MontaVista Linux、Iskratelの新たなソフトスイッチを強化

報道関係各位
プレスリリース                      2004年2月20日
               モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社

    MontaVista Linux、Iskratelの新たなソフトスイッチを強化
~MontaVista Linux Carrier Grade Edition、次世代スイッチング機器向けの
             IntelベースATCAプラットフォームをサポート~

2004年2月17日(現地時間)独Nurnberg、Embedded World発―
革新的な組込みソリューションを展開するMontaVista Software Inc.(以下、
モンタビスタ)と、ヨーロッパにおけるテレコム機器の主要サプライヤである
Iskratelは、本日、MontaVista(R) Linux(R) Carrier Grade Edition(CGE)が、
IskratelのSI2000 CS コール サーバのOSに採用されたことを発表しました。
SI2000コール サーバ(SI2000 CS)は、Iskratelの“NGN Vision”―次世代ネッ
トワーク ビジョン(Next Generation Network Vision)において中核を担う製
品です。SI2000は、オープン スタンダード ベースのネットワーク環境で、コー
ル管理、アクセス コントロール、ゲートウェイのトランキング、サービス配
信といった機能を提供します。

SI2000 CSは、IskratelのSI2000 NGポートフォーリオ(Next Generation
Portfolio)を構成する主要製品で、CLASS-4とCLASS-5の機能をフルセットで
実現するIskratelのNGN構築のためのソリューションとなります。SI2000 CSは、
加入者側インタフェースをフルセット装備し、さらに、パケット電話網へのシ
グナルのトランキング・ポートをサポートするソフト スイッチ、メディア ゲー
トウェイ コントローラとして機能します。長距離/地域向けサービス、ビジ
ネス/一般家庭向けサービス、その他一般的な機能セットに加え、キャリア
グレードの信頼性やスケーラビリティにより、サービスプロバイダの要求を
満たします。

「Iskratelは、顧客の要求を満たす新たな先進のテレコム製品をリリースしま
した。」と、IskratelのBusiness Unit WirelineのダイレクタであるFranc
Dolenc氏は述べています。「インテルのAdvancedTCA準拠のシャーシとブレー
ド型のCPUを、CGEのような最新のOSと組み合わせたことで、低リスクでありな
がらコスト効率に優れ、キャリアグレード・サービスをサポートする製品プラッ
トフォームの提供が可能になりました。MontaVista Linux Carrier Grade
EditionとAdvancedTCAは、標準ベースでオープン・アーキテクチャ、高信頼
性でありスケーラブルなソフトウェア/ハードウェア開発プラットフォームを
提供します。」

「MontaVista Linux Carrier Grade Editionは、テレコム アプリケーション
レベルのアベイラビリティを満たし、OSDL標準に準拠するよう設計され、さ
らに包括的なテストを経てリリースされました。」と、モンタビスタの中央ヨー
ロッパ担当マネージング・ダイレクタであるヘンドリック ノッドヘブンは述
べています。「CGEは、Iskratelのようなテレコム機器やネットワーク機器メー
カーに、開発時間の短縮とコストの削減を実現します。さらに、通信事業者が
キャリア グレードの信頼性、容易な操作性、ハイ パフォーマンスを備えた豊
富なサービスを顧客に提供することを可能にします。」

OSの選択と開発プラットフォーム
Iskratel がMontaVista Linux Carrier Grade Editionを選択した理由は、
以下のとおりです。

・カーネルとI/O機能の包括的なセットを備えた堅牢なOS
・OSDL(Open Systems Development Labs) Carrier Grade Linux標準準拠
・現在と、今後長期にわたる強力なベンダ・サポート
・高信頼性、ハイ・アベイラビリティ、サービス アベイラビリティの厳しい
 要求に対応
・アプリケーションの移植性を備えた複数ターゲットとホスト・プラットフォー
 ムのサポート
・強力な開発ツール製品群
・サードパーティー製品として主要なハードウェアとソフトウェア・ベンダの
 製品をサポート
・最適なリアルタイム性能、フットプリント サイズ、スケーラビリティ
・ソースコードが入手可能
・有効なビジネスモデル、ロイヤリティフリーの適正価格

Iskratelの開発チームは、広範囲にわたる利用可能な商用プラットフォームに
対してMontaVista Linux Carrier Grade Editionの評価テストを実施し、最終
的にモンタビスタのCGEが、Iskratelの技術的なニーズとビジネス ニーズのす
べてを満たすプラットフォームであると判断しました。
Iskratel SI2000 CSはIntel AdvancedTCA製品をベースにしています。これら
には、NetStructure MPCH0001 14Uシェルフ、低電圧Intel Xeonプロセッサ搭
載Intel NetStructure MPCBL0001ハイ パフォーマンス シングル・ボード コ
ンピュータ、Intel NetStructure MPCMM0001シャーシ マネージメント モジュー
ルが含まれます。ATCA(Advanced Telecommunications Computing
Architecture)は、PICMG(PCI Industrial Computer Manufacturers Group)で
開発された次世代の先進通信向け仕様をベースとする基盤アーキテクチャです。

