CRRTによるサイトカイン除去がICU患者に与える潜在的影響...

CRRTによるサイトカイン除去が ICU患者に与える潜在的影響に関して、 バクスターが第34回国際血液浄化学会で 新たな共同研究結果を発表

共同研究では腎代替療法(CRRT)によるサイトカイン除去療法を受けた患者を 対象に、死亡リスクのデータを分析。 さらなる研究により、同療法の敗血症患者治療への重要性が 解明されることが期待される結果に。

バクスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:足利 英幸) ─ 透析および血液浄化療法のリーダーであるバクスターインターナショナルインクは、ICUに入院している極めて重篤な患者における、持続的腎代替療法(CRRT)によるサイトカインの除去に関する新たな研究を実施し、その要約が9月8日から広島で開催中の第34回 国際血液浄化学会(ISBP 2016)にて発表されました。

■研究内容について
研究者らは日本人患者のデータベースを遡及的に検討し、CRRTを受けた患者のうち、サイトカイン除去性能を持つ特殊型のCRRTの場合と従来型のCRRTを実施した場合とを比較しながら、死亡リスク、ICUからの生存退室、ICU在室期間について分析しました。分析に含まれた患者の約半数は、敗血症と診断されていました。

本コホートを対象とした研究者らの算出によると、サイトカインを除去した場合のほうが患者の死亡リスクは低く、またICUからの生存退室の累積発生率は高かったが、ICU在室期間の差は統計的に有意ではなかったという結果でした。

「本研究は、ICU患者(特に敗血症患者)を治療する際、サイトカインを除去することが効果的であることが期待される結果を示唆している、その役割を明らかにするためにはさらなる研究が必要だということを示している」と、本研究の筆頭著者である東京大学集中治療部の土井 研人医学博士は本研究の発表にあたりコメントを寄せています。

従来型のCRRTは、血液中の尿毒物質、その他の有害物質の除去および血液中の水分、電解質を緩徐に除去・調整し、急性腎障害患者を治療するために用いられる。サイトカイン除去を行うCRRTは新たな付加価値をもって敗血症および敗血症ショック患者の転帰に対して良い影響をもたらすことが期待されています。


■バクスター株式会社について
バクスター株式会社は世界的なヘルスケアカンパニー、米バクスターインターナショナルインクの日本法人です。バクスターは医学を飛躍的に進展させてきた豊かな伝統を礎に、より良い患者ケアに寄与すべく次世代のヘルスケアイノベーションを推進しています。「患者さんの生命を守る」という使命のもと、腎不全、輸液、疼痛管理、サージカルケアの領域に特化した医薬品、医療機器およびサービスの提供を通じ、患者さんや医療現場に貢献しています。

会社名  :バクスター株式会社(Baxter Limited)
設立   :1969年3月27日
資本金  :39億3,000万円
本社所在地:[晴海トリトンオフィス]
      〒104-6009 東京都中央区晴海1丁目8番10号
            トリトンスクエア・オフィスタワーX 9階
      [虎ノ門ヒルズオフィス]
      〒105-6320 東京都港区虎ノ門1丁目23番1号
            虎ノ門ヒルズ森タワー20階
代表者  :代表取締役社長 足利 英幸
事業内容 :透析治療製品、急性血液浄化製品、薬剤投与システム製品、
      サージカルケア製品の輸入、製造、販売など

URL: http://www.baxter.co.jp/

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