清里フォトアートミュージアム(K・MoPA)開館25周年 「2019年度ヤング・ポートフォリオ展」を7月1日開催  ~世界の若手写真家による136点に新たな時代を託す~

清里フォトアートミュージアム(所在地:山梨県北杜市、略称 K・MoPA=ケイモパ)は新型コロナウイルス感染防止のため開催を見送っていた「2019年度ヤング・ポートフォリオ展」を、7月1日より開催いたします。


エリザベス・ハウスト《思いやり》2016(C)Elizabeth Haust


本年はK・MoPA開館25周年にあたります。当初は、開館記念日(7月9日)に併せて館長であり写真家である細江英公の回顧展を準備しておりました。しかし、世界中が困難に直面する現在、発表の場を失い苦闘する、世界の若手写真家たちの情熱の灯火を絶やさないことが、K・MoPAにできる最善のことと判断しました。

そこで細江英公展を来年に延期、「2019年度ヤング・ポートフォリオ展」を開館25周年の夏に公開することにより、若手写真家たちに新たな時代を託すことといたします。



■開催概要

展覧会名:2019年度ヤング・ポートフォリオ展

会期  :2020年7月1日(水)~11月8日(日)

休館日 :毎週火曜日、但し8月は無休 *祝日は開館

会場  :清里フォトアートミュージアム

所在地 :山梨県北杜市高根町清里3545-1222

開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)

     *ただし、8月は10:00~18:00(入館は17:30まで)

入館料 :一般 800円 学生600円 高校生以下無料

     家族割引 1,200円(2名~6名様まで)

     *当面の間、団体の受入れは休止


<交通のご案内>

車にて:中央自動車道須玉I.C.または長坂I.C.より車で約20分

JR  :中央本線小淵沢駅にて小海線乗り換え 清里駅下車、車で約10分



■展示内容の詳細は、当館ホームページの「現在の展示」 https://www.kmopa.com/?cat=6 をご覧ください。



●文化貢献活動、ヤング・ポートフォリオ(YP)とは

K・MoPAの基本理念の中でもっとも重要な活動は、開館以来四半世紀にわたり継続しているヤング・ポートフォリオ(YP)です。YPは「写真を通じて世界の青年を育てる」文化貢献活動です。毎年一回、世界の35歳までの写真家の作品を公募。第一線で活躍中の3人の写真家に選考委員を委嘱、優れた作品を厳選し、後世に遺すためにパーマネント・コレクションをしております。世界でも類を見ない活動として、今やYPは国境を越え、若手写真家の登竜門となっています。これまで世界77カ国の約1万人、13万点以上の応募作品の中から、46カ国、約802人による6,241点の作品を永久保存しています。



●2019年度ヤング・ポートフォリオ展

当館が毎年開催してきたヤング・ポートフォリオ(YP)展も、25回目を数えました。本展では、東欧、アジア全域から日本まで、2019年度に応募された22カ国、152人の3,848点から厳選された、22人による136点のプリントを一挙に公開します。



■2019年度ヤング・ポートフォリオ展 データ

選考委員  :川田喜久治、都築響一、細江英公(館長)

作品募集期間:2019年4月15日~5月15日

応募者数  :152人(世界22カ国より) 応募点数:3,848点

購入者数  :22人(国内10人・海外12人/8カ国・二重国籍を含む)

       日本/マレーシア/ベラルーシ/中国/韓国/

       台湾/ポーランド/ロシア

購入点数  :136点(全作品を展示いたします)

●1995年度から2019年度までに作品を収蔵した作家の総数:802人(46カ国)6,241点



■特別展示

1) 2019年度YPに加えて、その選考にあたった3人の写真家が青年(YP)期に制作した作品を展示いたします。川田喜久治(5点)、都築響一(5点)、細江英公(館長/5点) *すべて当館蔵


2) さらに本年は、開館25周年を記念して過去の偉大な写真家の青年(YP)期の作品も展示いたします。 *下記はすべて当館蔵

(1)7月1日(水)~8月31日(月)  ウィリアム・クライン (10点)

(2)9月2日(水)~10月5日(月)  ロバート・フランク (10点)

(3)10月7日(水)~11月8日(日) アンドレ・ケルテス (10点)


YP作品は、若い写真家の生きた証そのものです。すぐれた芸術家は、青年期に自己の個性を確立し、生涯の代表作を生み出し、新たな時代を切り拓いてきました。K・MoPAは、芸術における青年の価値を世に問い、彼らが作品に込めた生命の息吹を感じていただきたいと思っています。



●緊急事態宣言下に動画とデータベースを公開

本年4月の緊急事態宣言下、当館は、ホームページを通じて写真の世界に触れ、楽しんでいただけるよう、展覧会場の動画を作成し、また、1995年~2019年度ヤング・ポートフォリオにより収蔵した全作品を閲覧できるデータベースを公開しました。宣言が解除された現在も、多くの方々に“ヴァーチャル美術館”を楽しんでいただけるよう、引き続き下記を公開中です。


1.「2019年度ヤング・ポートフォリオ展」の全作品を画像で公開中

https://kmopa-yp.com/ (収蔵年度で探す→2019)

本展の全作品を当館ホームページ内データベースで公開中


2.「2019年度ヤング・ポートフォリオ展」の展示風景を3本の動画にまとめ公開中

https://www.kmopa.com/?cat=23

本展の展示風景のほか、過去に制作した映像もお楽しみください


3.開館以来25年継続したヤング・ポートフォリオ収蔵作品を公開中

https://kmopa-yp.com

当館が四半世紀にわたり収蔵した、世界の若手写真家の作品を閲覧ください。時代や世相の変化、文化の多様性、作家の個性など、自由に感じていただければと思います。



●コロナ危機への対応と、新しい公募のかたち ~データとプリントのハイブリッド~

公募「ヤング・ポートフォリオ」は、1995年以来、世界中から清里に郵送されるプリントによる選考を行ってきました。しかし2020年度YPの募集を開始する4月を前に、126の国と地域で空輸が停止され、従来の方法を続行することは不可能となりました。そこで当館は、データ作品の募集システムを導入すると同時に、郵送が可能な国からは、これまで通りプリントの応募を受付けました。データとプリントの双方を募るハイブリッド化に着手した結果、2020年度YPの応募人数は昨年より増加、新たな国からの応募もあり、困難な状況にあっても真摯に写真と向き合う、若手写真家たちの熱い思いを感じました。


●新型コロナウイルス感染予防に関する当館の取り組み

当館ホームページの下記項目をご覧ください。

NEWS: https://www.kmopa.com/?cat=4

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