2位と3位になった西田修平選手と大江季雄選手がお互いのメダルを半分に分けて接合した「友情のメダル」です。



■本展ギャラリートーク動画を公開予定

会期中に、本展ギャラリートーク動画を東京国立博物館YouTubeチャンネルにて公開予定です。詳細は決まり次第、東京国立博物館ウェブサイトでお知らせします。



■東京2020オリンピック・パラリンピック開催記念 特別企画「スポーツ NIPPON」

会期  :2021年7月13日(火)~9月20日(月・祝)

     ※会期中、一部の作品は展示替えを行います。

     【前期展示】7月13日(火)~8月15日(日)

     【後期展示】8月17日(火)~9月20日(月・祝)

会場  :東京国立博物館 平成館企画展示室

開館時間:午前9時30分~午後5時 ※入館は閉館の30分前まで

休館日 :月曜日 ※ただし、8月9日(月・休)、9月20日(月・祝)は開館

観覧料 :一般 1,000円、大学生 500円


※総合文化展観覧料および開催中の特別展観覧券(観覧当日に限る)でご覧いただけます。

※事前予約制(日時指定券)です。入館にあたって、すべてのお客様はオンラインでの日時指定券の予約が必要です。詳細は、東京国立博物館ウェブサイトをご覧ください。

※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。

※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。

※9月20日(月・祝)は観覧無料(特別展を除く)。

※特別展「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」(6月22日[火]~9月12日[日])、聖徳太子1400年遠忌記念 特別展「聖徳太子と法隆寺」(7月13日[火]~9月5日[日])は別途事前予約(日時指定券)および観覧料が必要です。


主催:東京国立博物館、秩父宮記念スポーツ博物館、読売新聞社

協力:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

後援:公益財団法人日本オリンピック委員会

交通:〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9

   JR上野駅公園口・鶯谷駅南口から徒歩10分、

   東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、東京メトロ千代田線根津駅、

   京成電鉄京成上野駅より徒歩15分


東京国立博物館ウェブサイト: https://www.tnm.jp/

お問合せ         : 050-5541-8600(ハローダイヤル)


※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間・開催内容等については、今後の諸事情により変更する場合があります。詳しくは、東京国立博物館ウェブサイト等でご確認ください。


※本展は東京2020公認プログラムです。

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