プレスカンファレンス 2019/2020  KEBAにとって高成長した事業年度  成功の10年を振り返って  2019/2020年度業績報告

KEBA Japan株式会社(所在地:東京都)は、2020年6月25日にプレスカンファレンスを行いましたのでご報告します。


リンツを拠点とするKEBAグループの収益は、前年度の3億400万ユーロから、3億7,350万ユーロに増加いたしました。

売上高が7,000万ユーロ増加し、収益が23%増加したことで、KEBAグループは過去最高の収益を再び達成いたしました。過去5年間の平均年間成長率(CAGR)は14.5%です。2018年12月下旬よりKEBA傘下となったKEBAインダストリアルオートメーションジャーマニー(旧LTI Motion)は、3億7,350万ユーロの年間総収益に含まれています。国際事業のシェアは約88%と変化はなく、総輸出のうち66%はオーストリアを除くEU諸国、16%はアジアへ輸出されました。


●2019/2020

KEBAグループ(百万ユーロ):373.5

総従業員数       :1732

研究開発費       :16.6%

国際事業シェア     :88%


●2018/2019

KEBAグループ(百万ユーロ):304

総従業員数       :1750

研究開発費       :16.3%

国際事業シェア     :88%


●2017/2018

KEBAグループ(百万ユーロ):253.6

総従業員数       :1130

研究開発費       :16.4%

国際事業シェア     :87%


●2016/2017

KEBAグループ(百万ユーロ):193

総従業員数       :1036

研究開発費       :20%

国際事業シェア     :87%


KEBAのようなテクノロジー企業にとって、研究開発は非常に重要な役割を担っており、KEBAの将来の成功及び市場における技術的地位の基礎として機能します。したがって、KEBAグループは収益の大部分を毎年研究開発費に充てております。

昨年、研究開発への投資は約5,000万ユーロから6,200万ユーロに増加いたしました。KEBAグループの総従業員数は1,730人と横ばいでした。



■不安定な状況下での数週間

KEBAでは、深刻化している中国での状況を受け、従業員を保護し、生産レベル及び顧客サポートを可能な限り維持することを目的に、コロナ対策本部を1月に立ち上げました。

早期の広範囲にわたる対策と、従業員の驚くべき献身的な努力により、ロックダウン中もすべての生産拠点で継続的に生産・納入を行うことが出来ました。中国でのみ、現地政府の要請により、3週間の操業停止を行いました。

海外出張が制限されている現状において、KEBAは世界中の支店から利益を得ています。我々の専門チームは、現場でお客様にサービスを提供できる独立性を持っています。更に、お客様やパートナーと円滑にコミュニケーションを取るためのデジタルオプションも充実しています。全ての事業部がウェビナーを開催しており、非常に多くの方に参加して頂いております。リンツ本社では、インダストリアルオートメーションビジネスの為の展示ブースが設置されました。ライブ中継を通して、KEBAのエキスパートたちは世界中のどこにいてもお客様や見込み客に対応することが出来ます。これにより、KEBAは渡航制限や各展示会のキャンセルがあるなかでも積極的に市場にサービスを提供することを可能にしています。しかし、現在の渡航制限は、社内インフラプロジェクト(IT等)やオーストリアからのサポートを必要とするお客様との大規模プロジェクトに於いては障害となっています。

多くの国で輸送や移動の制限が課せられ、また供給部門では多くの工場が閉鎖されているという状況下でサプライチェーンを維持することは、数週間にわたり大きな課題でした。しかしながら、KEBAは全ての義務を果たし、お客様への供給を中断することなく行うことが出来ました。

オーストリアだけでも、500人以上の従業員が数週間にわたって在宅勤務を行いました。モバイルで独立した業務が企業文化の中核であり、また、フラットなヒエラルキー組織に支えられているということは会社にとって大きなメリットをもたらすことが証明されました。

オーストリアでは、5月以降従業員の約3分の1が勤務時間を短縮しています。



■事業部門

ドイツのドライブテクノロジー企業であるLTIモーションを買収し、(現在はKEBAインダストリアルオートメーションジャーマニーの名で運営されています)グループのビジネスに新たな一面をもたらしました。銀行部門及び物流部門もまた、現在では共通のビジョンを共有しています。

3つの事業部門は以下の通りです:

● インダストリアルオートメーション

● ハンドオーバーオートメーション

● エナジーオートメーション


●インダストリアルオートメーション

本事業部門では、機械装置やロボットのハードウェアやソフトウェアを用いた自動化ソリューションの開発・生産を行っております。ソリューションは運転制御から安全工学、駆動技術まで多岐にわたります。

