イマジオム、3次元ビットマップCAD「StereoCooker」に関わる事業を本格化

    サービス
    2004年6月10日 15:00

    報道関係者各位
    プレスリリース                      2004年6月10日
                              株式会社イマジオム
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      3次元ビットマップCAD「StereoCooker」に関わる事業を7月から本格化
    コンピュータの性能向上を見込み、新しいエンジニアリングの普及を目指す
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    株式会社イマジオム(茨城県日立市、代表取締役:高木太郎)は、2004年7月
    中旬より、3次元ビットマップCAD(商品名:StereoCooker)の開発・販売と、
    それを活用するものづくり支援サービスの提供を本格的に開始します。
    自動車産業・機械産業だけでなく、医療・教育・学芸・アート・ホビーなどの
    幅広い分野から、ユニークなビットマップエンジニアリングを利用することが
    できるよう、製品とサービスを整備して行きます。また事業の本格化に伴い、
    代理店も募集します。

    ■ビットマップエンジニアリング
    写真やイラスト・マークなどの画像データは「2次元ビットマップデータ」と
    呼ばれ、積み重なったX線CT(断層撮像装置の一種)データは「3次元ビットマッ
    プデータ」と呼ばれます。
    ビットマップデータと従来のCADデータ(B-repデータ)の間の互換性は非常に
    乏しい上、3次元ビットマップデータは一般に巨大で、中には数ギガバイトに
    及ぶものもあります。そのため従来は「ビットマップデータは、エンジニアリ
    ングの役に立たない」とする考え方が多くありました。

    しかし最近になって、コンピュータの急速な低価格化と性能向上により、巨大
    な3次元ビットマップデータを使いこなすことができるようになってきました。
    ビットマップデータとB-repデータは、それぞれ一長一短を持っています。そ
    のためこれまでのCADエンジニアリングでは難しかったことが、ビットマップ
    データを使うエンジニアリング(ビットマップエンジニアリング)では簡単に
    できることもあります。そのような例として、次のようなことが挙げられます。
     1.自然物や美術作品の形状をX線CTなどでデータ化し、これをもとに製品
       の形状を設計する。
     2.写真やイラスト・マークをもとに、消費者ごとに異なるオリジナル製品
       の3次元形状を自動作成する。
     3.表面に複雑な凹凸がある形状や、内部がハニカム構造やトラス構造に
       なっている形状を作成する。
     4.「位相最適化法」と呼ばれる手法により、構造の強度を変えずに重量を
       最少にする部材形状を求める。
     5.段取りに基づいてX線CTデータや画像データを計測し、対称軸や流路幅
       などの設計パラメータを取り出す。

    イマジオムは、向こう5年間でコンピュータの価格性能比が現在の10倍に高ま
    れば、ビットマップエンジニアリングがCADエンジニアリングと同等の実用性
    を獲得すると見ています。応用分野としては、X線CTやラピッドプロトタイピ
    ング(積層造形装置)も活用し、次のような分野を見込んでいます。
     1.自動車産業(自動車、車載機器など)
     2.機械産業(流体機器、ロボットなど)
     3.医療(画像分析、模型製作、医療器械、義装具など)
     4.教育・学芸(画像分析、形状評価、材質評価、模型製作など)
     5.アート・ホビー(意匠デザイン、カスタム品製作、複製品製作など)

    ■3次元ビットマップCAD「StereoCooker」
    「3次元ビットマップCAD」とは、3次元ビットマップデータをメインデータと
    する、新しい発想によるCADのことです。世界初の3次元ビットマップCADであ
    るStereoCookerは、次のような特長を持っています。
     1.巨大な3次元ビットマップデータを快適に扱うためのテクノロジを備え
       ている。
     2.さまざまな用途へのカスタマイズ要求に応える、高いフレキシビリティ
       を備えている。
     3.オペレータの負担を軽減するための、強力な自動処理メカニズムを備え
       ている。
    StereoCookerにはさまざまな機能が用意されており、ユーザは必要な機能を自
    由に選択することができます。そのため価格は、選択した機能によって大きく
    変わります。これまで200万円から1000万円の価格帯の機能セットが多く出て
    います。イマジオムでは、今後も新機能の開発を続け、またユーザからの要望
    による受託開発にも応じます。

    ■イマジオムの事業
    StereoCookerに関わる事業(開発・販売と、それを活用するサービス提供)は、
    これまで株式会社日立製作所が行ってきました。大型の産業用X線CT装置メー
    カである日立製作所は、これまで自動車産業や機械産業を主なターゲットとし
    て事業を展開していました。今回「ビットマップエンジニアリングを早期に普
    及させ、X線CT装置の売り上げに結び付けたい」とする日立製作所の思いと、
    「ビットマップエンジニアリングの可能性を、ボリュームゾーンにまで広げた
    い」とするイマジオムの思いが一致したことから、StereoCookerの事業の一部
    をイマジオムが引き受けて実施することで合意するに至りました。

    イマジオムが7月から本格的に行う事業は、次のとおりです。
     1.StereoCookerの開発・改良
     2.StereoCookerの販売・サポート
     3.StereoCookerを活用する、ものづくり支援サービスの提供
    事業のターゲットも、これまでメインだった自動車産業・機械産業だけでなく、
    医療・教育・学芸・アート・ホビーなど多岐に広げます。価格・料金体系も見
    直し、小ロット・低価格のメニューを設けることで、利用しやすい製品・サー
    ビスを実現します。

    イマジオムは、製品の販売やサービスの提供を行う代理店の募集も開始しまし
    た。CADシステムメーカ、ホームセンタやデザインショップ、国公立の産業支
    援センタ、X線CT撮像サービスベンダ、ラピッドプロトタイピングサービスの
    ベンダなど、幅広い分野で代理店を募ります。「歴史の浅いビットマップエン
    ジニアリングの可能性はまだ未知。多くの人に知ってもらい、さまざまな価値
    を見出してもらうことが技術の繁栄につながる。」とイマジオムは考えます。
    すでに株式会社アスペクトと代理店契約を締結しており、6月16日~18日に
    東京・有明で開かれる設計・製造ソリューション展では、アスペクトのブース
    でStereoCookerを展示する予定です。

    ■株式会社イマジオムについて
    設立:2004年4月
    資本金:1000万円
    本社:茨城県日立市
    代表取締役:高木 太郎
    所在地:〒316-0024 茨城県日立市水木町1-11-10
    URL: http://www.imageom.co.jp/

    人の携わる生産活動や創造活動を技術的に支援する方法を積極的に提案し、そ
    のための製品開発を行っています。職人的な技能をディジタルエンジニアリン
    グと融合させる技術として、早くからビットマップエンジニアリングに注目し
    ています。他にラピッドプロトタイピング、ナレッジマネジメント、出版流通
    なども手がけています。


    ■本件に関する問い合わせ先
    株式会社イマジオム 担当:高木
    電話: 0294-28-0147 ファクシミリ: 0294-28-0148
    電子メール: office@imageom.co.jp


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