結核菌検査における「ラングフルート(R)」を用いた「排痰誘発...

結核菌検査における 「ラングフルート(R)」を用いた「排痰誘発法」が 4月1日から保険適用に

~患者の負担減・感染予防対策にも期待大~

株式会社アコースティックイノベーションズ(本社:東京都府中市、代表取締役:相馬 一平)は、米国メディカルアコースティックス社(本社:米国ニューヨーク州バッファロー)(注1)より輸入し、国内で製造販売している「ラングフルート(R)」を用いた排痰誘発法が、2016年4月1日から、保険適用になりましたことをお知らせします。2016年3月4日に通知された厚生労働省告示第52号および保医発0304第3号にしたがって施行される運びとなります。
株式会社アコースティックイノベーションズは、今後も革新的な音響技術の発明、開発を通じて快適で豊かな社会の実現に貢献してまいります。

「ラングフルート(R)」使用イメージ
「ラングフルート(R)」使用イメージ

(注1)Medical Acoustics, LLC
http://www.lungflute.com
株式会社アコースティックイノベーションズ
http://acoustic-innov.com


<「ラングフルート(R)」とは>
「ラングフルート(R)」は小型のたて笛状の医療機器で、息を吹き込むことにより、ごく低い周波数の音響衝撃波を発生し、気道および肺深部にまで到達させ、その衝撃波のエネルギーで固くなった気道粘液を流動化し、排痰を促す機能を持っています。さらに、この低周波の音波の周波数は、人体がもともと持っている肺および気道内の線毛が振動する周波数と同様であるため、人体のもともと持っている気道粘液輸送機能を促進するはたらきをもたらし、低侵襲(人体内部への刺激が比較的少ないもの)であることとあいまって、高い安全性と利便性で、排痰が必要な患者さんをサポートすることができます。


<具体的な使用状況>
呼吸器疾患の診断に喀痰検査は重要であり、特に肺結核の診断には結核菌検査を行うことが「結核医療の基準」(注2)で定められています。しかしながら、外来診察時および治療中の経過観察時に、自力では痰を出せない患者さんが存在し、その場合には超音波ネブライザーによる高濃度食塩水吸入による排痰誘発や胃液採取など、準備を要し侵襲を伴う検査が行われてきました。また、患者さんの体に負担を伴うため、診断確定まで複数回を実施することが難しいことがあります。

「ラングフルート(R)」を用いた排痰誘発による喀痰採取は、こうした患者さんに対して侵襲を伴わず、その場で迅速に検体を採取することを可能とします。また、体への負担が少ないため、必要であれば複数回の検査も容易となります。迅速かつ的確な診断が急がれる結核のような感染症において、感染予防対策上も有用と考えられ、今回の保険収載を機に、今後の感染制御への貢献が期待されます。

(注2)「結核医療の基準」平成28年1月29日改正
            平成21年厚生労働省告示第16号


<保険適用の内容>
診療報酬点数区分:処置 J115-2 排痰誘発法(1日につき)
保険点数    :44点
保険適用日   :2016年4月1日
算定上の留意事項:
(1)排痰誘発法は、結核を疑う患者に対し、非能動型呼吸運動訓練装置を用いて患者の排痰を促し、培養検査等を実施した場合に1日につき算定する。
(2)患者の排痰を促し、培養検査等を目的としてネブライザー、超音波ネブライザー又は排痰誘発法を同一日に行った場合は、主たるものの所定点数のみにより算定する。


<製品概要>
販売名    :ラングフルート
一般名    :非能動型呼吸運動訓練装置(一般医療機器)
製造販売届出日:2010年12月8日
届出番号   :13B3X10187000001
製造販売元  :株式会社アコースティックイノベーションズ
希望販売価格 :ラングフルート 2,160円(税込)
        消耗品キット
        (交換用マウスピース、リード10名分) 4,320円(税込)


<会社概要>
会社名 : 株式会社アコースティックイノベーションズ
代表者 : 代表取締役 相馬 一平
所在地 : 東京都府中市小柳町5-8-100
電話番号: 042-319-2144(代表)
URL   : http://acoustic-innov.com

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カテゴリ:
技術・開発
ジャンル:
医療 福祉 健康・ヘルスケア

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