モンタビスタ、2003年度売上高 前年度比77%増を達成
報道関係各位
プレスリリース 2004年2月12日
モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社
モンタビスタソフトウエア、2003年度売上高 前年度比77%増を達成
~2003年、数百件に上る製品採用やグローバル オペレーションの
拡張によりキャッシュ フローはプラスに~
2004年2月10日(現地時間)米カリフォルニア州サニーベール、東京、パリ発―
革新的な組込みソリューションを展開するMontaVista Software Inc.(以下、
モンタビスタ)は、前年度比77%増の売上げにより2003年の会計年度を終了し
たことを発表しました。2003年度、モンタビスタは、約500件の新たなデザイ
ンウィンを獲得しましたが、その多くは、Fortune 100やGlobal 500に名を連
ねる企業です。この四半期をもって、モンタビスタのキャッシュフローはプラ
スに転じました。これは、予定していたよりも早い段階での達成です。
さらに、2003年の第4四半期をもって、モンタビスタは15期連続の成長を記録
しました。この時期の世界的な経済の状況を鑑みるに、これは注目に値するこ
とです。
「過去4年間、モンタビスタは確実に成長を遂げ、2003年度の売上高も、
2000年度比12倍となりました。」と、組込み業界のパイオニア、モンタビスタ
のCEOであるジム・レディは述べています。
「強力なブランド、世界的なプレゼンス、そして安定した製品により、コンスー
マ エレクトロニクス機器から通信インフラ用機器まで幅広い市場で顧客のニー
ズをつかんでいます。急速に拡大する世界的な市場で、モンタビスタはさらな
るシェア拡大のために絶好のポジションにあると言えます。」
組込みソフトウェア ツールを利用する市場は約10億米ドルに達すると、昨年
の8月にGartner Dataquestは報告しています。この調査では、MontaVistaは、
組込みOS関連のトップ企業にその名を連ねています。また、昨年のVenture
Development Corporation(VDC)の調査では、モンタビスタが、世界的な組込
みLinuxのマーケットシェアNo.1企業として報告されています。日本の富士経
済グループは昨年、日本の組込みLinuxプロジェクトのほぼ半数(46.3%)に
MontaVista Linuxが採用され、組込みLinux市場全体の売上げのほぼ2/3
(63.4%)がモンタビスタによるものであると、報告しています。
モンタビスタは、ピュアなLinuxを提供する他に例のない企業です。Linuxベー
スの組込みプラットフォームを製品化、販売することで画期的な成長を遂げて
きました。MontaVista Linuxは、オープンソースを活用し、OEMの製品開発を
大幅に加速します。豊富なハイパフォーマンス ネットワーキング機能、堅牢
で信頼性に優れたランタイム環境、比類のない開発ツール、ユーティリティ、
アプリケーション パッケージのセットが評価され、MontaVista Linuxは、従
来の独自開発の組込みOSから置き換えられてきました。こうした特長はまた、
組込みLinuxへの移行を加速し、インテリジェントな機器の製品化の期間短縮
を可能にしたのです。
「組込みLinuxシステムソフトウェア プラットフォームのプロバイダとして支
持を得、急速に成長を遂げたことで、昨年の第4四半期、モンタビスタのキャッ
シュフローはプラスに転じました。これは我が社にとって、そして組込み
Linux市場にとっても注目に値するできごとです。」と、モンタビスタのCFO、
デイブ ワーナーは述べています。「昨年末、当社の従業員は世界中で約200名
に上り、生産性は向上営業経費は変化がないまま粗利は増加しています。こう
した実績は、マーケットが、組込み機器にLinuxを採用しようとした時、
MontaVista Linuxは安全な選択だと認識していることを物語っています。」
1999年の設立以来、モンタビスタは世界中で1200におよびカスタマベースを獲
得しました。
モンタビスタの市場と国際的なプレゼンスの増大
MontaVista Linuxは、テレコミュニケーション、データ コミュニケーション、
コンスーマ エレクトロニクス、自動車テレマティクス、計測制御装置、医療
機器分野において高い評価を得ています。なぜなら、こうした市場で、機器開
発者は従来のプラットフォームからオープン スタンダード ベースのオペレー
ティング環境への移行をずっと望んでいたからです。
モンタビスタは、特に、日本とアジアの組込みOS市場で主要な役割を果たして
います。その理由として以下のような点が挙げられます。組込みLinuxプラッ
トフォームが堅牢で、またすでに成熟したテクノロジであること、将来的なテ
クノロジの進化に対応できるコントロール能力があること、また、そのユーザ
