六甲高山植物園 湿生植物区 リニューアルオープン! ~一部エ...

六甲高山植物園 湿生植物区 リニューアルオープン! ~一部エリアでは、失われつつある六甲山系の湿地を再現~

阪神電気鉄道株式会社(本社:大阪市 社長:藤原崇起)のグループ会社である六甲山観光株式会社(本社:神戸市 社長:宮西幸治)が運営する六甲高山植物園では、「湿生植物区」のリニューアル工事を行い、この度完成しました。
その一部は、失われつつある六甲山系の湿地を再現しています。当園のアドバイザーである森和男氏(東アジア野生植物研究会・主宰)の監修の下、湿生植物の様々な魅力に触れ、また、せせらぎや湿地などの風景(=親水空間)も楽しんでいただけるようにとの想いを込め、整備を行いました。
同湿生植物区では、エンコウソウや、サギソウ、トキソウなど、当園でも人気の高い植物を中心に植栽を行って参ります。 

4月15日(金)の様子
4月15日(金)の様子

【湿生植物区のコンセプト】
(1)六甲山系の湿地を再現したエリアの造成、(2)湿地性の植物とともに、せせらぎ、湿地などの風景も楽しんでいただける空間づくり、という2つのコンセプトのもと、リニューアル工事を行いました。六甲山の周辺にはかつて多数の湿地がありましたが、環境の変化に伴い、その面積は年々減少しています。今回のリニューアルでは、一部のエリアで六甲山中や山麓の湿地に自生していたトキソウやサギソウなどを植栽し、現在は失われつつある六甲山系の湿地の様子を再現しています。
その他、当園でも人気の高いエンコウソウなどの湿地性植物についても、よりよい環境(空間)のなかで、鑑賞していただけるようになります。

【森和男 プロフィール】
1949年兵庫県西宮市生まれ。1968年大阪府立園芸高等学校卒業。現在、植物自由業、東アジア野生植物研究会主宰。
六甲山東山麓に多数存在していた湿地帯に足を運び、幼少期より様々な植物に触れたことが、植物の世界への入り口となりました。六甲山系の湿生植物には特に造詣が深く、今回の大規模工事には森氏がかつて親しんだ湿地に咲く花々を、より多くの人々に楽しんでもらいたいという強い想いが込められています。

<湿生植物区で見られる主な花>
◆エンコウソウ 〈キンポウゲ科〉【花期】5月
Caltha palustris var. enkoso
山地の湿地や渓流沿いに群落を作る多年草です。茎は直立せず50cmほども横に這って、その先に径2cmの黄金色の花をつけるのが特徴です。株を中心に四方に伸び広がる茎をサルの腕に見立てて猿猴草(エンコウソウ)と書きます。
当園のエンコウソウは、昭和56年5月25日、昭和天皇の行幸を賜った際に30株が献上されており、皇居内の吹上御苑に植栽されています。

◆トキソウ〈ラン科〉【花期】6月
Pogonia japonica
日当たりのよい湿地に生える、高さ約10cm~30cmの多年草。花は茎の先に1つ咲きます。葉は茎の中央付近に1枚つき、柄がありません。花が鳥のトキの羽の色によく似た朱鷺色のため「トキソウ」という名前がつきました。
花をよく見ると花びらに肉質突起があり、美しいブラシの様に見えます。湿地に咲く明るい朱鷺色の花は清涼感があり、当園でも人気の花の一つです。

◆サギソウ〈ラン科〉 【花期】8月~9月
Habenaria radiata
本州~九州に分布し、低地の日当たりのよい湿地に生育する多年草です。高さは、20cm~40cm。造化の妙といえる繊細な花を持ち、まさに白鷺が羽を広げて飛ぶ姿にみえることから、この名がついています。かつては、各地の湿地によくみられましたが、湿地の開発とともに激減し、日本の絶滅危惧種の象徴的な植物となっています。兵庫県では、絶滅危惧II類に分類されています。

<参考>昨年までの湿生植物区
昨シーズンまでの湿生植物区は、エンコウソウを中心に、ユウスゲ、チョウジソウなどの植物を植栽していました。湿地の中には木道が通っており、植物を近くで観賞することが出来ましたが、木道の老朽化が進んできたため、今回の改修工事を行うことになりました。木道を撤去して植栽を充実させるとともに、親水空間を生み出しています。

【リニューアル記念プレゼント】
リニューアルを記念して、4月23日(土)、4月24日(日)に各日先着50名様を対象に、エンコウソウの苗の配布を行います。


◆営業概要
【入園料】大人(中学生~64歳)620円 / 小人(4歳~小学生)310円 / シニア(65歳以上)520円
【開園期間】3月19日(土)~11月23日(水・祝)
【休園日】9月1日(木)、8日(木)
【開園時間】10:00~17:00(16:30受付終了)

◆リリースに関するお問合せ先
六甲高山植物園
TEL:078-891-1247/FAX:078-891-0137
〒657-0101 神戸市灘区六甲山町北六甲4512-150

六甲高山植物園 http://www.rokkosan.com/hana/
リリース http://www.hankyu-hanshin.co.jp/file_sys/news/4100.pdf

発行元:阪急阪神ホールディングス
    大阪市北区芝田1-16-1

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企業動向
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レジャー・旅行
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