ナースコールの仕組みと使い方丨スマホ連携・無線式のメリットも解説|トラムシステム

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    2021年6月16日 10:00
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    ナースコールの仕組みと使い方丨スマホ連携・無線式のメリットも解説

    病院や介護施設で使われているナースコールを、無線通信によってスマホ連携させる使い方が広がっています。様々な機能を持つスマホをナースコールと連携させることで、コスト削減や業務効率化が期待されています。

    本記事ではナースコールの仕組み、使い方、設備についておさらいした後、今後の主流になると予想されているスマートフォン連携について解説します。

    ナースコールのスマートフォン連携機能とは

    ここまでナースコールについて解説してきましたが、現在新しい手法として注目を浴びているのが、スマートフォン連携機能を利用したナースコールです。

    これまでナースコールの子機としては利用されていたPHSと比較すると、以下のような点で優れています。

    1.スマホの画面が多数の情報を表示できるうえ、スタッフも操作に慣れている
    2.複数のアプリやシステムを並行して利用できる
    3.内線電話やチャットといったコミュニケーション手段を選択できる
    4.システムのアップデートを継続的に行ってくれる

    これまでのナースコールに必要だった作業負担が大幅に減り、スタッフが自らの業務に専念することが可能です。

    スマートフォン連携の主な機能

    ナースコールでスマートフォン連携を行えば、以下の便利機能を活用することもできます。

    1.同時呼び出し
    最大8~16台のスマートフォンを一斉呼び出しし、ナースコールに対応できるスタッフを迅速に発見する機能です。これまでのPHSでは順番に呼び出すことしかできませんでしたが、スマホによって大幅に効率化されます。

    2.処置内容の登録
    ナースコールの要望に応じて行った処理を記録できる機能です。看護計画の見直しや処置内容の見直しが後から行えます。

    3.患者さんや来訪者のモニタリング
    施設内に設置されたカメラと連携する機能です。映像から状況をモニタリングするほか、ドアロック解除といった操作も可能です。

    4.呼出時の詳細な表示
    ナースコールに呼び出しがあった際、呼び出しの内容に応じた背景色の設定や患者の映像添付を行う機能です。文字だけしか表示されなかったPHSと違い、患者の状況を詳細に把握できます。

    スマートフォンとPHSの違い

    ナースコールの子機として長年利用されてきたPHSと、近年の主流になりつつあるスマートフォン。それぞれの違いについて改めて整理しましょう。

    1.通話路数
    PHSが4~8通話路であるのに対し、スマートフォン連携は24通話路と圧倒的に差があります。ただし、PBXの通話路数の影響を受ける場合もあるので注意が必要です。

    2.複数アプリとの併用
    単一のシステムで利用されるPHSとは違い、スマートフォン連携は別のシステムやアプリとの併用を積極的に行えます。

    3.公衆網と併用できる
    PHSは2021年1月に公衆網との併用できるサービスが終了したため不可能です。スマートフォン連携では可能で、ナースコールシステムをより柔軟に利用できます。

    4.利用できる通信インフラ
    スマートフォン連携がWifiによる無線LANを行えるのに対し、PHSはPHS基地局を利用した有線通信のみとなっています。有線通信は専用の工事やレイアウトが必要なため、時間およびコスト面で不利です。

    スマートフォン連携を採用することで、看護師や医療スタッフの業務はより効率化されます。

    ・より素早く患者のナースコールに対応できるようになり、医療サービスの質が向上する
    ・ナースコールに関するデータがスマホに蓄積されるため看護活動の見える化が可能
    ・周産期病棟や集中治療室など迅速な対応が求められる病室の見守り強化を行える

    有線によるナースコールやPHS設備が老朽化しつつある施設では、スマートフォン連携を活用した無線ナースコールの導入がおすすめです。

    記事内で詳しく解説

    ナースコールの歴史、ナースコール連携の仕組み、
    スマートフォン連携のメリットなどさらに詳しい情報が得られます。
    記事はこちら▼
    https://www.tramsystem.jp/voice/voice-4343/

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