最先端テクノロジーでアートに挑む 工学院大学デジタルアートコ...

最先端テクノロジーでアートに挑む  工学院大学デジタルアートコンペティションを開催

工学院大学(学長:佐藤 光史、所在地:東京都新宿区/八王子市)の新宿キャンパスで、11月18日(水)に「第1回 工学院大学新宿アトリウムデジタルアートコンペティション」の最終公開審査が開催され、その様子がYouTubeでライブ配信されました。当日は、 NHK制作局チーフプロデューサーの森内 大輔氏が審査委員長を務めました。5組のチームが自信作を披露し、最優秀賞・校友会特別賞・審査委員特別賞が決定しました。


最優秀賞「見る元素図鑑」

工学院大学は、新宿キャンパスのアトリウムを2020年夏にリニューアル。工学・建築・情報の要素を含む最先端のデジタルアート表現の場に生まれ変わりました。巨大スクリーンの中央には、常設では日本初となるキネティック・ウォール(可動式の壁)が極彩色の繊細な光を放ち、立体的に動きます。

今回のコンペティションは工学院大学の学生と工学院大学附属中学校・高校の生徒を対象に、2019年11月から始動。最先端技術とアートを組み合わせた表現に挑戦することを目的に開催されました。総勢31組の応募者の中から、2020年3月に4組の大学生チームと1組の高校生チームが、第1段階アイディア審査を通過。 最終公開審査に向けて、今回のコンペティションの協賛企業である株式会社P.I.C.S.(代表取締役社長:中祖 眞一郎、所在地:東京都渋谷区)、協力企業のヒビノスペーステック株式会社(代表取締役社長:小林 瑞夫、所在地:東京都港区)の方々に技術指導をしていただき、アイディアを形にしていきました。

11月18日(水)に開催された最終公開審査では、1組ずつ完成した作品を上映し、プレゼンテーションを行いました。その様子がYouTubeでライブ配信され、学生・生徒、保護者や学園関係者など100名以上の観客が画面越しに健闘を見守りました。電気使用量やアトリウム滞在者数などリアルタイムデータと連動して壁の動きや音楽が変わる作品、自然現象を表現した作品など、個性豊かで設備の特徴を活かした作品が出そろいました。


校友会特別賞「TIME GROOVE」

最優秀賞に選出された情報学部情報デザイン学科4年 和泉 功亮さんの「見る元素図鑑」は、アトリウムを子どもから大人まで楽しめる巨大な科学図鑑に変貌させた作品です。元素の一つ一つの情報・性質を、動く壁やLEDなどアトリウム内の設備を活かして表現しました。コロナ禍でも就職活動と並行して決して妥協することなく、膨大なデータを扱った作品を完成させました。審査委員は、その科学やものづくりへの情熱や豊かな発想力を高く評価しました。審査委員長の森内 大輔氏は、「この空間を科学ミュージアムにしてしまおうという発想がおもしろい。動く壁も上手く使った斬新なインターフェースを提案してくれた。」と称賛しました。


審査委員特別賞「コーガくんの時計工場」

校友会特別賞は、建築学専攻修士2年 福井 献一さんが代表を務める建築系学生5名の作品「TIME GROOVE」が受賞。審査委員からは、作品の完成度の高さはもちろん、実演を交えたプレゼンテーションが高く評価されました。さらに中高生で唯一、第1段階アイディア審査を通過した附属高等学校2年 星野 圭祐さんの作品「コーガくんの時計工場」が、大学生と並び、審査委員特別賞を勝ち取りました。動く壁とプロジェクションマッピングを活用して、建物の象徴となる巨大からくり時計を完成させました。

表彰式では、審査委員長の森内 大輔氏から、今大会の総評が述べられました。「甲乙つけがたい素晴らしい作品ばかりだった。それぞれの作品からここに集う人たちへの思いやりや優しさが感じられたことに感動した」と、全チームの健闘を称えました。

コロナ禍で新宿アトリウムに直接足を運ぶことやチームで集まることが十分にできない中でも、学生たちはオンラインミーティングを最大限に活用して、粘り強く作品制作を進めてきました。今回のコンペティションで普段の学校での学びと異なる分野に挑戦した学生も多く、試行錯誤しながらも半年以上かけて、すべてのチームが高い表現レベルで作品を完成させました。



■最優秀賞 和泉 功亮さん(情報学部情報デザイン学科4年)コメント:

学生生活では、講義で学んだことを活かしてコンピュータゲームやアプリケーション、3Dモデリングなどのデジタルコンテンツを制作してきました。その自分の経験、発想、知識の集大成として大学最後の年にこのような賞をいただき、大変うれしい限りです。

小さいころから科学が大好きで、太陽の内部で起きている核融合からヒントを得て、巨大な元素図鑑を作りました。作品を通して小さなお子さんから大人まで多くの方々に、科学技術が未来を変える力や、学ぶことの楽しさを知ってもらいたいです。

審査委員長 森内 大輔氏(左)と最優秀賞を受賞した和泉 功亮さん(右)


■第1回 工学院大学新宿アトリウムデジタルアートコンペティション 最終結果

<最優秀賞>

作品名:見る元素図鑑

受賞者:和泉 功亮(情報学部情報デザイン学科4年)


<校友会特別賞>

作品名:TIME GROOVE

受賞者:福井 献一(建築学専攻 修士 2年)

    向井 菜萌(建築学部建築デザイン学科4年)

    野尻 晴加(建築学部建築デザイン学科4年)

    見内 慶太(建築学部建築デザイン学科4年)

    石井 健成(建築学部建築デザイン学科4年)


<審査委員特別賞>

作品名:コーガくんの時計工場

受賞者:星野 圭祐(工学院大学附属高等学校2年)



■工学院大学新宿アトリウム

工学院大学 新宿キャンパス1 階に2020 年リニューアルした新宿アトリウム。高さ12.8m、幅16m の巨大4K スクリーンに可動キューブがうごめくキネティックウォール(常設 国内初※1)を備えた、多目的学園ホール。映像・音響・照明を組み合わせた多彩な演出表現が可能で、教育、式典、学術利用の他、音楽、アート活動まで幅広い利用が期待される。

※1 常設設備として国内初 2020 年12月現在


・第1回 工学院大学新宿アトリウムデジタルアートコンペティション最終公開審査 ダイジェスト映像

https://youtu.be/jQZbnf9SX3Y

・第1回 工学院大学新宿アトリウムデジタルアートコンペティション概要

https://www.kogakuin.ac.jp/atrium/news/2019110601.html


設計:西森 陸雄(西森事務所代表、工学院大学 建築学部教授)

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