ウィンボンドのW75Fセキュアメモリエレメントが ASIL-D認証を取得  安全性とセキュリティの両立・実現を加速

半導体メモリソリューションの世界的リーディングサプライヤーである、ウィンボンド・エレクトロニクス株式会社は11月11日、業界初のコモンクライテリアCC EAL5+認証を取得したセキュアフラッシュメモリデバイスW75Fが、ISO26262 ASILグレードD安全認証を取得したことを発表しました。


ウィンボンドのW75F、ASIL-D認証を取得



・CC EAL5+認証を取得したW75Fメモリは、コードとデータを包括的に保護

・ASIL-D認証の取得で、車載メーカーによるISO26262機能安全規格に準拠したシステムの設計を支援



W75Fセキュアメモリエレメントは車載市場向けにAEC-Q100に準拠しており、今回正式にASIL-D認証を取得しました。W75Fデバイスは、フラッシュアレイセルから物理的インターフェイス、そしてホストに至るまで、99.9%以上の障害をカバーする障害検出機能を提供します。W75Fの安全性評価はマイコン内蔵フラッシュメモリを上回り、そのストレージ容量はさらなる高容量への拡張も可能です。


ウィンボンドは次のように述べています。「W75Fは、理想的な外部セキュアメモリであり、CC EAL5+認証により高いレベルのセキュリティを保証しています。今回ASILグレードD認証が追加されたW75Fは、セキュリティと機能安全の厳格な要件を満たす必要がある車載プラットフォームにとって、より有益なものとなっています。ウィンボンドは、高い安全性と高いセキュリティレベルの双方において妥協することなく、その溝を埋めることができるデバイスの設計能力が証明されている唯一のフラッシュメモリベンダーです」。


またW75Fは、IoTやスマートコネクテッドデバイス向けのSecurity Evaluation Scheme for IoT Platforms(SESIP)スキーム物理攻撃者レベル3までの認証を取得しています。


W75Fセキュアメモリエレメントは、産業業界で実績のあるコードおよびデータ格納用外付けセキュアフラッシュデバイスです。リプレイ攻撃、ロールバック攻撃、中間者攻撃、盗聴攻撃、サイドチャネル攻撃、フォールトインジェクション攻撃などの脅威から製品を防御したいと考えているコネクテッドシステムメーカーに、信頼性の高いソリューションを提供します。


現在4Mビット、16Mビット、32Mビットのメモリ容量を用意し、業界標準のSOP16、QFN32、WLCSPパッケージで提供中です。


▼W75Fの主な特徴

・セキュアeXecute-in-Place(XiP)

・耐タンパ性

・コードおよびデータの機密性と正真性

・SoCとの相互認証機能

・マルチドメイン(マルチバスマスター)対応Sharedメモリアーキテクチャ

・21Mバイト/秒のスループット(暗号化と正真性チェック、相互認証を含む通信)

・10万回のプログラム/イレースサイクル

・20年間のデータ保持



ウィンボンドのW75Fセキュアメモリエレメントは量産中です。詳細情報は、 https://www.winbond.com/hq/?__locale=ja をご覧ください。



■ウィンボンド・エレクトロニクスについて

ウィンボンド・エレクトロニクスはトータルメモリソリューションプロバイダです。製品の設計、研究開発、製造、および販売サービスのエキスパートとして、お客様のニーズに基づいたメモリソリューションを提供しています。ウィンボンド・エレクトロニクスの製品ポートフォリオは、スペシャリティDRAM、モバイルDRAM、およびコードストレージフラッシュメモリで、通信、家電、車載、産業用、そしてコンピュータ周辺機器市場におけるTier1メーカーで広く採用されています。

台湾中部サイエンスパーク(CTSP)を拠点とし、米国、日本、イスラエル、中国、香港に子会社を有しています。

稼働中の台湾・台中の12インチファブ、および新たに建設を進めている高雄の12インチファブをベースに、高品質メモリ製品を提供するため、更なる自社技術開発を進めています。

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