Velodyne社とAnsys、自動運転車の 安全性向上に向けてチームを結成  Ansysは自動運転の障害物認識機能向上のための LiDAR(ライダー)開発を加速

【主なハイライト】

・AnsysとVelodyne社は、Velodyne社の運転障害物検知・監視用LiDAR(ライダー)センサーの高精度な物理ベースのモデルを開発しています。

・この協業により、自動運転車(AV)へのVelodyne社のセンサー搭載が加速され、道路がより安全になります。


ペンシルベニア州ピッツバーグ、2021年4月12日 - Velodyne社( https://velodynelidar.com/ )とAnsys(NASDAQ:ANSS)は、高度自動運転車用の障害物認識機能を高める次世代自動車用LiDAR(ライダー)センサーのソフトウェアモデルを開発しています。この協業ではVelodyne社のLiDAR設計をAnsysの仮想センサースイートに組み込み、自動車メーカーがVelodyne社のセンサーを自動運転車に組み込むことを促進し、産業界をリードする運転の安全性確保を推進し実用化を加速します。


多くの先進運転支援システムが直面している課題の一つが、危険なエッジケースを確実に試験し認識できるシステムのロバスト性が求められることです。運転中の異常事態に対応するために、AVでは広い範囲にわたる運転状況において物体の位置を効率よく検知し追跡する補助的な検出技術としてLiDARが必要となります。しかしながらLiDARセンサーは高信頼性を確保するために非常に長い走行距離で手間のかかる物理試験を行わなければならず、膨大なシステムの開発コストがかかります。


Velodyne社はAnsysと協業して、実際に近い仮想環境でLiDAR設計をモデル化・評価・検証する次世代のリアルタイムインタラクティブ運転シミュレータであるAnsys(R) VRXPERIENCE(TM) ( https://www.ansys.com/products/optics-vr/ansys-vrxperience-perceived-quality )に暗号化された「ブラックボックス」の物理ベースのLiDARセンサーモデルを組み込みます。このエンドツーエンドの機能により、エンジニアは何百万マイルもの走行における非常に多くのエッジケースの運転シナリオを迅速にモデル化し、物理的な試験を大きく削減することができます。OEM各社は、そのADASポートフォリオにVelodyne社のLiDARを組み込むことにより、VRXPERIENCEを用いてAV内のLiDARの配置を最適化しAVの性能を検証することが可能となり、開発コストを削減することができます。


「Ansys VRXPERIENCEは実際に近い試験環境を提供してVelodyne社のLiDARを用いたADASソリューションの開発と展開を迅速化し、障害物認識機能が強化されます。Velodyne社の安全に対する重点的な取り組みとAnsysの技術の強みがリンクして情報に基づいた設計を可能にします。この協業により、エンジニアは難しい道路条件でADASアプリケーションを仮想的に走らせることができ、それにより安全なナビゲーションと衝突回避のためのソリューションを確立することができます。」(Velodyne Lidar社、CEO、Anand Gopalan氏)


「AnsysのAVエコシステムの一員として、Velodyne社は安全な自動運転への道筋を作ることに貢献しています。Velodyne社の最先端の自動車用LiDARはADASの安全性と信頼性を大きく強化し、多くの複雑なエッジケースシナリオにおいて高度な運転方法の決定を行うことができる非常に高機能なAVを可能とします。VRXPERIENCEを用いて、OEM各社はVelodyne社のIPを保持しながらLiDARのソフトウェアスタックを評価し、検証されたセンサーモデルにアクセスすることができます。これによりVelodyne社は迅速にそしてコスト効率よく先駆的なLiDARセンサーを設計し、市場への提供を早めることができます。」(Ansys、チーフテクノロジーオフィサー、Prith Banerjee)


4月20日と21日にVelodyne社はSimulation World 2021で“How Lidar Sensors, Software and Simulation Advance Autonomous Applications”と題した講演を行います。この講演はライブとオンデマンドで視聴可能です。こちらの公式サイトからご登録ください。 https://www.simulationworld.com/



【Ansys について】

ロケットの打ち上げをご覧になったり、飛行機で空を旅したり、車を運転したり、橋を渡ったり、PCを使ったり、モバイルデバイスの画面にタッチしたり、あるいはウェアラブルデバイスを身に付けたりされたご経験はおありでしょうか。それらの製品は、Ansysのソフトウェアを使って生み出されたものかもしれません。Ansysは、工学シミュレーションの世界的リーディングカンパニーとして、今までにない優れた製品の誕生に貢献しています。最高水準の機能と幅広さを備えた工学シミュレーションソフトウェアの提供を通じ、Ansysは、最も複雑な設計上の課題であっても解決を支援し、製品設計の可能性を想像力の限界まで押し広げています。1970年に設立されたAnsysは、本社を米国のペンシルベニア州ピッツバーグ南部に置いています。詳細は、 https://www.ansys.com/ をご覧ください。


Ansys、ならびにANSYS, Inc.のすべてのブランド名、製品名、サービス名、機能名、ロゴ、標語は、米国およびその他の国におけるANSYS, Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。その他すべてのブランド名、製品名、サービス名、機能名、または商標は、それぞれの所有者に帰属します。

アンシス・ジャパン株式会社(Ansys Japan K.K.)は、米国ANSYS, Inc. 100%出資の日本法人です。ANSYS, Inc.のCAEソフトウェアを日本で販売し、あわせてサービス、サポート体制を確立するために設立されました。


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高忠実度な物理ベースのLiDARとカメラのシミュレーション


Velodyne Lidar社のLiDARセンサー「Puck」「Alpha Prime」「Velarray H800」

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