GSアライアンス株式会社のロゴ

    GSアライアンス株式会社

    GSアライアンス、ナノセルロースと生分解性プラスチックとの 複合体材料の開発を強化  プラスチックごみ、海洋マイクロプラスチック汚染問題 解決を目指す

    企業動向
    2018年9月27日 11:00

    GSアライアンス株式会社(Green Science Alliance Co., Ltd.:環境、エネルギー分野の先端材料を研究開発、製造販売する化学会社/冨士色素株式会社グループ/本社:兵庫県川西市/代表取締役社長:森 良平 工学博士)は、次世代のバイオ素材として期待されるナノセルロースと各種生分解性プラスチックと混合した生分解性複合体マスターバッチ材料のラインアップを増やして、生産販売量を増やし始めています。


    ナノセルロースとデンプン系生分解性プラスチックの複合材料


    現在までにすでに非生分解性プラスチックとしてポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリル(PMMA)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド6(PA6)、ポリビニルブチラール(PVB)などとナノセルロースを混合した複合体材料を作っていました。

    今回、さらにポリ乳酸(PLA)、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリブチレンアジペートサクシネート(PBAT)、ポリカプロラクトン、デンプン系プラスチック、そして微生物由来のポリヒドロキシアルカノエート系プラスチック(PHA)などの生分解性プラスチックとナノセルロース複合体材料を作りました。


    このように多数の非生分解性、そして生分解性プラスチックにナノセルロースを複合化して、実際に機械的強度を向上させた新しい複合体材料を産業的に供給し始めているのは世界でもGSアライアンスだけです。


    ナノセルロースは、鋼鉄の5分の1の軽さでありながら、5倍以上の強度を有するアスペクト比の高い幅4~20nmのナノ繊維で、熱膨張係数はガラス繊維並みに小さく、弾性率はガラス繊維より高く硬くて丈夫という優れた特性を有しています。プラスチックと上手く複合化すると成形時の寸法安定性も良いともいわれています。ナノセルロースは植物由来であることから環境負荷が小さくリサイクル性に優れた材料であり、かつ地球上にあるほとんどの木質バイオマス資源を原料にできるので資源的にも非常に豊富な材料であり、次世代の産業資材あるいはグリーン材料として注目されています。しかしながら、ナノセルロースは親水性で水分を多く含んだ状態にあるため、疎水性である樹脂に均一に分散させることが非常に難しい材料でもあるため、製品化に向けた応用開発が進みにくい状況にありました。


    GSアライアンス株式会社は冨士色素株式会社のグループ会社であり、長年のナノ微粒子分散技術を応用してナノセルロースを各種樹脂中に凝集させること無く均一に分散させる技術を確立して、このように様々な種類のプラスチックと複合マスターバッチ化することに成功しています。


    特に生分解性プラスチックを同じく生分解性天然材料であるナノセルロースと複合化することにより引張強度などのプラスチック特性を向上させたことは非常に有意義なことです。現在までガラス繊維、炭素繊維などを用いて生分解性プラスチックの機械的強度などを向上させることは可能でしたが、ガラス繊維などは生分解性素材ではなく環境汚染の原因となりえます。現在はこのマスターバッチ複合体を生産供給し始めていますが、今後はこの生分解性プラスチックとナノセルロースの複合体材料を元にフードトレイ、フードボックス、コップ、コップの蓋、ストロー、プラスチック製食器などのプラスチック成型品なども検討し始める可能性もあります。ただ今回のナノセルロースと生分解性プラスチックの複合体材料は100%水と二酸化炭素に分解して自然に戻ると断言するにはまだ早く、厳密にはコンポスト条件、家庭、淡水、海水中などのそれぞれの場合においての生分解性を試験する必要があり、今後それらの日本、世界の生分解性プラスチック認証機関の証明書を取得する検討もし始めます。


    この生分解性プラスチックとナノセルロースの複合体材料は、近年世界的に深刻な問題となっているプラスチックごみ、また海洋のマイクロプラスチック汚染問題などを解決する1つの糸口となる可能性もあるので、GSアライアンスとしては今後ますますこの環境に優しい新材料に注力していく予定です。



