歴史に埋もれた幻の花鳥画家 渡辺省亭の初回顧展を3/18~開催  洗練された江戸美意識と西洋感覚とを融合させた日本画家

    ~「蘇る!孤高の神絵師 渡辺省亭」展~

    イベント
    2017年3月13日 11:00

     渡辺省亭展実行委員会は2017年3月18日(土)から4月9日(日)まで、明治期に治躍した日本画家、渡辺省亭(わたなべせいてい)の回顧展を開催いたします。

    牡丹に蝶図(部分)
     またこれに伴い、東京国立博物館ははじめとした都内複数の博物館・美術館などにおいても、各施設で所蔵する省亭の作品が各施設で展示されます。これにより渡辺省亭の作品を巡る都内の美術散策もお楽しみいただけます。

    [詳細URL]
    http://www.watanabeseitei.org/


    ■渡辺省亭とは
     渡辺省亭は、菊池容斎に学び、柴田是真に私淑し、洗練された江戸美意識に、西洋感覚を融合させ、洒脱な構図と精緻で省筆を多用した筆遣いで独自の様式を完成させました。特に花鳥画に於いては他者の追随を許さない存在です。また明治11年(1878年)には日本画家として初めて渡仏し、西洋に直接触れるとともに、ドガやマネなど印象派の画家たちに影響を与えました。帰国後は七宝工芸家の濤川惣助とともに無線七宝を編み出し、迎賓館赤坂離宮「花鳥の間」には現在でもその七宝作品が飾られています。
     晩年に画壇と距離を置いたためか、その死後は、回顧されることがありませんでしたが、近年、研究者の間で再評価され始め、今、再び注目されている画家です。


    ■回顧展の特長
     今回の回顧展は、西洋画の遠近法や光による立体表現が従来の日本画の技法に溶け込んだ、これぞ渡辺省亭の傑作と言える作品「牡丹に蝶図」や、のちに近代の美人画家として名を馳せた鏑木清方が生前こよなく愛し大切にしていた作品「雪中之鴨図」など、これまで知る人ぞ知る存在であった渡辺省亭の超一流の作品の数々を初めて一覧できるものとなっています。


    ■SEITEI「蘇る!孤高の神絵師 渡辺省亭」展
    [開催概要]
    会期  :2017年3月18日(土)~4月9日(日) *会期中無休
    会場  :加島美術(東京都中央区京橋3-3-2)
    時間  :10時~18時
    展示点数:約30点 *会期中展示替えあり
    入場料 :無料(なお、他の展示施設は有料です)

    [他の展示施設]
    (1) 東京国立博物館:2017年3月7日(火)~4月16日(日)
    (2) 迎賓館赤坂離宮:一般公開中
    (3) 山種美術館  :2017年2月16日(木)~4月16日(日)
              2017年4月22日(土)~6月18日(日)
    (4) 松岡美術館  :2017年3月22日(水)~5月14日(日)
    (5) 根津美術館  :2017年4月12日(水)~5月14日(日)

    [公式図録]
    東京美術「渡辺省亭 -花鳥画の孤高なる輝き-」発売中 ¥2,000円+税

    [詳細URL]
    http://www.watanabeseitei.org/


    ■渡辺省亭展実行委員会
     明治期に活躍した日本画家、渡辺省亭は現在日本では忘れ去られた画家となっていますが、優品の多くは海外にあり、その卓越した技術とセンスは現代においてなお高く評価されて然るべきと考えます。今回のプロジェクトは2018年の没後100周年において本格的な回顧展の開催を望み、先ずはその知名度を上げることを目的の第一としています。

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    渡辺省亭展実行委員会

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