「次世代テレコム インフラ向けに標準ベースのモジュラー型システムの採用
が急速に本格化しています。なぜなら、製品化の時間短縮と運用コストの削減
が可能となるからです。」と、Intel Modular Platform Programsのジェネラ
ル・マネージャであるAnthony Ambrose氏は述べています。「Iskratelによる
Intelのハイ パフォーマンス製品群とMontaVista Linux Carrier Grade
Editionの採用は、わが社が、顧客ニーズに素早く対応するために、標準ベー
スの製品によるエコシステム活用に取り組んだことを示すものです。」

MontaVista Linux Carrier Grade Edition (CGE)について
CGEは、キャリアグレード・クラスのアプリケーションの堅牢かつハイ・アベ
イラビリティへの要求を満たするべく、特化して設計された先進Linuxベース
の開発プラットフォームです。CGEは、テレコム/データコム アプリケーショ
ン向けに現在利用されており、パケット・ベースや無線インフラ・ソリューショ
ンで稼動しています。CGEは、ソフトスイッチ、SGSN(Serving GPRS Support
Node)、GGSN(Gateway GPRS Support Node)、Voice over IP(VoIP)ゲートウェ
イなどのIPと音声の統合用アプリケーションや他の多くのアプリケーション向
けにテレコムネットワークのエッジやコアをターゲットとします。Open
Source Development Lab(OSDL)Carrier Grade Linux Specificationに準拠し、
標準Linuxのリアルタイム性、ハイ・アベイラビリティ、高信頼性を強化して
います。また、あらゆるキャリアグレード環境での製品の展開を目的に設計さ
れています。

リリース
Iskratel SI2000 NG製品ポートフォーリオを構成する製品は、すでに同社の
主要顧客向けに、ソリューションの一部として提供されています。

MontaVista Linux Carrier Grade Editionは、モンタビスタからプロダクト
サブスクリプション契約により入手可能です。MontaVista Linuxプロダクト
サブスクリプション契約により、MontaVista Linuxカーネル、アプリケーショ
ン パッケージ、ユーティリィティ、開発ツール、ソフトウェア・アップデー
ト、MontaVista Zone(お客様向けポータルサイト)へのアクセス権、包括的な
技術サポートとLinuxハンズオン・トレーニングコースが提供されます。

Iskratelについて
Iskratelは、50年以上にわたり、最も成功しているテレコム企業のうちの1社
です。通信事業者と企業両方のセグメントにテレコム機器、サービスおよびソ
リューションを提供しています。過去5年間、毎年、平均10%の成長を記録し
ました。挑戦し続けている革新的で信頼できるパートナーとして、Iskratelは、
顧客に高品質製品とソリューションを提供、サポートします。
詳細は、 http://www.iskratel.com/ をご参照ください。

モンタビスタソフトウエアについて
MontaVista Software, Inc.(本社:米国カリフォルニア州サニーベール)は、
インテリジェントな接続機器や関連するインフラストラクチャ向けのシステム
ソフトウェア、開発ツールの市場をリードするグローバル・サプライヤです。
モンタビスタは、オープンソースGNU/Linuxベースのソフトウェア ソリューショ
ンを提供することで組込みソリューションの革新を推し進めます。リアルタイ
ム オペレーティング・システムの先駆者ジェームス・レディ(James Ready)に
より1999年に設立されました。通信インフラからコンスーマ機器分野に至るア
プリケーションにおいて、開発者のニーズに対応するべく製品を提供していま
す。MontaVista製品には、MontaVista Linuxの Professional Edition、
Consumer Electronics Edition、Carrier Grade Editionがラインアップされ
ています。また、パワフルな統合開発環境であるMontaVista DevRocketが、こ
れらMontaVista Linuxの各Editionに対応する優れた開発ツールを提供します。
また、MontaVista Graphicsは、豊富なGUI開発ツール プラットフォームです。

モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社は、MontaVista Software Inc.の
100%日本法人として2000年7月に設立され、日本市場に対して組込みLinux、
およびそれに関わるあらゆるサービスを提供しています。

米カリフォルニア州サニーベールに本社を置くMontaVista Softwareは、Alloy
Ventures、US Venture Partners、RRE Ventures、WR Hambrecht+Co.、IBM、
Intel Capital、Sony、Panasonic、Toshiba America、およびYamaha
Corporationなどの主要投資企業より出資を受けた株式非公開企業です。
MontaVista Softwareの詳細情報は、同社のWebサイト
( http://www.mvista.com/ (英語)、 http://www.montavista.co.jp/ (日本語))
をご覧ください。

LinuxはLinus Torvaldsの登録商標です。
MontaVistaはMontaVista Software, Inc.の登録商標です。
Intel, Xeon, NetStructureはIntel Corporationまたは米国内外の
Intelの関連子会社の商標、または登録商標です。
その他のすべての名称は、各社の商標、登録商標、またはサービスマークです。


【問い合わせ先】
モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社
マーケティング部:安田 佳世子
TEL: 03-5469-8840 FAX: 03-5469-8801
Email: kayoko_yasuda@montavista.co.jp


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