第9回「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」調査 製造...

第9回「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」調査  製造業・鉄鋼業は格上げ傾向!

与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本 太一、以下 リスモン)は、2018年6月に実施した格付ロジック改定によるRM格付変動を集計いたしましたので、その結果を発表いたします。


リスモンでは企業をA、B、C、D、E、Fの6段階(細分化を含めると9段階)に格付しております。この格付は、倒産実績に裏付けられた独自指標で、A格の企業は倒産確率が低い、つまり倒産しにくい企業、逆にF格の企業は倒産確率が高い、つまり倒産に近い企業といえます。

約440万社にのぼる膨大な企業群を対象に格付し、倒産実績から統計的に格付ごとの倒産確率を算出して提供しています。定期的な企業データ、倒産データの更新・蓄積に留まらず、毎日の特種情報の収集により格付補正を続けているのもRM格付の大きな特長です。

与信管理の現場は「早い者勝ち」です。RM格付を利用することで、取引先の「今」の信用力を把握し、適時に対策を施すことができます。



[調査結果]

(1)格付変動は57,028件

2018年6月17日に実施した「格付ロジック改定」に伴い、RM格付がA~F格約150万社中、57,028件のRM格付が変動しました。格上げとなった企業は28,289件、格下げとなった企業は28,739件あり、2ランク以上の変動が生じた企業は全体で7,237件でした。(図表A)

今回の格付ロジック改定においては、2012年12月からの景気回復が6年目に入り、高度経済成長期の「いざなぎ景気」を超えて、戦後2番目に長い景気回復となる中、倒産のトレンドを左右する経済環境や景気動向に合わせ、格付と倒産確率の乖離が生じないよう調整を行ったほか、景気拡大期における、運転資金や設備資金など前向きな資金需要を原因として、企業の資金繰りに影響が生じることを想定し、収益性分析、資金繰り分析などの定量面の分析を強化しています。

格付変動企業57,028社のうち、2ランク以上の変動企業は少なく、全体の87.3%は1ランク以内の変動に留まっています。格付変動状況としては、A格企業が1,231社増加し、D格企業が1,795社、E格企業が1,150社、F格企業が1,069社減少しました。



(2)全体的に良化傾向

業種ごとの格付遷移状況を調査したところ、全体的としては大きな変動は見られない中、パルプ・紙・紙加工品製造業、プラスチック製品製造業、ゴム製品製造業、鉄鋼業などにおいて、A格が増加、低格付が減少しており、格上げ傾向となっています。(図表B)

また都道府県ごとの格付遷移状況においても、大きな変動は見られませんが、岩手、茨城、栃木、富山、三重、滋賀などで低格付の減少がうかがえる結果となりました。(図表C)



[総評] 倒産トレンドに即した改定で更なる格付ロジックの精度が向上

今回実施しました格付ロジック改定においては、収益性分析、資金繰り分析などの定量面の分析強化を重点的に行いました。今回の調査結果により、概ね格付ロジック改定の趣旨に沿った格付変動となっていることが確認されたといえます。

今後も定期的な格付ロジック改定を実施し、時勢に合った分析手法を取り入れることで、より高い倒産判別精度を目指し、安全な取引の拡大による経済への貢献に努めていく所存です。


※ 本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。

http://www.riskmonster.co.jp/rm-research/



[実施概要]

・調査名称  :第9回「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」調査

・調査方法  :RM格付の遷移状況調査

・調査対象企業:2018年6月17日(日)時点でRM格付がA~F格である1,497,607社



■リスモンの概要(東京証券取引所第二部上場 証券コード:3768)

2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPサービス事業を開始しました。以来サービス分野を拡大し、現在は与信管理サービス、ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)およびBPOサービスの3つを中核事業と位置づけ、事業展開しております。

リスモングループ法人会員数は、2018年3月末時点で11,440(内、与信管理サービス等5,907、ビジネスポータルサイト等3,058、その他2,475)となっております。

ホームページ: http://www.riskmonster.co.jp/

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