「80億人と友達になれる力」を育むオンライン異文化交流、パイロットプログラム始動

    — 現役教員発、英語が話せなくても参加できる新しい国際交流を家庭の日常に —

    その他
    2025年12月16日 10:00

    教育現場で子どもや家庭と日々向き合う現役教員が、英語力に依存しない、新しいオンライン異文化交流のパイロットプログラムを開始します。
    国際交流を「特別なイベント」ではなく、「家庭の日常のなかで体験できるもの」として捉え直す試みです。

    外国ルーツの生徒を取り巻く現状

    外国ルーツの子どもたちは、外国籍、日本国籍でも片親が外国籍、外国籍の保護者と暮らす、帰国子女など様々な背景をもちます。

    学校現場に立つ中で、私はこうした外国ルーツの子どもたちが、日本の子どもたちと十分に関わる機会を持てず、同じルーツ同士で交流したり、時には孤立してしまったりする姿を多く目にしてきました。

    更に困ったのは、外国ルーツの子どもたちの日本語力がその後に向上したとしても、人間関係や交流の壁が必ずしも解消されるわけではないことです。

    言語だけでなく、文化や価値観の違い、互いに踏み込むことへの不安が、見えない壁として存在し続けるのが現状です。

    ※AIが生成したイメージ画像
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    国内の子どもたちとグローバルキャリアの現状

    日本国内では、外国や異文化に関心をもつ子どもたちが多く存在します。
    東京都が実施した子ども向け意識調査などでも、海外交流への関心の高さが示されています。

    しかし、学校外で実践的に異文化や言語に触れる機会は、時間的・金銭的・物理的・心理的制約から限られており、「興味はあっても実体験ができない」という現状が少なくありません。

    グローバル化が進む社会において、将来の進学や就職、キャリア形成において異文化理解や多様な価値観と向き合う力はますます重要になっています。それにも関わらず、国際交流や海外体験は依然として一部の子どもたちに限られたものになっているのが現状です。

    「オンライン異文化交流」立ち上げの背景

    こうした二つの課題。
    外国ルーツの子どもたちの孤立と、国内の子どもたちが異文化に触れる機会の不足—
    この両方を同時に解決する手段として生まれたのが、「オンライン異文化交流」です。

    オンラインを活用することで、日本にいながらでも異文化に触れることができ、仲間を作り、対話を重ねるなかで、自然な言語習得やコミュニケーション力の向上が期待できます。
    そこでは、「言語の壁」や「文化の壁」を越え、互いのルーツや背景を尊重しながら関係を築く経験が可能になります。

    本プログラムは、単なる語学学習を目的とするものではありません。
    異文化のなかで自分らしさを表現する力、そして違いを受け入れ、尊重する力を育むことを通して、『80億人と友達になれる力』を育成することを目指しています。

    国境を越えた対話の経験は、子どもたちにとって将来のグローバルキャリアへの第一歩となると信じています。

    パイロットプログラムについて

    本プログラムは、今後の本格展開に向けての検証となります。

    オンラインを活用し、日本国内の外国に関心のある子どもたち、外国ルーツをもつ子どもたち、そして、外国で日本語を学習している子どもたちが集いトークセッションを行っていきます。ファシリテーターは教職経験者が行い、互いの文化や言語、ルーツを尊重しながら交流することを重視します。

    各回50分、計10回の活動では、毎回テーマを設定。自分自身のことから始まり、少しずつ深い内容にしていくことで、子どもたちの表現力や対話力の向上が期待できます。

    検証しているポイント

    本プログラムでは、以下の点を中心に検証を行っています。
    ・英語力に依存しない交流の実現性
    ・参加者が安心して対話できる環境づくり
    ・継続的な交流が、自己表現や他者理解に与える影響

    「オンライン異文化交流」今後の展望

    1.国際交流を「家庭の日常」へ。

    オンラインという特性を最大限に活かし、家庭から気軽に参加できる「新しい学びの場」としての認知を広げていきます。日常生活の一部として自然に取り入れられることで、子どもたちは世界各地の仲間と交流し、多様な価値観や文化に触れる機会を積み重ねていきます。

    2.国内外の教育現場をつなぐ国際交流授業への活用

    日本国内の学校や教育機関と、海外の日本語学校をオンラインで結び、国際交流授業として活用する展開を構想しています。
    英語力に依存しない対話型の交流を通して、子どもたちが互いの文化や価値観に触れ、実体験に伴う国際理解教育を実現していきます。

    3.外国の日本語学習者に向けた「来日前支援」としての定着

    外国で、日本語を学ぶ学習者にとって、日本人と実際に対話する機会は限られています。
    外国からも参加できる仕組みを構築し、オンライン異文化交流を通じて、来日前から日本の生活や文化、人との関わりに触れる機会を提供することで、日本への理解や安心感を高め、来日後の円滑な定着につながることを目指します。

    当団体について

    本プログラムを運営する「Sparks」は、自分の価値を「学校のなかの私」の発言力や成績で決めてしまう子どもたちに、「社会のなかの私」「世界のなかの私」としての価値観を身につけ、自身の価値に気付き今後の在り方を考えるきっかけを提供する団体です。
    「オンライン異文化交流」だけでなく、オフラインのプログラムの企画・運営も行っています。

    情報発信について

    Sparksおよび本プログラムに関する最新情報や活動の様子は、公式サイトおよび各種SNSにて発信しています。
    〈Sparks公式サイト〉
    https://sparks2025.my.canva.site/ 

    〈Instagram〉
    https://www.instagram.com/sparks_be_natural/

    〈note〉
    https://note.com/kayo1311vision

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