インドネシア企業の社員が9カ月間の研修成果を発表 水産研究所・水産養殖種苗センターにおいて養殖技術指導

    2020年7月16日 14:00
    施設見学の様子
    施設見学の様子

    近畿大学水産研究所・水産養殖種苗センター(和歌山県白浜町)は、国際貢献の一環として、水産飼料や養殖魚の生産・販売をグローバルに展開するインドネシア企業「PT SURI TANI PEMUKA(スリ タニ ペムカ、略称:STP)」の社員4人を研修生として受け入れました。このたび9カ月間にわたる研修が修了し、令和2年(2020年)7月21日(火)に歓送式典を行います。

    【本件のポイント】
    ●水産養殖種苗センターでインドネシア企業STP社の社員4人を研修生として受け入れ、養殖技術を指導
    ●研修生による9カ月間の研修成果のプレゼンテーションと歓送式典を実施
    ●帰国後は、インドネシアの養殖業界のリーダーとしての活躍を期待

    【本件の内容】
    STP社の社員4人は近畿大学水産養殖種苗センターの白浜事業場と浦神事業場に分かれて研修を受け、近畿大学のベンチャー企業で、養殖事業、加工品販売を行う、株式会社アーマリン近大の養殖施設で、主にマダイの稚魚生産について学びました。マダイの飼育管理は近畿大学が長年培ってきた養殖技術の基礎で、さまざまな魚種の養殖に応用できます。また、座学として近畿大学水産研究所の教授から水産増殖学、魚病学、魚類飼育における栄養学、経済学、ウナギの人工ふ化等について講義を受けました。
    帰国後、研修生は、STP社において現地の環境や需要に合った魚種を選定し、養殖事業の拡大・効率化に取り組むとしており、近畿大学で学んだ飼育管理技術を生かして養殖現場のリーダーとして活躍することが期待されます。

    【歓送式典概要】
    日 時:令和2年(2020年)7月21日(火)13:30~15:30
    場 所:近畿大学水産研究所白浜実験場 本館3階
        (和歌山県西牟婁郡白浜町3153)
    出席者:STP社研修生 4人
        水産養殖種苗センター センター長 岡田 貴彦(おかだ ときひこ)
        水産研究所 所長 升間 主計(ますま しゅけい)
        水産研究所 浦神実験場 場長 田中 秀樹(たなか ひでき) 他
    式次第:13:30~14:40 研修報告発表・質疑応答
        14:50~14:55 出席者・研修生紹介
        14:55~15:00 水産研究所長挨拶
        15:00~15:05 水産養殖種苗センター長挨拶
        15:05~15:15 STP社挨拶(インドネシアよりオンライン)
        15:15~15:20 研修概要報告
        15:20~15:30 報道機関からのインタビュー等
        15:30~15:40 記念撮影

    【近畿大学とSTP社の関係性】
    STP社は、インドネシアの畜産・水産業大手「JAPFA」の水産部門子会社で、水産飼料や養殖魚の生産・販売をグローバルに展開しています。近畿大学はかねてからウナギなどの種苗生産、養殖研究を通じて親会社のJAPFA社と協力体制を築いており、平成31年(2019年)4月には近畿大学水産養殖種苗センターとSTP社がMOUを締結しました。これを機に、人材交流の一環として令和元年(2019年)11月からSTP社の社員4人を研修生1期生として受け入れました。

    【関連リンク】
    水産養殖種苗センター 特命教授 岡田 貴彦 (オカダ トキヒコ)
    https://www.kindai.ac.jp/meikan/1334-okada-tokihiko.html
    水産研究所 特任教授 升間 主計 (マスマ シュケイ)
    https://www.kindai.ac.jp/meikan/2468-masuma-shukei.html
    水産研究所 教授 田中 秀樹 (タナカ ヒデキ)
    https://www.kindai.ac.jp/meikan/2160-tanaka-hideki.html

    近畿大学水産研究所
    https://www.flku.jp/

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