ベルトコンベア部品の国内トップシェアメーカーJRC、 ゴム製品を扱う大成の全株式を取得

    ~国内唯一のコンベアプーリのワンストップ生産体制を確立~

    企業動向
    2018年2月21日 10:00
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     ベルトコンベア部品の国内トップシェアメーカーである株式会社JRC(本社:大阪市西区、代表取締役社長:浜口 稔、以下、JRC)は、2018年1月25日付にて、株式会社大成(所在地:北九州市八幡西区、以下、大成)の全株式を取得し、完全子会社化する旨にて合意し、契約の締結に至りましたのでお知らせいたします。

     なお、大成の新社長には浜口 稔が就任いたしました。


    調印式の様子 JRC社長 浜口 稔(左)/大成前社長 小田 秀勝(右)


    1.業務提携の背景と目的

     屋外向けの重量物搬送用ベルトコンベアは、近年のインフラ整備需要の高まりに伴い、そのニーズが増加傾向にあります。


     JRCは、主にそれらのコンベア設備の構成に欠かせないローラやプーリといった部品を設計・製造・販売するメーカーです。(国内シェア約47% ※株式会社JRC調べ)


     近年、JRCでは「プーリ」のさらなる市場シェア拡大を目標に、自社生産工場である北関東工場(埼玉県)および九州工場(鹿児島県)の技術・設備の拡充を推進しております。


     しかしながら、プーリの「ゴムライニング」(プーリ表面にゴムを被覆し、ベルトとの摩擦係数を増すことでスリップを防ぐために施す工程)については、自社工場にその技術や設備がなく、すべて外部業者に委託しており、コストと納期の面で、競合他社に対する優位性の確保に課題がありました。


     このような背景のもと、JRCは、ゴム製品の製造およびゴムライニング加工・施工において、九州地区を中心に多数の実績をもつ大成と業務提携契約を締結するに至りました。


     JRCと大成は、この度の業務提携により、長年の歴史で培った経験・顧客基盤・ノウハウを融合させ、高付加価値な製品・サービスを提供することにより、さらなる市場シェア拡大・社会貢献を目指します。



    2.両社の特長

    <JRCの特長>

    ●ベルトコンベア部品事業における高い製造・販売能力

     ・ローラ、プーリは国内トップシェア(約47%)

     ・全国4工場、9営業拠点のネットワークで迅速かつ安定的な製品供給体制を確立

    ●日本全国の幅広い業界・業種に製品納入実績あり

     ・製鉄所、発電所、セメント工場、砕石、生コン、製紙、製糖、下水処理、リサイクル関連、他多数

    ●近年、ソリューション事業・FA事業(新規事業)にも注力

     ・ベルトコンベアの安全性/生産性/コスト効果を高めるための現場の点検や改善活動を事業展開

     ・産業用ロボットを活用した製造業やライフサイエンス向けのFA(自動化)事業の展開を計画中


    <大成の特長>

    ●ゴム製品の製造に特化した生産・品質保証体制を確立

     ・ゴムロール、ウレタンロール、ナイロンロールなど各種工業用特殊ゴム製品の実績多数

     ・ゴム引布用のカレンダーロール機や、全自動の大型ゴム加硫缶、プレス機など専用設備を保有

     ・摩耗試験機、老化度試験機、引張試験機、膜厚測定器などの測定機器を保有

    ●パイプ、タンク、ホッパーなどへのゴムライニング加工・施工、ゴム加硫技術を確立

     ・製鉄などの重工業向け、化学工業向け、物流運輸向けなど幅広い業界への実績あり

    ●各種ゴムライニング、コンベアベルトのエンドレス(※)加工・施工が可能 (※ベルトの輪状接合)



    3.業務提携のメリット

     ゴムライニング工程がプーリ製作のボトルネックであったJRCと、その分野で多数の設備・技術・実績をもつ大成が提携することで、日本国内では他に類を見ない、ゴムライニング施工を含むコンベアプーリの自社一貫生産体制が実現します。


     JRCにとっては、プーリの市場競争力強化が見込まれるほか、大成にとっても、子会社化により設備の導入開発・維持管理にかかる経費などの懸念事項がなくなり、安定的な経営環境の構築が見込めます。


     また、JRCが従来得意とするローラやプーリの製作だけでなく、ベルトコンベアのもう一つの主要な構成部品である「ゴムベルト」のエンドレス加工・施工まで自社で対応可能となります。ベルトコンベア部品における顧客ニーズに、より広範囲に応えることができ、近年JRCが注力する「ソリューション事業」においてもベルトエンドレスの現地施工など、改善提案のバリエーションが大幅に拡がります。


     さらに、JRCが新規事業として展開を計画している産業用ロボットを活用した「FA事業」は、大成がかねてより検討していた生産設備の自動化の計画とも合致し、その運用を通じた両社事業の技術・ノウハウの開発・育成にもつながります。



    4.JRCについて

    会社名: 株式会社JRC

    本社 : 〒550-0011

         大阪市西区阿波座2-1-1 大阪本町西第一ビルディング6F

    創業 : 1961年(昭和36年)4月

    設立 : 1965年(昭和40年)4月 浜口鉄工株式会社

         1991年(平成3年)4月 株式会社JRC

    資本金: 80,000,000円

    役員 : 代表取締役会長 浜口 佳宏

         代表取締役社長 浜口 稔

    業種 : コンベア部品の設計・製造・販売

    URL  : https://www.jrcnet.co.jp/



    5.大成について

    会社名: 株式会社大成

    所在地: 〒806-0005

         福岡県北九州市八幡西区舟町3-12

    設立 : 1948年(昭和23年)3月

    資本金: 17,500,000円

    役員 : 代表取締役社長 浜口 稔

    業種 : 工業用ゴム製品の製造・加工・施工

    URL  : http://www.1948-taisei.co.jp/



    【本業務提携に関するお問い合わせ先】

    株式会社JRC

    担当 : 外注管理課 小林 祐(こばやし ゆう)

    TEL  : 06-6543-8181

    FAX  : 06-6543-8681

    E-mail: kobayashi-yu@jrcnet.co.jp