顧客価値創造組織を表彰　「顧客価値革新賞」を新設 　分子改善・改革で生産性向上を目指す

公益財団法人日本生産性本部が設立した日本経営品質賞委員会(委員長　福川 伸次)は、顧客価値創造を経営の中心に据えた組織を表彰する「顧客価値革新賞」を2018年度より創設します。経営レベルを「リーダーシップ」「組織能力」など8つの視点から審査する「日本経営品質賞」に対し、「顧客市場理解」と「価値創造プロセス」にフォーカスした新たな審査プロセスを構築。「どのような価値を」「どのような顧客市場に」「どのようなプロセスで提供するか」についての独自性を分析し、表彰を行います。

顧客価値革新賞ロゴ

新たな賞設立のねらいは、生産性向上にあります。生産性向上に対する関心が高まる中、資源投入量等の削減を目指す「分母改善」の重要性に加えて、本賞は「分子改善・改革」を中心的課題として表彰します。「代替されない製品やサービス、単純な価格競争に陥らない差異化戦略」の創出を実現する企業や事業体を発掘することを目的とします。さらにその発想やプロセスを発表することにより、業界を超える波及効果を生み、産業界全体の生産性向上に貢献することをめざします。

■「顧客価値革新賞」2018年新設

目的　　：分子改善・改革による生産性向上

表彰基準：顧客理解と価値創造を経営の中心に据えて

　　　　　成果をあげている組織を表彰

申請区分：大企業

申請準備：「ビジネス概要報告書」提出

審査　　：インタビュー／観察

■(参考)「日本経営品質賞」1995年創設

目的　　：分子改善・改革による生産性向上

表彰基準：組織ビジョン実現に向けて組織革新を遂げ

　　　　　成果をあげている組織を表彰

申請区分：大企業／中小企業／NPO

申請準備：「経営品質報告書」提出

審査　　：書類審査／現地審査

備考　　：成熟度に応じた中間賞を設定

　　　　　「経営革新推進賞」

　　　　　「経営革新奨励賞」

「顧客価値革新賞」は「日本経営品質賞」とともに2018年2月より申請受付を開始し、同年11月に受賞組織を発表する予定です。