高崎商科大×イオンモール高崎、産学連携イベント開催 デザイン...

高崎商科大×イオンモール高崎、産学連携イベント開催  デザインシンキングを活用し、地域コミュニティ形成を推進

~新しいショッピングモールのカタチ、「消費」から「体験」へ!~

高崎商科大学(所在地:群馬県高崎市、学長:渕上 勇次郎)は、イオンモール株式会社が運営するイオンモール高崎(所在地:群馬県高崎市、ゼネラルマネージャー:野口 耕司)と産学連携し、ショッピングモールに単なる買い物の場ではなく、地域コミュニティ形成の場としての役割を持たせることができるか、というテーマを掲げ「Community Design Project」に協働して取り組んできました。

その成果として、2018年5月20日(日)にコラボイベントを開催したことを報告いたします。


5月20日 イベント当日(1)



【本プロジェクトの概要】

高崎商科大学では革新的企業と連携し、次世代を担う学生育成のため「3.5本の矢プロジェクト」を推進しており、アドビ システムズ株式会社、楽天株式会社、株式会社電通といった企業とコラボ事業を行っております。

今回はイオンモール株式会社に対して、ショッピングモールに人の賑わいを創り出し、地域のコミュニティ形成の場として機能するための企画案を提示し、採択されたイベントを実際に学生運営の下で行うという取り組みでした。

本プロジェクトの特長は企画だけにとどまらず、採択された企画案をイオンモール高崎で実施するという実証の場も用意されており、高い効果が期待されるフィールドワークの要素も含まれた実践的な教育であったという点にあります。


■本プロジェクトのポイント

・学生のアイディアで、ショッピングモールを地域コミュニティ形成の場としてプロモーション

・イオンモール株式会社とのコラボ企画

・学生が企画したイベントを実際に学生の運営の下で実施する

・創造的思考法と言われる「デザインシンキング(デザイン思考)」の手法を活用

 ※新たなものを生み出す際に活用される思考法で、ヒト中心のアプローチと言われている


■プロジェクトのスケジュール

2017年11月中旬 イオンモール高崎による地域活動の講演

2018年1月中旬  ワークショップ

2018年2月上旬  イオンモール高崎視察&質問会

2018年2月~3月 ワークショップ(3回)

2018年3月中旬  チームごとのアイディア発表と共有

2018年4月中旬  プレゼンテーション(本学教職員向け)

2018年4月下旬  本番プレゼンテーション(イオンモール高崎向け)

2018年5月    企画修正・イベント準備

2018年5月20日  イベント開催

2018年6月上旬  振り返りワークショップ



【デザインシンキング(デザイン思考)とは】

学生がショッピングモールにおけるイベント企画案を練る際に、「デザインシンキング(デザイン思考)」の手法を用いて指導を行いました。

デザインシンキングはイノベーション効果が高く、新しいアイディアが出やすい手法と言われており、具体的には下記の5つステップを踏んで最終的なプレゼンテーションに至りました。また潜在ニーズの掘り起し作業ではペルソナ設定も行い、細かなシミュレーションを重ねました。


■デザインシンキング 5つのステップ

1. ターゲット層のインタビューを行い、ニーズを調査

2. 上記調査結果から、潜在しているニーズを掘り出す

3. ブレーンストーミングによるアイディア創出

4. 企画案を作成(プロトタイプ)

5. 企画案をターゲット層に見せ、意見聴取(テスト)



【コラボイベントの詳細】

イオンモール株式会社に採択されたのは、小学校低学年の子どもがいる家族をメインターゲットとしたオリエンテーリング形式のイベントでした。本イベントのユニークな特長は、お互いを知らない家族同士を交流させるという点であり、ミッションを通じて家族同士がコミュニケーションを図り、つながる機会を創出する、まさに本プロジェクトのテーマである地域コミュニティ形成のきっかけを与える内容でした。


参加者に対して行ったアンケート調査では、実に85%が同様のイベントにまた参加したいと回答しており、さらに40%が「他の家族との交流」について「良かった」と回答しました。地域住民同士の関わりが希薄化し、町内イベント等の開催も減少している中、40%という数値は想定以上でした。地域住民との交流を求めている層は確実に存在しており、ショッピングモールが買い物の場以外の役割を担うことも、ニーズの一つであることが浮き彫りになりました。


高崎商科大学 経営学科 松元 一明准教授はこの結果について、下記のように述べています。

「本プロジェクトは単純に人を集めるのではなく、モールに新たなコミュニティの場を創るという目的を掲げた。アンケート結果からみられるように、参加者にイベントを楽しんでもらったことに加え、他の家族とも交流していただけたことから、プロジェクトの目的は達成することができたと考える。またプロジェクトに参加した学生が自ら考え、他と協働し、地域特性や社会構造、マーケットの状況等を考慮しながら、イベントを企画・運営できたことは、高い教育効果があったと言える。コミュニティでのイベントが減少するなか、モールがコミュニティの交流の場となりえることを、参加者同士、参加者と学生との交流から実感した1日となった。」



【高崎商科大学の今後の展望】

今回は学生のユニークなアイディアを活かすため、創造的思考法といわれる「デザインシンキング(デザイン思考)」の手法を取り入れ、5カ月をかけて企画の立案、ブラッシュアップを行ってきました。

2018年5月20日(日)には実際のイベントがイオンモール高崎にて行われ、5クール用意した参加枠、45家族分の予約はともに満席となり、合計150名を超える参加者がイベントを楽しみました。高崎商科大学では、同様の取り組みを今後も継続し、地域社会の振興について研究を進めていきます。

カテゴリ:
企業動向
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教育 ビジネス全般 社会(国内)
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