カミンズ(Cummins)、 2015年第4四半期と2015年通年の財務結果を発表
世界の動力機器の製造から販売、サービスを手掛けるカミンズ Cummins Inc.(ニューヨーク証券取引所：CMI)は2016年2月4日、2015年第4四半期と2015年通年の決算を報告しました。
＜TOPICS＞
・2015年第4四半期の収益は48億ドル、利払い前・税引き前利益(以下 EBIT)は、事業再編費用と減損費用を除いた売上高の11.1％
・2015年通年の収益は191億ドル、EBITは、事業再編費用と減損費用を除いた売上高の12.5％
・2016年の収益は5～9％下落し、EBITは売上高の11.6～12.2％の間となると同社は予測
第4四半期の収益は48億ドルで、2014年の同時期から6％下落しましたが、これは主にドル高となった為替の変動によるもので、売上にマイナス4％の影響を与えています。
2015年第4四半期のEBITは5億3,100万ドルで、減損費用の2億1,100万ドルと事業再編費用の9,000万ドルを除く売上高の11.1％となります。これに対し、昨年同時期のEBITは6億6,100万ドルで、2014年の発電部門でのコスト削減活動に関連する3,200万ドルの費用を除いた売上高の13.0％でした。
2015年通年の収益は191億ドルで、2014年に比べ1％下回っています。北米の収益は7％上昇しましたが、中南米、欧州、アジア太平洋地域の売上の低下によって、全体的には11％の下落となります。
年間のEBITは20億9,000万ドルで、売上高の10.9％です。減損費用と事業再編費用を除いたEBITは23億9,000万ドルで売上高の12.5％を占めています。これに対し、2014年のEBITは一時的項目を除き25億3,000万ドルで、売上高の13.2％でした。
2015年通年のカミンズの純利益は14億ドル(希薄化後1株当たり7.84ドル)、減損費用と事業再編成費用を除くと15億9,000万ドル(希薄化後1株当たり8.93ドル)で、2014年の一時的項目を除く16億7,000万ドル（希薄化後1株当たり9.13ドル)を下回りました。2015年通年の税率は27.4％でした。
「2015年は、中国で新製品が市場シェアを伸ばしたこと、北米の販売会社の合併や統合がうまくいったこと、製品の品質向上と材料コストの削減など、数多くの重要な取り組みによって当社は大きく前進しました。」「しかし、エンドマーケットの低調と米国のドル高の影響で、業績は厳しいものになりました。
第3四半期には需要が落ち込んだため、すぐに費用を下げる方向に転じました。事業再編やその他の人事関連の対策を組み合わせて、第4四半期には2,000人以上の人員を削減し、製造業務で費用を削減するための決定をいくつか下しました。」と会長兼CEOであるトーマス・ラインバーガー氏はこのように説明しました。
「事業再編と材料コストの削減などの取り組み、品質向上、2016年の新製品と改良品の立ち上げなどを成功させ、マクロ経済環境の弱体化という課題はあっても、当社の業績は将来的に必ず上向くでしょう。2015年に記録的な15億ドルという株主への還元を実現した業績に基づいて、2016年は、配当と自社株買いの形で営業キャッシュフローの75％を株主に還元する予定です」とラインバーガー氏は締め括りました。
現時点の見込みから、カミンズの2016年通年の収益は5～9％の下落、EBITは売上高の11.6～12.2％の間になると予測しています。
＜カミンズとは＞
カミンズは、ディーゼルエンジン、天然ガスエンジンに加え、燃料装置や制御装置、空調器具、エアハンドリング、フィルトレーション、排出ガス後処理装置、発電システムなど関連技術の設計や製造、販売、サービスを相互補完的に手がける動力機器のグローバルリーダーです。
米国インディアナ州コロンバスに本社を置くは、全世界におよそ55,000人の従業員を擁し、600社を数える直営／独立系の販売会社、そして7,200社あるディーラーのネットワークを通じて、およそ190の国と地域のお客様に貢献しています。
【本社概要】
商号 ： Cummins Inc
代表者 ： トーマス・ラインバーガー
設立年月日： 1919年
資本金 ： ＄2,178,000,000
所在地 ： Columbus, Indiana, USA
URL ： http://www.cummins.com
【東京】
商号 ： カミンズジャパン株式会社
代表者 ： フランクリン・マシュー・ジャミソン
設立年月日： 1961年10月30日
資本金 ： 90,000,000円
所在地 ： 東京都港区海岸1-16-1 ニューピア竹芝サウスタワー15F
URL ： http://www.cummins.jp
