長谷川町子生誕百年記念『長谷川町子記念館』開館に関するお知ら...

長谷川町子生誕百年記念『長谷川町子記念館』 開館に関するお知らせ

平素は格別のご高配を賜り、篤く御礼申し上げます。

一般財団法人 長谷川町子美術館(東京都世田谷区桜新町1-30-6)では、長谷川町子生誕100年を記念して、『長谷川町子記念館(現・長谷川町子美術館の分館)』を2020年4月14日(火)にオープンする運びとなりました。

長谷川町子美術館は、長谷川町子が姉の毬子と蒐集した美術品を展示することを目的に1985年(昭和60年)に開館いたしました。漫画家の長谷川町子が建てた美術館ということで、マスコミ各社様にも大きく取り上げていただいたのですが、長谷川町子の漫画資料が展示されていると思いご来館される方々が多く、館内に急遽「町子コーナー」を設けて、長谷川町子作品や資料を展示し、これまで対応して参りました。しかしながら、スペースの都合上、これを目的にご来場される方々の満足を得る展示ができないこともあり、現在の長谷川町子美術館を町子自身がもともと考えていた目的である収蔵作品を展示する美術館の形にもどし、新たに長谷川町子美術館の分館として、『長谷川町子記念館』を建設することで、漫画家・長谷川町子の作品展示をこれまで以上により充実させることにいたしました。

新たな『長谷川町子記念館』では、町子の代表作である「サザエさん」、「エプロンおばさん」、「いじわるばあさん」の三大作品の世界観を感じていただくと同時に、長谷川町子が描いた様々な作品やその人となり、仕事の全貌がご覧いただけるように常設展示をいたします。また、企画展示室では、あらゆる角度から漫画家長谷川町子の仕事をご紹介する魅力的な企画を打ち出してゆきたいと考えております。さらに、館内には町子色満載のSHOP&CAFEも同時オープンいたします。長谷川町子の人間性や町子が生きた昭和の良さ(明るくポップで少しレトロ)が感じられる、とても居心地のよい空間です。日本初の女性漫画家である長谷川町子の功績を、後世に伝えてゆくためにも、この長谷川町子記念館が全国の方々、そして世界中の方々に愛していただけるように、スタッフ一同努めてまいります。


『サザエさん』第1巻表紙原画


『エプロンおばさん』第1巻表紙原画


『いじわるばあさん』第1巻表紙原画


館名    : 長谷川町子記念館

所在地   : 東京都世田谷区桜新町1-30-6

        *長谷川町子美術館、向かい側。

開館日   : 2020年4月14日(火)

開館時間  : 午前10時~午後5時30分(ご入館は午後5時まで)

休館日   : 毎週月曜日(祝日の場合は、翌日)、展示替期間、年末年始

お問い合わせ: 一般財団法人 長谷川町子美術館 TEL/03-3701-8766

公式サイト : http://www.hasegawamachiko.jp/



■長谷川町子記念館

<外観>

地上2階

・敷地面積=1215.69平方メートル

・建築面積=602.99平方メートル

・延床面積=1266.25平方メートル


長谷川町子記念館 *2019年10月31日現在


<長谷川町子記念館 1階>

ロビー/ショップ/カフェ

このスペースは、だれでも自由にお入りいただける自由な空間です。椅子に座ってお茶を飲むのもよし、ショップのグッズをながめるもよし、長谷川町子の本を読みふけるもよし、だれもがおもいおもいに時間を過ごすことができる空間です。


常設展示室[町子の作品]

長谷川町子の代表作である「サザエさん」、「エプロンおばさん」、「いじわるばあさん」の世界観を、データと書籍の双方向からご覧いただけます。他にも、「絵本」や「ぬりえ」など、小さなお子様も楽しんでいただけるコーナーです。


<長谷川町子記念館 2階>

常設展示室[町子の生涯]/企画展示室

長谷川町子が描いた様々な作品やその人となりと、仕事に関する資料などをご覧いただけます。


<お問い合わせ>

一般財団法人 長谷川町子美術館/長谷川町子記念館

〒154-0015 東京都世田谷区桜新町1-30-6

TEL:03-3701-8766


【画像挿入予定箇所:桜新町】

【画像挿入予定箇所:街頭フラッグなど装飾されたサザエさん通り】



■長谷川町子記念館/企画展 長谷川町子生誕百年記念

 「長谷川町子の漫画創作秘話」企画展 開催のお知らせ

開催期間:2020年4月14日(火)~6月28日(日)


一般財団法人 長谷川町子美術館(東京都世田谷区桜新町1-30-6)では、長谷川町子生誕100年を記念して、2020年4月14日(火)から同年6月28日(日)まで、『長谷川町子記念館(現・長谷川町子美術館の分館)』2階企画展示室にて、企画展「長谷川町子の漫画創作秘話」を開催します。