にとっては多様なテクノロジへの投資を集約することが可能となり、従来型の
独自仕様のプラットフォームからの移行を実現したいという要求が増加しつつ
あったことです。コンスーマ、ネットワーク、通信などあらゆる分野で、製品
を容易かつ低コストで開発できることに気付いた機器メーカーは、MontaVista
Linuxを現在、そして将来的に使用する戦略的プラットフォームの標準と位置
づけています。
日本では、T-Engineフォーラムが規定するT-Engineソフトウェア アーキテク
チャにおいて、MontaVista Linuxがそのプラットフォームに採用されています。
東京大学 坂村健教授、そしてT-Engineフォーラムと協調し、モンタビスタは
共同ソリューションを展開します。つまり、長期にわたり日本市場を支えてき
た組み込みOSであるTRONと、組込みLinuxを組み合わせることで、あまねく日
本のエレクトロニクス業界にメリットを提供しようとするものです。
2003年、モンタビスタは韓国に現地法人と、イタリアで新たな販売チャンネル
を開設し、国際的な販売網を拡大し続けました。さらに、こうした世界的な販
売網に加え、ロシアにソフトウェア開発センターを置き、現在、モンタビスタ
は、北米、日本、ヨーロッパ、アジアパシフィック地域において、絶大なプレ
ゼンスを誇っています。
モンタビスタの製品の顧客と搭載製品
MontaVista Linuxは、拡張性に優れた製品です。OEM各社は、次世代のコミュ
ニケーションサーバや最新の携帯電話向けにMontaVista Linuxを採用していま
す。これらは、ハイアベイラビリティでOracle 9iのようなハイエンド データ
ベースを搭載するインフラ用のサーバであり、また、モトローラ社の携帯電話
A760のような高機能を装備するものです。2003年、MontaVista Linux上で動作
する多くの製品がリリースされました。これらは、初のLinux搭載携帯電話
(モトローラ社製)、ホーム サーバ(シャープ社製)、テレマティックスシステ
ム(Volvo社製)、AdvancedTCA対応プラットフォーム(NEC社製)、家庭用ユニバー
サル リモート コントロール(Philips社製)、ブロードバンドTVチューナー
(松下電器産業社製)などの製品です。このほかにも、MontaVistaLinuxを搭載
するハイビジョンテレビが複数のブランド名で製品化されています。
モンタビスタの製品ラインアップ
2003年、モンタビスタは、コンスーマ エレクトロニクス市場向けの最初の製
品であるMontaVista Linux Consumer Electronics Edition 3.0を発表しまし
た。Consumer Electronics Edition 3.0は、世界中で支持を得、とりわけグロー
バルに展開する主要なコンスーマエレクトロニクス機器メーカー各社において、
戦略的開発プラットフォームとして位置付けられました。
テレコム市場向けには、MontaVista Linux Carrier Grade Edition 3.0/3.1を
リリースしました。そして、あらゆるアプリケーションに対応する汎用的なモ
ンタビスタの主要製品、MontaVista Linux Professional Edition 3.0は、多
数のハードウェアへの対応を実現しています。
さらに、新たな統合開発環境(IDE)であるMontaVista DevRocket(TM)を発表し
ました。DevRocketは、Eclipseテクノロジをベースとし、包括的な開発ツール
セットを提供します。
業界からの評価と活動
2003年、モンタビスタは、「Silicon Valley and San Jose Business Journal」
誌で、シリコンバレーの“Fastest Growing Private Companies―最も早く成
長する株式未公開企業”の5位にランクインしました。また、AlwaysOn誌が選
出するトップテクノロジ企業100社の中にもランキングされています。
サンフランシスコで開催されたEmbedded Systems Conferenceでは、「Best of
Show」賞の最終選考グループに選ばれました。
モンタビスタは、OSDL(Open Systems Development Lab)、Service
Availability Forum、Eclipse Foundation(旧Eclipse Consortium)、
Embedded Linux Consortiumを含む、様々な業界団体に貢献してきました。
2003年には、OMA(Open Mobile Alliance)や、CE Linuxフォーラム(Consumer
Electronics Linux Forum)に参加しました。CE Linuxフォーラムは、デジタ
ル コンスーマ エレクトロニクス機器向けにLinuxの利用を推進するため、ソ
