【LNG Market Spotlight】ホルムズ海峡の膠着状態が世界のLNG需給に与える影響

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    2026年8月5日 08:00

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    Vortexaの最新レポート「LNG Market Spotlight(2026年7月)」をご案内いたします。

    米国とイランの紛争が再び激化して以降、2週間以上にわたり、ホルムズ海峡を通過するLNG船の運航が確認されていません。このため、カタール産LNGの供給が2026年第3四半期に安定的に回復するとの期待は、ほぼ絶たれた状況です。
    一部の船舶ではAIS信号を停止する「ダーク航行」の兆候も再び現れています。世界的なLNG需給がひっ迫する中、アジアと欧州によるフレキシブルカーゴの獲得競争は、今後も続く見通しです。

    主要なポイント

    カタール産LNG供給がQ3に安定的に回復するとの期待は、ほぼ絶たれた。米国とイランの紛争が再び激化して以降、2週間以上にわたりホルムズ海峡を通過するLNG船の運航は確認されていない。AISシグナルを停止した”ダーク航行”の兆候が再び現れ始めている。
    この需給がひっ迫した市場環境の下、アジアと欧州の間でのフレキシブルカーゴをめぐる季節的な綱引きは今後も続く見通しである:

    ➔ 中国のLNG輸入量は、夏場の猛暑が需要を下支えする一方で国内ガス生産が計画を下回る中、2025年の水準近くで推移している

    ➔ パキスタンは、供給が滞るカタール産LNGを補うため、即納可能なスポットカーゴの確保を急いでいる。直近の受け入れ価格は20米ドル/MMBtuを超え、2022年以来の高値水準となった

    ➔ 欧州のLNG受け入れ量は数年ぶりの低水準にあり、ガス貯蔵の補充見通しに一段のリスクをもたらしている。特にフランス向けのカーゴ到着は、マイナスの価格スプレッドによって制約されている

    ➔ エジプトは大西洋岸市場での競争相手であり続けており、7月の輸入量は過去最高を記録した。ただし国内・パイプライン経由の供給が強まっていることで、LNG調達の前年比の伸び幅は抑制される見込みである

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