日本初!釣った魚を自治体が“地域通貨“で買い取り 三密を避け...

日本初!釣った魚を自治体が“地域通貨“で買い取り  三密を避けたレジャー「ツッテ西伊豆」で観光客も地域も潤う

コロナで激減した観光還流の促進と、 漁師不足による漁獲量低下の解決を目指す

静岡県西伊豆町と釣りアンバサダー 兼 ツッテ編集長 中川めぐみは、2020年9月8日(火)から「ツッテ西伊豆」企画をスタートします。「ツッテ西伊豆」は地元の釣り人や観光客が遊漁船で釣った魚を、西伊豆町が今年5月にオープンした西伊豆産地直売所「はんばた市場」で、西伊豆町内で使える電子地域通貨「サンセットコイン」と交換する取り組みです。釣り人や観光客の釣った魚を自治体が主導して買い取る企画は、日本初となります。

ツッテ西伊豆で手ぶら船釣り


詳細ページ: https://hanbata.com/tsuttenishiizu/



■背景:新型コロナウイルス感染症対策による観光客の減少と、漁師不足による漁獲量の低下

西伊豆町は観光と漁業を産業の中心としてきましたが、新型コロナウイルス感染症への対策として4月11日から観光事業社へ自粛を求めた影響により、観光客が激減しました。また町全体で少子高齢化が進み(※1)、現役で漁に出る漁師の数が減ったことで、漁獲量も年々減少しております。そこで観光客の皆様に向けた新たなレジャーコンテンツとなり、更に漁師の代わりに魚を獲っていただける手段、つまり2つの課題を同時に解決できる施策として「ツッテ西伊豆」をスタートいたします。



■釣りは三密を避けながら、地域の様々な魅力を味わえる観光コンテンツ

釣りは“屋外”で、“ある程度の距離を保ちながら”、“自然との対話を楽しむ”、三密を避けやすいレジャーです。また、その土地の旬を学び、釣った魚を食べて(※2)、海上からの景色を楽しめるなど、「釣ること」以外にも、地域の様々な魅力を体験していただける観光コンテンツです。ツッテ西伊豆で提携する釣り船には「道具はすべてレンタル」「レクチャー・サポート付き」という初心者歓迎のプランもあり、釣り人から初心者・女性・家族連れまで、誰でも気軽に楽しんでいただけます。



■買い取った魚は、商品として町内外へ販売

「ツッテ西伊豆」で買取りの対象となるのは、提携船で釣れた品質管理をしっかりと行った魚のみです(※3)。また買取りの際にはプロが目利きを行い、商品として扱えるものだけを厳選します。こうして買取られた魚は品質面が担保されていることはもちろん、一本釣りの魚として価値があり、町内の飲食店や宿はもちろん、町外へ販売する商品としても活用させていただきます。



■釣り人や観光客の手を借りながら、「漁師の担い手」も増やしていく

漁獲量低下への短期的な課題解決策として「釣り人・観光客の手を借りる」本企画を実施しますが、長期的な解決策として「漁師の担い手を増やす」ための取り組みも進めてまいります。先代の漁師たちから受け継いだ知識や経験、そして西伊豆が誇る豊かな漁場は価値あるものであり、これらを守っていくためにも、まずは短期的に漁業を支える「ツッテ西伊豆」に意義があると考えています。



■既存の釣り客を「町」へ誘導するキッカケにも

西伊豆は豊かな漁場をもち、町外からも多くの釣り客が訪れます。しかしこれまでは釣り客を町へ誘導する仕組みがなく、釣り人の多くは釣りを楽しんだら町外へ帰ってしまっていました。「ツッテ西伊豆」は釣り客が釣った魚を「サンセットコイン」で買い取ることで、釣り客が町へ立ち寄り、食事や温泉・お土産の購入などを楽しむきっかけをつくります。


(※1):2019年12月に静岡県が発表した推計人口年報では、西伊豆町の老年人口割合は県内トップの50.96%。

(※2):釣った魚はサンセットコインとの交換以外に、西伊豆町の宿や飲食店に持ち込んで料理していただくことも可能です。

(※3):提携線の船長たちが品質保持についてレクチャー・サポートしてくれます。



■ツッテ西伊豆について

釣り人や観光客が提携する遊漁船で釣った魚を、西伊豆産地直売所「はんばた市場」で電子地域通貨「サンセットコイン」と交換する(買い取る)取り組みです。提携船や釣った魚を料理してくれる店、サンセットコインの利用可能店舗などの詳細は、ツッテ西伊豆紹介ページよりご確認ください。

ツッテ西伊豆紹介ページ: https://hanbata.com/tsuttenishiizu/



■はんばた市場について

2020年5月22日に漁港にオープンした産地直売所で「はんばた」とは「浜端」が訛った西伊豆の方言です。獲れたての鮮魚、朝採れ野菜、地域産品などの地産地消推進や、地域外販路の開拓などを目的とし、西伊豆町が店舗を建設。地域の生産者組合が運営管理をしています。



■釣りアンバサダー 兼 ツッテ編集長 中川めぐみについて

グリー・電通で新規事業の立ち上げ、ビズリーチで広報などに関わった後、「釣り×地域活性」事業で2018年に独立。釣りを通して日本全国の食、景観、人、文化など地域の魅力を伝えるメディア「ツッテ( https://tsutte.jp/ )」を運営。各地で釣りや漁業を切り口にした観光コンテンツ企画やPR、講演などを行う。漁業ライター、水産政策審議会委員、水産女子の元気プロジェクトメンバー(水産庁)も務める。

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