近畿大学農学部 公開講座を3年ぶりに対面開催 ニホンウナギの生態や「オーガニック」の定義としくみを学ぶ

    調査・報告
    2022年9月22日 14:00
    令和元年(2019年)の農学部公開講座の様子
    令和元年(2019年)の農学部公開講座の様子

    近畿大学農学部(奈良県奈良市)は、令和4年(2022年)10月8日(土)奈良キャンパス「つながる館」にて、「近畿大学農学部公開講座2022」を開催します。コロナ禍の影響で、令和元年(2019年)以降は対面開催を中止しており、3年ぶりの開催となります。今回は、農学部水産学科准教授 渡邊 俊(わたなべ しゅん)、応用生命化学科教授 松田 一彦(まつだ かずひこ)による講演を行います。

    【講座の内容】
    講演(1)「二ホンウナギの大回遊」
    講師:農学部水産学科 准教授 渡邊 俊(わたなべ しゅん)
    海で孵化した後、川で成長し、再び海へ産卵に戻る不思議な生態を持つウナギ。その中でも約6,000kmの大回遊をする二ホンウナギの最大の謎は、産卵する場所でした。海流、月の満ち欠け、海面の塩分の違い、海底火山脈の位置に関連する仮説が次々と検討され、その結果、浮かび上がった産卵地点は、西マリアナ海領南端部の海域でした。広大な海で直径1.6mmの卵を発見し、産卵地域を特定した作戦と戦略を紹介します。

    講演(2)「有機科学への招待」
    講師:農学部応用生命化学科 教授 松田 一彦(まつだ かずひこ)
    オーガニック(有機)ということばからは、「人工物をつかわない」とか「からだによい」ということを連想するのではないでしょうか。でも、その中身を良く知っている人はほとんどいないと思います。農作物をどのように安全な方法で病害虫から守るのかという問題にふれながら、公的に定められているオーガニックとそのしくみ(科学)の一端を紹介します。

    【開催概要】
    日時:令和4年(2022年)10月8日(土)10:30~13:00(受付開始 10:00)
    場所:近畿大学奈良キャンパス つながる館
       (奈良県奈良市中町3327-204、近鉄奈良線「富雄駅」からバス約10分)
    対象:一般の方 50名(受講無料) ※定員に達したため受付終了
    後援:奈良県

    【プログラム】
    10:30~10:40 開会・挨拶
    10:40~11:40 講演(1)「二ホンウナギの大回遊」
    11:40~12:00 休憩
    12:00~13:00 講演(2)「有機科学への招待」

    【講師プロフィール】
    渡邊 俊(わたなべ しゅん)
    所属  :近畿大学農学部水産学科 准教授
    専門分野:魚類生態学
    学位  :博士(農学)
    受賞歴 :日本水産学会 水産奨励賞(2011年)
         日本水産学会 日本水産学会論文賞(2014年)
         日本水産学会 日本水産学会論文賞(2015年)

    松田 一彦 (まつだ かずひこ)
    所属  :近畿大学農学部応用生命化学科 教授
    専門分野:農業化学、化学生態学、神経化学
    学位  :博士(農学)
    受賞歴 :日本農薬学会業績賞(2009年)
         ISHS Medal(国際園芸学会メダル)(2015年)
         日本農芸化学会賞(2021年)
         近畿大学研究奨励褒章(2022年)

    【関連リンク】
    農学部 水産学科 渡邊 俊(ワタナベ シュン)
    https://www.kindai.ac.jp/meikan/1438-watanabe-shun.html

    農学部 応用生命化学科 松田 一彦(マツダ カズヒコ)
    https://www.kindai.ac.jp/meikan/152-matsuda-kazuhiko.html

    農学部
    https://www.kindai.ac.jp/agriculture/

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