これは機械装置・ロボット関連の多くの専門市場で活用されています。


●ハンドオーバーオートメーション

本事業部門では、物理的な世界とデジタル世界の間で商品やサービスの受渡を容易にするインテリジェントな自動化ソリューションを提供することを目指しています。これには、銀行で使用されるATMや、セルフサービスキオスクなどが含まれます。

オンラインビジネスの拡大に対応して、KEBAは郵便事業者や物流会社向けの小包機も製造しております。ドイツに拠点を置くKEBAの子会社であるKEMASのハンドオーバーソリューションは、鍵管理、フリート管理、ツールロジスティクス、ランドリー管理などの分野で大きな役割を果たしています。

これらのハンドオーバーシステムは、アイテムを安全に保管し、その処分と転送を自動化します。


●エナジーオートメーション

エレクトロモビリティは10年以上に渡り、KEBAのサービスの柱となっています。KEBAは、電気自動車のスマート充電ソリューションの分野ではパイオニアであり、トッププロバイダーの一社です。我々がウォールボックスと呼んでいる充電ソリューションは、電気自動車を安全かつ確実に充電できるだけではなく、様々なインターフェースを介して多様なシステムと接続させることが可能です。

本事業部では、ヒートポンプやバイオマスヒーター用の加熱用制御装置も製造しています。



■成功の10年を振り返って

過去10年間で、KEBAは9,200万ユーロから3億7,350万ユーロへと収益を4倍に伸ばしています。

過去10年間の平均年間成長率(CAGR)は約15%、従業員数はほぼ1,000人増加しています。

この成長は、研究開発への一貫した投資及びその結果として生まれた製品やソリューションがあったからこそ可能になったのです。平均17%の研究開発費が表しているように、KEBAは長年にわたり研究開発への大規模な投資を行ってまいりました。

また、新たにエナジーオートメーション事業部が設立されました。

加えて、新規子会社の設立や買収により、この10年間で当社の国際的な知名度を大幅に向上させることができました。国際事業のシェアが80%から約88%へと上昇致しました。

2013年には、ベンディングマシンの自動化システムに特化したオランダのDELEM社を買収致しました。

2016年には、ハンドオーバーソリューションのエキスパートであるドイツのKEMAS社を買収、2018年にはKEBA史上最大規模の買収となるLTIモーショングループ(ドイツに本社と3つの支社、スイス、イタリア、中国に支社を持つ)の買収を完了致しました。

上海のKEBA支店を拡張し、2019年に新本社を開設しました。中国におけるKEBAの存在感は、済南に支店を開設したことによりさらに強くなりました。現在では、中国全土6か所にオフィスを構えています。

長年にわたり、イタリア、オランダ、日本、韓国、インドに新たな支店を開設し、ドイツ、チェコ、ルーマニア、トルコ、中国、米国の既存の支店ネットワークに統合することで、市場でのプレゼンスを拡大してまいりました。

リンツのビジネスパークにある新社屋に加えて、2013年にはリンツ工業地帯に第二の生産拠点を建設致しました。これに続き、リンツに2か所の小規模生産拠点を建設致しました。

現在では、KEBAはオーストリア、ドイツ、オランダ、中国計8つの生産拠点を有しています。



■展望

現時点で一般的な見通しを出すのは、かなり難しい状況となっております。ロックダウン解除後、市場の動向に大きく左右されます。消費が再び回復することが最重要であり、それにより業界への投資意欲が再び高まっていきます。また、パンデミックがヨーロッパや世界的にどのように広がっていき、どのような結果をもたらすかは分からないため、不確実性も非常に大きいです。

KEBAは、現在のグローバル経済の中で、事業部門の幅広さと多様性から常に恩恵を受けてきました。インダストリー4.0、AI、革新的なハンドオーバーソリューション、e-モビリティなどの分野に焦点を当てることで、KEBAは明日の世界に向けた計画を立てています。もう一つの重要な要素は、KEBAの国際化であり、これは20年前から積極的に推進してきたものです。国際化戦略のおかげで、我々は世界中の数多くの国に支店を持ち、お客様との距離を縮め、ローカルレベルでのオペレーションを可能にしています。


CEO


Gerhard Luftensteiner CEO KEBA

下記URLから記者会見の写真をご覧いただけます。

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(C) KEBA 2020

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