清里フォトアートミュージアムが、世界の35歳までの若手写真家...

清里フォトアートミュージアムが、 世界の35歳までの若手写真家を対象に 「ヤング・ポートフォリオ」の作品公募を開始

~ 2021年、コロナ禍においても35歳以下の写真家を継続支援 ~

清里フォトアートミュージアム(K・MoPA=ケイ・モパ、所在地:山梨県北杜市、館長:細江英公)の基本理念の一つ、ヤング・ポートフォリオ(YP)は、「写真を通して世界の若者を支援する」ことを目的とする文化貢献活動です。毎年、世界の35歳までの若手写真家の作品を公募し、第一線の写真家による厳正な選考を経て、若手写真家の「原点」となる貴重な初期作品を購入・収蔵し、後世に残す活動です。選考された作品を、美術館が永久保存するという、コンテストと異なる性格を持つ本活動は、世界でも類をみないものです。(2004年、公益社団法人日本写真協会より文化振興賞を受賞)


YPは、当館開館の1995年度より継続して行っており、これまで世界77カ国・のべ10,000人より約14万点の作品が応募され、そのなかから、46カ国・約800人による6,000点を超える作品を購入いたしました。現在、世界中が困難な状況にありますが、若手写真家には、コロナ禍に負けることなく、情熱あふれる作品を応募いただきたいと思います。


2021年度ヤング・ポートフォリオ作品募集中


●募集方法について

<一次は画像データを選考> 2月15日~3月15日必着

コロナ禍における物流事情に配慮し、本年より従来の応募方法を変更、一次選考を「データ応募」に切り替えました。世界中の若手写真家に、さらにチャンスを広げようとする試みです。一次選考に通過した作家名と作品1点は、当館HP上で公開いたします。


<二次はプリントを選考> 5月31日必着

一次選考通過者には、従来通り「プリント」を応募ください。「ネガは“楽譜”、プリントは“演奏”」というアンセル・アダムスの言葉のとおり、今後もKMoPAは、作家の思い、情熱あふれる優れたプリント作品を収蔵・展示し、後世に残します。


<データとプリント、どちらも必要な時代>

現在は、web掲載や印刷原稿にはデータが、美術館やギャラリーでの展示にはプリントが必要となります。若手写真家のみなさんには、将来の活動を見据え、YPを通して双方の制作に取り組んでいただければ幸いです。


2021年度ヤング・ポートフォリオ(第27回)

2021年度選考委員:瀬戸正人、アントワン・ダガタ、金村修、細江英公(館長)


●Web登録受付期間 & 応募作品受付期間:2021年2月15日~3月15日


●応募要項の概要

・応募資格は35歳までを上限とします。(1986年1月1日以降に生まれた方)

・既発表・未発表を問いません。他のコンテストへの応募作品・受賞作品も応募可能です。

・作品の表現、技法は問いませんが、永久コレクションのため、長期保存が可能な技法であること。

・ご応募は最大50点まで受け付けます。

・選考された作品は、1点につき3万円以上で購入します。

*詳細および募集要項は https://www.kmopa.com/yp_entry



【2021年度選考委員】

■瀬戸正人(タイ/日本、1953-)

1953年、タイ国ウドーンタニ市に生まれ、1961年、父の故郷、福島県に移り住む。1975年、東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)卒業。在学中、森山大道氏に大きな影響を受ける。森山氏の紹介で岡田正洋事務所に勤務し、コマーシャル撮影を学ぶ。深瀬昌久氏の助手を務めたのち独立。1983年、「Bangkok 1983」にて初個展。1987年、自らの発表の場としてギャラリー「PLACE M」を開設し、現在も運営中。「夜のワークショップ」を開催し、後進の指導にあたっている。『《バンコク、ハノイ》1982-1987』で日本写真協会新人賞、〈Silent Mode〉と〈Living Room Tokyo 1989-1994〉で第21回木村伊兵衛写真賞受賞。自伝エッセイ『トオイと正人』で第12回新潮学芸賞受賞。近作に『binran』、『Cesium/Cs-137』などがある。


■アントワン・ダガタ(Antoine d’Agata, フランス、1961-) (C)Gilles Pandel

1961年、フランス・マルセイユに生まれる。1980年頃から10年間、ヨーロッパ、中米、アメリカなど世界各地を放浪。1990年、ニューヨークの国際写真センター(ICP)にて写真を学び、ラリー・クラークやナン・ゴールディンのワークショップに参加。1991年、マグナムのニューヨークオフィスにて久保田博二らのアシスタントを務める。1993年、フランスに帰国後、家庭を持ち、生活のため4年程写真を離れるが、その後活動を再開し、展覧会、写真集の出版など活発に作家活動を行っている。2001年、ニエプス賞受賞。2004年、『Insomnia (不眠症)』で第20回東川賞・海外作家賞を受賞。2004年マグナムに参画、2008年より正会員。現在は、コロナ禍の現状をフランス、スペイン、メキシコ、トルコ、オーストリアなどで撮影中。


★当館ウエブサイト内「動画のページ」で、ダガタ氏がYP応募を呼びかけるメッセージ動画をご覧いただけます。

https://www.kmopa.com/?cat=23


■金村修(日本、1964-)

東京綜合写真専門学校在学中、新聞配達のアルバイトをしながら都市の風景を撮り始める。在学中に招待されたロッテルダム写真ビエンナーレを皮切りに内外にて発表活動を行う。1996年、世界の注目される6人の写真家のひとりに選ばれ、ニューヨーク近代美術館の「New Photography 12」に出品。日本写真協会新人賞、土門拳賞など受賞多数。近年は、カラー作品やインスタレーション、映像作品など幅広い展開を見せている。


■細江英公(日本、1933-)

舞踏家・土方巽を被写体とした「鎌鼬」や、三島由紀夫を被写体とした「薔薇刑」(1963)など、特異な被写体との関係性から紡ぎ出された物語性の高い作品により戦後写真の転換期における中心的な存在となる。東京工芸大学名誉教授。1995年より当館初代館長。2003年、「生涯にわたり写真芸術に多大な貢献をした写真家」として英国王立写真協会より創立150周年記念特別勲章を受章したほか、2010年、文化功労者。2017年、写真家として初めて生前に旭日重光章を受章した。

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