2018年文藝春秋・電子書籍ダウンロード数ベスト10発表 1位は今年映画化された『羊と鋼の森』

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    2018年12月18日 15:00

     文藝春秋 電子書籍編集部では、文藝春秋の電子書籍約4100点のダウンロード数を元に集計した、2018年電子書籍ベスト10を発表しました。


    1位 『羊と鋼の森』(宮下奈都)

    2位 『コンビニ人間』(村田沙耶香)

    3位 『火花』(又吉直樹)

    4位 『ナナメの夕暮れ』(若林正恭)

    5位 『生涯投資家』(村上世彰)

    6位 『月曜断食 「究極の健康法」でみるみる痩せる!』(関口賢(関口鍼灸治療院))

    7位 『億男』(川村元気)

    8位 『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』(先崎学)

    9位 『ファーストラヴ』(島本理生)

    10位 『土曜ナイトドラマ「おっさんずラブ」公式ブック』(監修 テレビ朝日)


     1位は『羊と鋼の森』です。今年6月の映画化によりメディア露出が増えて認知度が高まったことにより、各電子書店で売上好調を維持し、1位になりました。2位『コンビニ人間』、3位『火花』は昨年に続き、ベスト3に入っています。

     また、新刊では4位『ナナメの夕暮れ』、6位『月曜断食』、8位『うつ病九段』、9位『ファーストラヴ』、10位『土曜ナイトドラマ「おっさんずラブ」公式ブック』がランクイン。文藝春秋では紙の書籍と電子書籍をほぼ同時に発売しており、話題になっているときに紙書籍に遅れず電子書籍を買うことが可能という状況を実現した結果だと思います。


    今年の特徴としてあげられるのは、二つ。「合本」の強さと、「電子オリジナル作品の台頭」です。


    合本とはシリーズ全巻をまとめたものです。電子ならではのもので、高価格のものがほとんどですが、ポイントバック施策などがあると動きがよくなります。合本のなかでも司馬遼太郎作品は『合本 坂の上の雲』(21位)、『合本 竜馬がゆく』(23位)、『合本 燃えよ剣』(30位)、『合本 翔ぶが如く』(73位)と4タイトルがランクインしており、根強い人気があることがうかがえます。


    また今回のベスト100の中で、13作品が「電子オリジナル作品」でした。

    絶版だったコミックを復刻した『我が名はネロ 1』(安彦良和 15位)。オール讀物に掲載された短篇を電子化した、阿部智里「八咫烏シリーズ外伝」は、7タイトルすべてランクインしました。

    デジタル原色美女図鑑シリーズでは24位に『山崎真実 Black』、25位『渡辺麻友 ひとりだち』がランクイン。今シーズンから美少女キャラになった“ねこ娘”の魅力を詰め込んだ『ゲゲゲの鬼太郎 CHARACTER BOOK ねこ娘大全』(93位)は、東映アニメーションの全面協力で実現した作品です。


     このランキングをまとめた『2018年文藝春秋電子書籍ベスト100』を、12月17日ごろから各電子書店で順次配信します(無料)。新刊あり、名作ありの、バラエティに富んだ100冊です。年末年始の読書計画にも役立てていただける内容ですので、ぜひダウンロードして下さい。