HCD活動にて優れた成果を創造した個人や組織を表彰 「HCD...

HCD活動にて優れた成果を創造した個人や組織を表彰  「HCDベストプラクティスアウォード2016」受賞者発表

特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構(所在地:東京都千代田区、理事長:鱗原 晴彦、略称:HCD-Net)は、「HCD(※)のビジネス連携、社会連携」を全体のテーマに「HCD-Netフォーラム2016」を2016年6月10日・11日に開催し、HCD活動により優れた成果を創造した専門家、あるいはHCD/UXDの普及・啓蒙・発展に大きく貢献した個人や組織の活動やプロセスを表彰する「HCDベストプラクティスアウォード2016」の受賞者を発表いたしました。

最優秀賞 受賞式
最優秀賞 受賞式

HCD-Net: http://www.hcdnet.org/


■「HCDベストプラクティスアウォード2016」受賞者 発表
最優秀賞2点に共通した特徴(受賞理由総評)
道具/装置の商品開発では機能開発が第1目的となりますが、最優秀賞の2点には、その道具/装置の傍にいる人間と道具/装置が時間と空間を共有し、作業中は人間と道具/装置とが、あたかも仲間であるかのような状況を生み出しており、おもてなしの心を持った道具/装置であると感じられました。

<最優秀賞>
HCDプロセスを導入した調理器具「remy pan + (レミパンプラス)」の開発
株式会社remy 和田 率
受賞理由:料理体験をユーザー視点で観察し、その結果を基にさまざまな工夫を生み出していました。料理の過程をユーザー視点で撮影し把握するなど、HCDのプラクティスとして優れたものであると同時に、ビジネスの業績面でも成果が出ている点も評価されました。

<最優秀賞>
検体検査機器開発における人間中心設計プロセスの導入事例
シスメックス株式会社 研究開発企画本部 R&D推進部 水本 徹 有吉 俊輔
受賞理由:利用者である作業従事者を高い精度で理解しており、ユーザー視点でさまざまな工夫を生み出していました。今後ますます重要となる医療分野においてもHCDが有効であることを証明しました。

<優秀賞>
技術者とUXデザイナーが共創して進めるNECのHCD手法とプロセスガイドの開発
日本電気株式会社 事業イノベーション戦略本部 デザインセンター
藤山 亨、岩田 直子、河野 泉、安 浩子
受賞理由:大企業における技術部門とUXデザインセクション間の協働の成功事例として一つの代表的なものであり、これをプロセスガイドという分かりやすい方法で実践したことが評価されました。

<審査員特別賞>
“あいうえお”の当たり前をUXにも
~「AIUEUX」の制作を通じた富士通のUX啓発プロモーション活動~
富士通株式会社 岡田 一志、津田 向志
富士通デザイン株式会社 横田 洋輔
株式会社富士通鹿児島インフォネット 小川 似維菜
受賞理由:UXメンバーを核として多様な人材を巻き込み、UXの普及・啓発を計る活動として効果を上げました。大企業であるにもかかわらず社内に広く展開しようとする努力や情熱が評価されました。

<HCDグッドプラクティス賞> 5点
株式会社コンセント/
株式会社ワコールにおける顧客視点の導入によるコミュニケーション施策の改善活動

株式会社日立ドキュメントソリューションズ/
日立キャピタル株式会社のWebサイトを中心とした中期経営計画を反映したコーポレートコミュニケーションプラン策定およびWebサイトリニューアルプロジェクト

シスメックス株式会社/
GUIデザイン共通化の取り組み

株式会社ピクセラ/
ゴルフスイング改善ツールプレーンアナライザス PIX-GS100GS

日立アロカメディカル株式会社/
公益社団法人日本超音波医学会における超音波検査者の筋骨格系障害予防の普及・啓発活動


■「HCD-Netフォーラム2016」概要
イノベーションの重要性が随所で叫ばれている昨今においては、人々が潜在的にもつ課題を見つけ、新たな価値を提供することが求められています。そのためには、人の気持ちや行動をとらえること、優れた体験を提供することが必要です。「人間中心設計(HCD)」は人を優先したモノづくりを推進する活動であり、その適用領域は、機器やシステムの開発にとどまらず、ビジネスやサービスの企画に広がってきています。
HCD-Netは、活動開始から10年を過ぎ、より広く産業界に普及し、様々なビジネス領域からの期待に応えていくことが重要と考えています。そこで、今年度のHCD-Netフォーラムは、全体テーマを「HCDのビジネス連携、社会連携」としました。

「HCD-Netフォーラム2016 テーマ:HCDのビジネス連携、社会連携」開催
日時    :2016年6月10日(金)~6月11日(土)
場所    :東海大学高輪キャンパス(東京都港区高輪2-3-23)
実行委員長 :河野 泉(HCD-Net理事 日本電気株式会社)
後援    :経済産業省、独立行政法人情報処理推進機構
協賛    :特定非営利活動法人キッズデザイン協議会、
       一般財団法人国際ユニヴァーサルデザイン協議会
サービス学会:Service Design Network 日本支部、
       公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会、
       日本感性工学会、一般社団法人日本人間工学会、
       一般社団法人人間生活工学研究センター、
       特定非営利活動法人ヒューマンインタフェース学会、
       UX Tokyo


●基調講演を実施
・「イノベーションを生み出し続ける『生態系』をデザインする」
株式会社リ・パブリック共同代表、田村 大氏

・パネルディスカッション1「新しいビジネス領域(フィンテック)におけるHCD」
ファシリテーター:井登 友一氏(株式会社インフォバーン)
パネリスト   :関口 聡介氏(freee株式会社、UXディレクター)
         ポール チャップマン氏
         (マネーツリー株式会社、代表取締役、ファウンダー)

・パネルディスカッション2「イノベーションのためのマネジメントや組織(HCDやデザイン思考を活用して)」
ファシリテーター:小山 裕司氏(産業技術大学院大学
         産業技術研究科情報アーキテクチャ専攻教授)
パネリスト   :岩佐 浩徳氏( 株式会社リクルートテクノロジーズ、
         株式会社リクルートキャリア執行役員)
         小島 健嗣氏(富士フイルム株式会社
         イノベーション戦略企画部シニアエキスパート)
         藤川 修氏(日本電気株式会社事業イノベーション戦略本部、
         本部長)

その他「HCD-Netフォーラム2016」の詳細に関しては以下の資料をご覧ください。
https://www.atpress.ne.jp/releases/105170/att_105170_1.pdf
https://www.atpress.ne.jp/releases/105170/att_105170_2.pdf


(※)HCD
Human-Centered Design(人間中心設計)の略称。利用者の特性や利用実態を的確に把握し、開発関係者が共有できる要求事項としてまとめ、プロトタイピングやユーザビリティ評価と連動した設計により、より便利で使いやすく、ユーザーエクスペリエンス(利用者の体験)に優れた商品やシステムを提供する一連の活動サイクルのこと。

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