舞踏とコンテンポラリーダンスの融合『そこに生きる記憶の遺跡』パリ・ケルンでの初ヨーロッパツアー実現へ、クラウドファンディング実施中

    舞踏家・南阿豆 × コンテンポラリーダンサー・水越朋 【初の単独ヨーロッパ公演】異なる身体が響き合う新作『そこに生きる記憶の遺跡』

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    2025年11月6日 12:00

    舞踏家・南阿豆とコンテンポラリーダンサー・水越朋が共同創作した新作『そこに生きる記憶の遺跡』が、2025年12月、フランス・パリとドイツ・ケルンで上演される。本作は舞踏とコンテンポラリーダンスの融合であり、二人の異なる身体感覚が交わることで、言葉では届かない“身体の記憶”を世界へ発信。このツアーを実現するために、現在、MotionGalleryにてクラウドファンディングを実施中だ。

    欧州2都市ツアーへ──文化を越えた“身体の対話”を

    【20年の探求が導く新たな挑戦】
    2005年、芸術身体研究所にて舞踏と出会って以来、独自の身体表現を探求してきた舞踏家・南阿豆。本作『そこに生きる記憶の遺跡』では、ダンサー水越朋との共同制作を通じ、異なる身体性を交差させ、舞踏の本質に迫ることで新たな表現を模索。

    【古着が語る“記憶の風景”】
    舞台には古着を用いたインスタレーションを展開。誰かが纏った衣が過去の痕跡として立ち上がり、踊る身体と共鳴する。「言葉では伝えられないものを、身体を通して感じてほしい」と南阿豆は語る。

    【初の欧州単独ツアー、ケルンとパリで公演】
    これは彼女にとって初の欧州単独ツアーであり、また舞踏というジャンルが今なお世界の舞台で新たな価値を放つことを示す挑戦でもあります。公演は2025年12月5日にケルン、12月11日にパリで実施予定。両地でワークショップも行われる。

    【身体を通して人と世界をつなぐ】
    戦後日本に生まれた舞踏は、時代や文化を越えて“生の本質”を問い続けてきた。
    現代社会が分断や喪失を抱える今、南阿豆は、「身体を通して人と世界を再びつなぐ」 ことを目指す。

    観る人の中にも眠る“記憶”が共鳴し、舞台が終わった後も心に残る――
    そんな、「観客が共に生きる」作品の形を探り続けている。

    ワークインプログレス公演「そこにある記憶の遺跡」2025.10.22 in Japan(写真撮影:志ん弥)
    ワークインプログレス公演「そこにある記憶の遺跡」2025.10.22 in Japan(写真撮影:志ん弥)

    ■ なぜこのプロジェクトが重要なのか

    ・日本の身体表現芸術、特に舞踏・コンテンポラリーダンスは、海外での評価や発信機会が限られがちだ。本ツアーを通じて、国内だけでなく国際的な観客と接点を持つことで、新たなファン層・次世代の踊り手の育成へと繋げていくことを目指す。
    ・欧州では、身体表現を通じた哲学的アプローチへの関心が高く、今回の公演は「現代における舞踏の可能性」を世界に問う重要な機会となる。
    ・また、古着という素材を舞台美術に用いるなど、身体表現を通じて「記憶」や「痕跡」という普遍的テーマと向き合う試みが、文化・時代・国を越えた対話を生む可能性を秘めている。

    ■ クラウドファンディングで応援

    MotionGalleryにてクラウドファンディングを実施中。
    目標金額は 90万円、集まった資金は渡航費・照明・舞台美術などの制作費に充てられます。
    支援者には、限定Tシャツやポストカード、オンライン報告会参加権 などの特典を用意。

    本プロジェクトは「All in」方式で実施され、目標未達でもツアーを実施。
    より充実した公演を実現するため、観客の想いを形にしていきます。

    彼女たちの挑戦は、個人の夢ではなく、「身体を通じて文化を紡ぐ」社会的な試みです。
    ひとりでも多くの人がこのプロジェクトに関わることで、舞台を未来へ動かす力になります。
    【クラファンサイトはこちら】
    https://motion-gallery.net/projects/Vestige

    ■ プロフィール

    南 阿豆 (MINAMI Azu)

    グラフィックデザイナーとして働きながら武蔵野美術大学造形学科を卒業。2005年より舞踏を学び、身体の奥に眠る「記憶」や「生の衝動」をテーマに創作活動を続ける。独自の世界観で国内外に作品を発表。https://minamiazu

    水越 朋 (MIZUKOSHI Tomo)

    ダンサー・振付家。桜美林大学総合文化学群演劇専修を卒業。劇場やアートスペース、古民家や野外など様々な場で公演を行う。言葉やイメージによる振付やその瞬間に立ち上がる踊りなどを用いて、いま·ここで生まれるものを大切に活動する。https://www.tomomizukoshi.com

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