長谷川町子は約半世紀におよぶ漫画家活動において常に第一線を走り続け、数々の作品を生み出しました。雑誌の連載から始まり、新聞連載、自らが興した姉妹社から単行本の制作出版、絵本作りなど、その仕事は多岐に渡ります。町子はこれらの作品をどのように作り上げていったのでしょうか?その背景を、代表作「サザエさん」を中心に漫画の創作過程を追いながら、作品に込められたこだわりとその心情、苦悩なども織り交ぜて、長谷川町子の漫画創作の秘密をご紹介いたします。



■展覧会の構成(企画)

【第1章 漫画家になるまで】

幼少期を福岡で過ごした町子は勝ち気な少女で、不自由のない暮らしの中のびのびと育ちました。絵を描くことが大好きで1日にノートを何冊も描きつぶし、数々の絵画コンクールで受賞しています。じっと大人を観察しては、知らず知らずのうちに絵のモデルにしていました。当時人気の漫画「正チャンの冒険」や「のらくろ」などとの出会いは、町子のその後の人生に大きな影響を与えています。

父親の死を機に一家で上京、14歳で「のらくろ」の作者・田河水泡の弟子となり、15歳で漫画家デビューした町子。初期の作品には当時活躍していた作家の影響が如実に見受けられます。師・田河水泡はもちろんのこと、特に兄弟子の倉金章介においてはキャラクターや技法など様々な類似点が見られます。町子の代表作「サザエさん」が誕生するのはデビューから約10年後ですが、この間に描かれた作品からは、その後の「サザエさん」を想起させる作品がいくつも見られます。

この章では当時の漫画や雑誌、スケッチブックなどから町子の少女時代を振り返るとともに、「サザエさん」誕生以前の初期の作品をご紹介します。これらをご覧いただくと戦後に誕生し人気を博した「サザエさん」は突如として生まれた作品ではなく、それまでの積み重ねによって徐々に自分らしさを確立していく中で誕生した作品であることがわかるでしょう。


町子のデビュー作「狸の面」


【第2章 町子の漫画づくり】

町子は自身の経験や家族、好きな歌舞伎や映画などといった身近な題材からヒントを得て、漫画のアイデアを練りました。草稿を見ると同じテーマで何パターンも考察し、納得のいくまで丁寧に作品と向き合う姿勢が見られます。そして美しい描線は年月を重ねるごとにいっそう洗練され、わずかな線で個性や性格まで表すようになっていきます。服装や道具、背景などは細部まで丁寧に描き込まれ、当時の世相や暮らしぶりをよく伝えています。

その一方で、創作活動は必ずしも順風満帆ではありませんでした。華々しい活躍の裏では締め切りやテーマに頭を抱えることも多く、体力的にも精神的にも追い詰められた町子はたびたび体調を崩し、その都度休載を余儀なくされました。ときには病床でペンを走らせたこともあったようです。その苦悩を漫画の中に自分自身を登場させることで表現することもありました。

この章では実際に使用していたペンやインクなどの道具や、草稿、漫画原画などを交えながら、町子の漫画創作の秘密に迫ります。


サザエさんの原画


【第3章 単行本の出版】

町子が多忙な連載と並行しておこなっていたのが、単行本の制作です。町子の作品は、三姉妹で立ち上げた「姉妹社」から全て出版することで、編集や装幀に至るまで納得がゆくまで作り込むというこだわりを見せています。単行本化する際に生じたコマのサイズの変更にともない、連載時の漫画原画に自らハサミを入れ、切り貼りし、再度原稿を作り直したり、まったく新しく描き起こしたりと、本作りにおける町子の情熱は計り知れないものがあります。表紙やタイトルデザインにも様々な工夫が施され、基本単色の四コマ漫画では表現しきれなかった色彩豊かな表現を可能にしています。水彩絵具やポスターカラー、色鉛筆などの他に、色紙を貼り合わせたコラージュ的な技法なども駆使し、ポップで洗練された町子ならではのカラーを作り上げています。

この章では単行本の編集作業を追うとともに、当館で収蔵する町子の単行本とその表紙原画が一堂に会します。町子が実は多彩な色の使い手だったこともこの章でご覧いただけるでしょう。


『サザエさん』第1巻表紙原画


■開催概要

展覧会名  : 長谷川町子の漫画創作秘話

開催場所  : 長谷川町子記念館2階 企画展示室

        (東京都世田谷区桜新町1-30-6)

開催期間  : 2020年4月14日(火)~6月28日(日)

開館時間  : 午前10時~午後5時30分(ご入館は午後5時まで)

休館日   : 毎週月曜日(祝日の場合は、翌日)、展示替期間、年末年始

お問い合わせ: 一般財団法人 長谷川町子美術館 TEL03-3701-8766

公式サイト : http://www.hasegawamachiko.jp/

取材依頼・商品に対するお問い合わせはこちら

プレスリリース配信企業に直接連絡できます。