ニーと松下電器産業によって設立された組織です。また、ルネサステクノロジ
が設立した開発コミュニティであるSH-Mobileコンソーシアムにも参画してい
ます。
強力なパートナー協業体制
モンタビスタの成功を導いた要因のひとつとして、戦略的パートナーとのエコ
システム構築が挙げられます。つまり、テレコム、モバイル、ホーム エンター
テイメント、自動車テレマティックスなど主要な市場のメーカー向けにソリュー
ションを提供する半導体、ソフトウェア アプリケーション、ミドルウェア、
システム インテグレーション企業とのパートナーシップに注力したことです。
昨年、モンタビスタの強力なパートナー体制は、270社に及びました。
IBM、Texas instruments、Intel、Motorola、ルネサス テクノロジ(昨年、日
立製作所と三菱電機によって設立された新会社)、Broadcom、Force Computers
などの半導体ベンダとの新規提携、および戦略的な協業関係の強化も積極的に
展開してきました。モンタビスタはまた、MIPS Technologies, Incが選ぶ
Linuxベンダです。新たなソフトウェア パートナーは、アプリックス、
Atheros Communications、Beatnik、Cavium Networks、Elematics、Emuzed、
Fathammer、Interpeak、Objective Interface、OpenWave、Packetvideo、
RealNetworks、Superscapeです。
今後の飛躍
モンタビスタは、Linuxが、2004年に始まる組込み機器の設計に選択される
No.1のプラットフォームとなり、そうした環境で、モンタビスタが大切な役割
を果たすことを期待しています。
モンタビスタソフトウエアについて
MontaVista Software, Inc.(本社:米国カリフォルニア州サニーベール)は、
インテリジェントな接続機器や関連するインフラストラクチャ向けのシステム
ソフトウェア、開発ツールの市場をリードするグローバル・サプライヤです。
モンタビスタは、オープンソースGNU/Linuxベースのソフトウェア ソリューショ
ンを提供することで組込みソリューションの革新を推し進めます。リアルタイ
ム オペレーティング・システムの先駆者ジェームス・レディ(James Ready)に
より1999年に設立されました。通信インフラからコンスーマ機器分野に至るア
プリケーションにおいて、開発者のニーズに対応するべく製品を提供していま
す。MontaVista製品には、MontaVista Linuxの Professional Edition、
Consumer Electronics Edition、Carrier Grade Editionがラインアップされ
ています。また、パワフルな統合開発環境であるMontaVista DevRocketが、こ
れらMontaVista Linuxの各Editionに対応する優れた開発ツールを提供します。
また、MontaVista Graphicsは、豊富なGUI開発ツール プラットフォームです。
モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社は、MontaVista Software Inc.の
100%日本法人として2000年7月に設立され、日本市場に対して組込みLinux、
およびそれに関わるあらゆるサービスを提供しています。
米カリフォルニア州サニーベールに本社を置くMontaVista Softwareは、Alloy
Ventures、US Venture Partners、RRE Ventures、WR Hambrecht+Co.、IBM、
Intel Capital、Sony、Panasonic、Toshiba America、およびYamaha
Corporationなどの主要投資企業より出資を受けた株式非公開企業です。
MontaVista Softwareの詳細情報は、同社のWebサイト
( http://www.mvista.com/ (英語)、 http://www.montavista.co.jp/ (日本語))
をご覧ください。
LinuxはLinus Torvaldsの登録商標です。
MontaVistaはMontaVista Software, Inc.の登録商標です。
その他のすべての名称は、各社の商標、登録商標、またはサービスマークです。
【問い合わせ先】
モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社
マーケティング部:安田 佳世子
TEL: 03-5469-8840 FAX: 03-5469-8801
Email: kayoko_yasuda@montavista.co.jp
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