<自転車の安全利用促進委員会レポート>暗い夜道の運転でも正し...

<自転車の安全利用促進委員会レポート> 暗い夜道の運転でも正しい自転車利用で事故ゼロを目指す! 大阪府立三国丘高等学校(定時制)にて 『自転車の交通安全教室』を開催しました

自転車のルール・マナー等の正しい利用方法や安全安心な自転車の選び方、メンテナンスの重要性を啓発する自転車の安全利用促進委員会と一般社団法人自転車協会は、2019年7月19日(金)に大阪府立三国丘高等学校にて、定時制に通う全校生徒86名を対象に自転車の交通安全教室を開催いたしましたので、ご報告いたします。


講演する谷田貝氏


定時制に通学する学生は授業時間の都合上、夜道での自転車利用が多いこともあり、より自転車利用に注意する必要があります。今回開催した自転車の交通安全教室では、自転車文化センター学芸員の谷田貝 一男(やたがい かずお)氏が、大阪府の最近の自転車事故や特徴を解説、併せて大阪府の自転車事故データや、生徒が加害者になる可能性・加害者になってしまった後の生活への影響、自転車製品の安全性(BAAマークについて)等を講演しました。


大阪府は自転車による事故件数が全国の中でも多い都道府県です。なかでも中学生の通学時の自転車事故件数は全国13位、高校生の通学時自転車事故件数は8位となっており、全国に比べても通学時の自転車事故が多い都道府県といえます。(2017年、自転車の安全利用促進委員会調べ)

近年、中高生が通学中に自転車事故に遭い、被害者になるだけではなく、加害者になってしまうケースが多く発生しています。それ以外にも、スマートフォンやイヤホンなどの“ながら運転”での事故も話題になっていることから、自転車の交通安全指導の必要性が非常に高まっています。


交通安全教室の中で、谷田貝 一男氏は危険運転の動画や事故事例などを用いながら、「自転車事故を起こさない・加害者にならないためには、どうして自転車事故を起こしてしまうのかをきちんと考えることが重要です。また暗い時間帯に自転車に乗る前には、必ずライトが点灯するか、リフレクターがついているか確認しましょう。また、中高生の自転車事故の中には自転車の車体が原因となった事故もあります。通学用の自転車はBAAマークなどの安全マークが付いた自転車を選ぶと安心です。」と話しました。



【参加した生徒の感想】

・普段車道でなく歩道を走ってしまっているので、今日の話を聞いて車道を走ることを心掛けようと思った。

・暗い道でライトをつけておらず、転倒したことがある。その時は擦り傷で済んだが、改めてライトを点けて走行することの大切さを知ることができた。


講演する谷田貝氏

講演の様子



■参考資料

<自転車の安全利用促進委員会とは>

自転車の安全利用促進委員会とは、一般社団法人 自転車協会の協力を受け、安全安心な自転車利用のための啓発活動を行う団体です。自転車の利用者の方々に快適な自転車生活を送って頂くため、購入時に知っておくべき自転車の選び方から購入後のメンテナンス、正しいルール・マナーなどの情報発信を行っています。また、活動の一環として教職員や学生を対象とした、自転車通学指導セミナーも全国で開催しております。



<BAAマークとは>

BAAマークは、一般社団法人自転車協会が制定し、同協会が定める自転車安全基準に適合した製品に貼られています。BAAマークの自転車安全基準は全部で約90項目もあり、安全・安心な自転車の目印として認知されています。



<講師略歴>

谷田貝 一男(やたがい かずお)氏

一般財団法人日本自転車普及協会 自転車文化センター 学芸員

自転車の利用状況や道路環境等について各地で現地調査を行うことから事故の発生原因を研究し、その結果に基づいた安全指導法に関して執筆、講演、テレビ新聞等を通じて広報活動を行っている。

【主な著書】

「どんどん進化する!自転車の大研究―しくみ・歴史から交通ルールまで」PHP研究所

「自転車のルールとマナー (安全に楽しく乗ろう!自転車まるわかりブック)」教育画劇

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