精神障がい者施設利用者対象音楽祭イベント 『2012　ぽこ あ ぽこ 音楽祭』のお知らせ

医療法人聖和錦秀会　阪本病院(所在地：大阪府東大阪市、理事長：籔本 秀雄)は、東大阪にある精神デイケア施設、作業所、社会復帰施設等の利用者を出演者とする音楽祭イベント『2012　ぽこ あ ぽこ 音楽祭』を2012年(平成24年)3月11日、東大阪市布施で開催します。
(“ぽこ あ ぽこ”とはイタリア語で“少しずつ”という意味です。)


2.イベントの内容
東大阪市の精神デイケア通所者の方を中心に、音楽で自己を表現できる場を提供します。音楽というツールを通して、東大阪市の精神障がい者の方の中に豊かな表現方法を持っている人がいるということを地域の方に知ってもらいたいと思います。
キャッチフレーズは以下の通り。
「音楽がしたいねん　音楽ができるんや　音楽を通して　みんなと仲良くできるねん」


3.本イベント開催の目的
-精神障がいという病気について知ってもらいたい-
精神障がいで最もポピュラーな統合失調症という病気は、100人に1人が発症するという非常に“よくある”病気です。けれども、私達は精神障がいに関心を持って、誰かの意見を読んだり、言ったりすることはあるかもしれませんが、実際の彼らの姿については見えていないのではないかという危惧を常々持っていました。

-音楽を通して地域の人々と交流-
地域の方に、同じ地域の住人としての彼ら彼女らを知ってもらう、そのツールとして音楽を用いるというのがこのイベントを開催する第一の目的です。
主催者である阪本病院は、戦前より東大阪の地に構える歴史のある精神科病院です。ずっと地域と密接に結び付いてきたからこそ、精神障がい者と地域と、そして精神障がい者が通所する施設との仲立ちをすることが、その一つの役割であると考えてきました。今回のイベントを成功させることによって、それぞれの立場の垣根を越えて、利用者、地域、施設との間により良い関係が築いていけるのではないかと考えています。

音楽について言えば、精神デイケアのプログラムの中でも人気があって、活気のある分野です。楽器を演奏できる方もたくさんいらっしゃいますし、中にはプロ並みの腕前を持つ方もいます。よく音楽は国境を超えるなどといいますが、音楽は、私達の間にある見えない国境を越えるのに最もふさわしいツールであると考えております。


4.イベントの詳細について
(ア)開催日時
2012年(平成24年)3月11日(日)
13:30～15:30(2時間)

(イ)開催場所
クレアホール・ふせ　ホール
東大阪市足代北2-1-13-101
TEL：06-6618-0216

(ウ)出演者
東大阪の精神デイケア、作業所(通所型施設・事業所)、生活訓練施設(相談支援・地域活動支援センター)等を利用されている精神障がい者の方

(エ)観客対象
地域の方(布施周辺)、施設関係者、施設利用者

(オ)申し込み方法・費用
当日直接会場までお越しください。費用は無料です。(来場者多数の場合は、入場制限させていただくこともあります)


5.ワークショップについて
イベントの音楽的質の高さを確保するため、出演希望者は、今年の10月から阪本病院で開催される月一回のワークショップに参加していただきます。そこで、大阪で活躍されているシンガーソングライターの「ひきたま」さんより音楽的指導(ボイストレーニング)を受けていただきます。
ワークショップの開催日は、10月から毎月第三金曜日なので、10月21日、11月18日、12月16日、1月20日、2月17日になります。時間は15:00～16:30。場所は阪本病院内ふきのとう会議室です。


6.「ひきたま」さんについて
アフリカの民族楽器カリンバ、コラを弾きながらうたう、異色のシンガーソングライター。
学生の頃からバンド活動を始め、独学でうた、作詞作曲を学ぶ。後、1989年より、矢野 誠に師事。日本語による『うた』づくり等を学ぶ。かたわら、「AN MUSIC SCHOOL京都校」で、亀渕 友香に発声、ヴォーカルを学ぶ。
現在、関西中心にライブハウス、ホール、エスニックレストラン、ギャラリー、美術館、民族学博物館、神社、行政イベント等でソロまたは自身のユニットであるドゥンドゥンサラサとともに演奏活動、他ジャンルとの五感を駆使したコラボレーション(特に舞踏)など幅広く活動している。
「ひきたま」さんホームページ： http://www1.odn.ne.jp/hikitama/


7.阪本病院について
1892年(明治25年)設立の歴史ある精神科病院です。東大阪市の現在の場所へは1930年(昭和5年)に移ってきました。
その他詳細については当院ホームページをご覧下さい。
http://www.smhc.or.jp/