    ■会社概要

    商号  : GSアライアンス株式会社(冨士色素株式会社グループ)

    代表者 : 代表取締役社長 森 良平

    所在地 : 〒666-0015 兵庫県川西市小花2-22-11

    事業内容: 環境、エネルギー分野向けの先端材料の研究開発と製造販売

    URL   : https://www.gsalliance.co.jp/

    ビジネスの新着

    日本ドアハンドル市場は、都市部における改修プロジェクトとモダンな内装金物への需要増加を背景に、2033年までに10億290万米ドルに達すると予測されている
    日本ドアハンドル市場は、都市部における改修プロジェクトとモダンな内装金物への需要増加を背景に、2033年までに10億290万米ドルに達すると予測されている

    日本ドアハンドル市場は、都市部における改修プロジェクトとモダンな内装金物への需要増加を背景に、2033年までに10億290万米ドルに達すると予測されている

    株式会社レポートオーシャン

    28分前

    日本ワックスメルト市場は、職人技によるエコフレンドリーなワックス製品への消費者需要の高まりを背景に、2033年までに2億2560万米ドル規模に拡大すると予測されている
    日本ワックスメルト市場は、職人技によるエコフレンドリーなワックス製品への消費者需要の高まりを背景に、2033年までに2億2560万米ドル規模に拡大すると予測されている

    日本ワックスメルト市場は、職人技によるエコフレンドリーなワックス製品への消費者需要の高まりを背景に、2033年までに2億2560万米ドル規模に拡大すると予測されている

    株式会社レポートオーシャン

    28分前

    アジア太平洋地域マリンバッテリー市場は、先進的なリチウムイオン技術と環境に優しい船舶推進技術の採用を背景に、2033年までに24億2750万米ドルに達すると予測されており、年平均成長率(CAGR)は51.1%となる見込みである
    アジア太平洋地域マリンバッテリー市場は、先進的なリチウムイオン技術と環境に優しい船舶推進技術の採用を背景に、2033年までに24億2750万米ドルに達すると予測されており、年平均成長率(CAGR)は51.1%となる見込みである

    アジア太平洋地域マリンバッテリー市場は、先進的なリチウムイオン技術と環境に優しい船舶推進技術の採用を背景に、2033年までに24億2750万米ドルに達すると予測されており、年平均成長率(CAGR)は51.1%となる見込みである

    株式会社レポートオーシャン

    1時間前

    9月27日「世界観光の日」に叶った悲願 
障がい者手作りの『折り鶴ピアス』、成田空港免税店で販売決定!
    9月27日「世界観光の日」に叶った悲願 
障がい者手作りの『折り鶴ピアス』、成田空港免税店で販売決定!

    9月27日「世界観光の日」に叶った悲願  障がい者手作りの『折り鶴ピアス』、成田空港免税店で販売決定!

    一般社団法人障害者就労支援ネットワークP&P

    1時間前

    肥満手術市場の発展、傾向、需要、成長分析および予測2025-2035年
    肥満手術市場の発展、傾向、需要、成長分析および予測2025-2035年

    肥満手術市場の発展、傾向、需要、成長分析および予測2025-2035年

    SDKI Inc.

    1時間前

    日本ランドリーケア市場は、革新的な洗剤ソリューション、持続可能な製品、スマートな繊維ケアのトレンドに牽引され、2033年までに397億9100万米ドルに急成長すると予測されている
    日本ランドリーケア市場は、革新的な洗剤ソリューション、持続可能な製品、スマートな繊維ケアのトレンドに牽引され、2033年までに397億9100万米ドルに急成長すると予測されている

    日本ランドリーケア市場は、革新的な洗剤ソリューション、持続可能な製品、スマートな繊維ケアのトレンドに牽引され、2033年までに397億9100万米ドルに急成長すると予測されている

    株式会社レポートオーシャン

    2時間前